アレクサンダー・ペイン監督作品✕主演ポール・ジアマッティらしく、またポールとアンガス、メアリーといったメインキャラそれぞれの人物造形が深く、かつての名作  　サイドウェイ』からさらに渋味を増した円熟のヒューマンドラマだったね。

それと全体的に杓子定規な態度と融通による立ち回りがつきまとう辺りは映画内の1970年という時代に限らず、この映画を見ている50年以上後の現代にもどこか通じる。いや、寧ろ、世間全体が杓子定規にあれダメ、これダメ、不適切と指摘する現代の方が重症なのではないだろうか？とちょっと考えてみたりもした。