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Stella
2024/04/09 19:35

秋にみたい画家がテーマの映画「画家ボナール ピエールとマルト」

 ■「画家ボナール ピエールとマルト(Bonnard, Pierre et Marthe)」(2023)

 3月の横浜フランス映画祭で観客賞を受賞した本作は、この秋に公開になるので、少し先だけど観てみたい。また、本作は第76回カンヌ国際映画祭 カンヌ・プルミエール部門に正式出品された。

■作品の概要

 ピエール・ボナールは生涯の伴侶となるマルトに出会ったとき、この自称貴族という女性が、彼のその後の人生と仕事になくてはならぬ存在になるとは想像もしなかった。しかしまもなく、彼女は「幸福の画家」にとって、単なるミューズをはるかに超えた存在となる。二人の関係は謎に満ちていた。当時の常識からはかけ離れた破天荒な愛の形を営みつつも、生涯をかけ共同で充実した芸術的成果を生み出していく。

(c)2023-Les Films du Kiosque-France 3 Cinema-Umedia-Volapuk

 ■マルタン・プロヴォ監督の作品

 2008年、フランスに実在した素朴派の女性画家セラフィーヌ・ルイの生涯を描いた伝記映画「セラフィーヌの庭」はセザール賞で最多7部門を受賞し、本国の興行でも成功を収めた。その後、女性として初めて性を描いた作家ヴィオレット・ルデュックと、彼女を生涯支え続けたシモーヌ・ド・ボーヴォワールとの友情を描いた「ヴィオレット ある作家の肖像」(2013)を製作。「ルージュの手紙」(2016)では、カトリーヌ・ドヌーヴとカトリーヌ・フロが母と娘役で初共演し、話題となった。劇場で観た、コメディ作品「5月の花嫁学校」(2020)は、ジュリエット・ビノシュ主演の作品。偶然にも、ここに記載した作品は全部鑑賞している。おそらく女性好みでもあり、私の好みに合っていそう。

 

■キャスト

 ベルギー出身のセシル・ドゥ・フランスの作品もよく鑑賞するし、ボナール役の ヴァンサン・マケーニュは、最近「白雪姫〜あなたが知らないグリム童話〜」を観たところ。彼は喘息持ちのチェリストの役でバッハ等を演奏していた。いずれも、中堅のキャスト。

 

■<トピック>画家がテーマの映画/「モンパルナスの灯」

 ピカソ、ゴッホ、ゴーギャンは、多数映画化されている。フランスだと、ルノワール、セザンヌ、ロートレック、モジリアーニ、フジタ、ベルト・モリゾー等の作品を鑑賞している・・・

 中でも、ジェラール・フィリップがモジリアーニ、アヌーク・エメが妻のジャンヌを演じた「モンパルナスの灯」が一番印象深く、2回目の鑑賞で、最後に登場する画商役のリノ・バンチュラのあざとさに落胆してしまった。やはり、ジャック・ベッケルの作品は渋い。

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