★2023年に観た映画(2) 「THE FIRST SLAM DUNK」
№2
日付:2023/1/9
タイトル:THE FIRST SLAM DUNK
監督・脚本:井上雄彦
劇場名:シネプレックス平塚 screen8
パンフレット:あり(¥1,100)
評価:7.5
観に行って良かった?:良かった!!!
観に行くからにはと改めて原作を一気読みし復習したところ、当時感じた唐突な連載終了に対する違和感が、今回かなり薄れる事となった。惜しまれつつ終える美学をちゃんと踏まえている終幕なんだと、改めて納得。
「LOVE ROCKETS」(The Birthday)のベースのリズムに漫画調のカットがシンクロするオープニングにいきなりシビれた。日本アニメだからこそ成し得る静画によるダイナミズムが爆発。そして初っ端から井上雄彦ワールドが炸裂。この時点で期待が爆上がる。
バスケットボールが跳ねる音、スリーポイントがゴールリングをすり抜ける瞬間の音、何でもない音の一つ一つに心揺さぶられる。「動くスラムダンク」の醍醐味が其処此処に散りばめられている。
原作のクライマックス、王者山王工業との激闘を軸に、湘北メンバーがこの大一番に辿り着くまでのエピソードが綴られる本作。まさに原作者だけが成し得る、スラムダンクのアナザー・ストーリー。
アニメ制作の素人である井上氏を監督に据えながら、よくぞここまでのクオリティ。スラムダンクの世界を漫画以外で再現する上で、勿論犠牲にした部分もあるとは思いますが、わざわざモーションピクチャーにする意義も価値も十分過ぎる程に感じられる。原作最大の見せ場である山王戦と追加エピソードのバランスも絶妙ではないでしょうか。原作者の支配下にあるアニメーションを体験出来る幸福感がこの作品には間違いなく存在していた。いやぁ観に行ってヨカッタ!(もう1回行っちゃいそう)
ここ最近は激減しているスポーツ漫画ではありますが、「キャプテン翼」にしろ「スラムダンク」にしろ「ハイキュー!!」にしろ、それぞれの競技が今これだけ盛り上がっているのはきっと少年誌のかつての連載作品が大いに貢献しているからだと、改めて感じた次第です。
<CONTENTS>
・イントロダクション
・湘北メンバー紹介
・山王工業メンバー紹介
・宮城家紹介
・監督インタビュー
・キャスト・インタビュー
・スタッフ・インタビュー
・The Birthdayインタビュー
・10-FEETインタビュー