クラスメイトらの群像バトルが見どころ『赤羽骨子のボディガード』
■赤羽骨子のボディガード
〈作品データ〉
「週刊少年マガジン」にて連載中の丹月正光原作の「赤羽骨子のボディガード」をSnow Manのラウール主演で実写映画化したアクション&コメディ映画。主人公・威吹荒邦は尽宮組組長の尽宮正人から隠し子である赤羽骨子のボディガードの依頼を受け、錚々児高校の3年4組に編入することに。1億円の懸賞金がかけられている赤羽骨子に次々と刺客が襲ってきて、これを威吹は蹴散らすが、ある日、敵を倒している途中で、3年4組の他のクラスメイトの謎が分かる。主人公・威吹荒邦をラウールが演じ、他出口夏希、奥平大兼、髙橋ひかる、倉悠貴、山本千尋、戸塚純貴、鳴海唯、中田青渚、長井短、坂口涼太郎、木村昴、芝大輔(モグライダー)、詩羽(水曜日のカンパネラ)、安斉星来、橘優輝、松岡広大、大久保桜子、有輝(土佐兄弟)、かなで(3時のヒロイン)、工藤美桜、三浦獠太、髙橋大翔、あの、津田健次郎、皆川猿時、遠藤憲一、土屋太鳳が出演。
・8月2日(金)よりTOHOシネマズ 日本橋他全国ロードショー
・上映時間:117分
・配給:松竹
【スタッフ】
監督:石川淳一/脚本:八津弘幸
【キャスト】
ラウール、出口夏希、奥平大兼、髙橋ひかる、倉悠貴、山本千尋、戸塚純貴、鳴海唯、中田青渚、長井短、坂口涼太郎、木村昴、芝大輔(モグライダー)、詩羽(水曜日のカンパネラ)、安斉星来、橘優輝、松岡広大、大久保桜子、有輝(土佐兄弟)、かなで(3時のヒロイン)、工藤美桜、三浦獠太、髙橋大翔、あの、津田健次郎、皆川猿時、遠藤憲一、土屋太鳳
公式HP:https://movies.shochiku.co.jp/akabanehonekomv/
〈『赤羽骨子のボディガード』レビュー〉
ここ何年か、年に2〜3本、Snow ManやSixTONESのメンバーが主演の映画があり、本作もまさにそういう種の映画ながら少しヤンキー要素とアクション要素があるラウール主演の『赤羽骨子のボディガード』。ラウール主演ながら恋愛に走らず、複数キャラのアクションやコメディもこなしているが、ラウールのヤンキーキャラの慣れなさ加減など色々と気になる点が多い。
ラウール以外の他のクラスメイトもボディガードだったというのは予告編にもある通りだけど、その意外なギャップを楽しむアクション&コメディであり、そこはちゃんと出来ている。それと各クラスメイトの柔道や剣士などのバトルシーンに役立ちそうなキャラだけでなく、あのが演じていたストリーマーやギャンブラーや詐欺師など細々としたキャラも全て出していて、見ているだけで楽しい。
この複数のキャラの特性を生かした群像バトルは映画なら『ブレイブ -群青戦記-』が近いが、戦闘要素が薄そうな水泳部やギャンブラーや詐欺師がバトルに加わる感覚は新沢基栄原作の「ハイスクール!奇面組」でやってた校内異種格闘技戦で文化系の部活の人の戦いに近かく、そこも数合わせではなく均等に描いていたのは良かった。
が、肝心のラウールのやさぐれヤンキーキャラに関しては慣れていない感が丸出し。台詞回しのたどたどしさや迫力不足など、ラウールでは厳しく、途中からは単にぎこちない、不器用なデカい人になっていた様に見える。それと、明らかにデカいと思ったら実際にラウールはデカい俳優と言われている城田優よりも身長があるようだ。途中、ヒロインに壁ドンをするのはサマになっているからいいけど、全体的にヤンキー演技もアクションもぎこちない。
Snow Manメンバー主演映画としては他の複数キャラのアクションや遠藤憲一の演技もあってどうにか楽しめはするし、そのラウールのぎこちなさを見る映画としてならそこそこの映画かも。普段のラウール主演映画よりも野郎寄りにはなっているので、とりあえず暇つぶしにはなる。