4月19日 ロミー・シュナイダーの初公開作品「ラ・カリファ(La Califfa)」
■作品の概要
アルベルト・ベビラクア監督の1970年製作でイタリア・フランス合作。内容は、かつての仲間だった工場長とストライキの女性リーダーが恋におちてゆく社会派メロドラマ。 今回はエンニオ・モリコーネ特選上映ということで、「死刑台のメロディ」も上演される。
https://eiga.com/movie/101265/
■ロミー・シュナイダー(1938年9月-1982年5月)
オーストリア・ウィーン出身で、祖母と両親が俳優という家庭に生まれた。西ドイツ(当時)とフランスの映画界で活躍した。出演した映画の数は60本を超える。「プリンセス・シシー」3部作(1955 -1957)でお転婆なバイエルン王国公女(オーストリア皇后シシー)を演じてアイドル的な人気を得た。
私生活では、アランドロンと交際していたのは有名だが、「太陽がいっぱい」(1960)ではカメオ出演もしている。
■人気と、主な主演作品
フランス語は、あまり堪能ではなかった様だが、フランスではドヌーヴを飛び越え、”今世紀最高の女優”と評価されている。2022年の『没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭』で数本鑑賞した。予告編は以下。
https://www.youtube.com/watch?v=97qCDPS0Lys
特に1970年前後の作品は素晴らしく、JL.トランティニャンと共演した「離愁」は、彼女自身がとても美しく、白眉の作品。少し地味ではあるが、クロード・ソーテ監督の「夕なぎ」と「すぎ去りし日の…」は佳作でイヴ・モンタンやミシェル・ピコリとの共演がはまっている。「すぎ去りし日の…」では、ロミーのアンニュイな歌も聞き物。
・「盗む人(La Voleuse)」(1966)
・「太陽が知っている(La Piscine)」(1968)
・「すぎ去りし日の…(Les choses de la vie)」(1970)
・「マックスとリリー(Max et les Ferrailleurs)」(1971)
・「夕なぎ(César et Rosalie)」(1972)
・「ルートヴィヒ(Ludwig)」(1972)
・「離愁(Le train)」(1973)
・「追想(Le Vieux fusil)」(1975)
・「華麗なる女銀行家(La Banquière)」(1980)
・「サン・スーシの女(La Passante du Sans-Souci)」(1982)