IMAX x オッペン
タロ⭕️映画館のタロです。
北米公開から約半年。日本公開から一週間、タロはIMAXシアターへ。この半年間 題材が題材だけに日本人のSNSやニュースでの反応を気にしつつも、予告編以外はノーインプットで挑んだ3時間。
果たしてタロの感想はいかに。映像面、音響面に重点をおいて。
⚠️内容に触れている部分もあるので未鑑賞の方は自己責任にて。
#ノーランは、#ダークナイト から#IMAX推し 監督というブランドが根付いていることもあり、その観点からまず一言。本作は果たしてIMAXフィルムカメラでの撮影が必須であったのか。3時間、釘付けで35mmからIMAX(65mm)に切り替えする瞬間を確認しながらの鑑賞。
⚠️訂正全編IMAX撮影とのこと。ただしライティングなのかつかったレンズなのかあからさまに画質の違いが見受けられる。B班撮影なのか🤔デジタルIMAXなのか、、色味の違いもあったので気になるところ。(感想は上記情報を知らない上で書いてます、悪しからず)
35mmフィルムを使用しているシーンはおそらく35mmをフルに使ったいわゆるビスタ比率。結果IMAXに切り替わっても圧倒的な画角の変化は感じられない。35mmフィルムをフルに使えばIMAX画面の大半を埋めることができ、解像度と被写界深度の違い/色調はIMAXフィルムとは異なるものの、比率の変化を感じさせず3時間ぶっ通しで壁一面の大画面を観ることとなる。
タロはこのアプローチにはあまり好印象をもてなかった。ノーランがこだわったIMAX撮影したシーンが果たしてどこのなのか...それが弱い。予算があったからIMAXフィルムをふんだんに使ったのでは...そんな疑問すら感じてしまった。
最近のノーラン作とは異なり、作品の大半が会話で成り立つ本作をなぜIMAX撮影したのか。鑑賞中何度かむしろ35mmのノーマルカメラで撮影したシーンの方がノーランらしさを感じるシーンが多かった...画質は多少劣るものの。
またIMAXカメラは被写界深度が強烈に浅く(ピントが合っている範囲)、ピントのズレが良くも悪くも分かってしまい、観ていてカメラマン泣かせだな、、と思うシーンも。初っ端のカットがもろピントがずれて、目では無く口に合っているのが気になって仕方なかった。(目と口とピントが動いていたので狙ったものでは無く、ピント合わせの困難による結果と考える)
もちろん、IMAXで撮影したノーランならではのセンス光るシーンは健在。特にモノクロでのIMAX撮影はなかなかの見応えがある。#ロバートダウニーjr がここまでもモノクロ映えするものかと圧倒される部分も。まるで3D映像を観ているかと錯覚するほど映像に奥行き感がある。また、多くのシーンは自然光が多用され、セット感がないのもノーラン作品らしさの一つでもあった。
尚、カラーシーンは時代に合わせ、赤みが強く、高コントラストの仕上がりに。白を飛ばさず、黒を潰さずに...ギリギリをせめてるなぁと思わず観ていて感心する。この色味はノーラン作では今回おそらく初かと。
音響について。
これは、間違いなくIMAX鑑賞が正解。
ノーランならではの重低音は本作でも活かされている。ご存知の方も多いかと思うが、ノーランは#アトモス 規格を使わず、昔ながらの5.1チャンネルにこだわり続けている(IMAXが5.0であるこもあるが 、IMAX は .1にあたるサブウーファー(低音専用スピーカー)がなく、フルレンジスピーカーで劇場を揺らす)。エンドクレジットにATMOSという文字が出てこないのも最近の作品では珍しく、今ではノーラン作品くらいなのでは。
楽曲はテネットからノーランのお気に入りとなった#ルドウィグゴランソン が担当。彼のサウンドはスターウォーズの#マンダロリアン で飛躍し、本作でもうまくストーリーを持ち上げていた。蒸気機関車が徐々にスピードを上げていくようなサウンドに彼の旋律が絶妙。
内容について。
原作があるのをエンドクレジットで初めて知り、どこまでノーランが色付けしたかは想像でしか判断できないが、脚本作り(セリフ)はさすが。いちいちセリフがかっこいいのと、途中少し追えきれない部分がありつつも(これはタロの勉強不足)、話の展開にしっかりと抑揚がある。
ノーラン作にしては派手さがないように感じられるがストーリーテリングが上手く、3時間オーバーとはいえ決して長くは感じない。
ただこの作品は大きな欠点がある。
それは大物俳優を使い過ぎていること。
大袈裟にいえば『#ウェスアンダーソン 』作品ばりに次から次へと有名俳優がでてくる。脇役にキャラ濃いめの俳優を使って結果変に目立ちすぎてしまい、主要キャラが混載する。
高予算の結果なのか、、こればかりはキャスティングミスと言えるほどミスマッチなキャスティングに感じられマイナスな印象を受けてしまった。奥さん役のエミリーブラントも演技は申し分ないが、オッペンハイマーの奥さんとしてはちょっと違うんじゃないか、、他作品での#エミリーブラント 臭が強過ぎて、浮いてしまっていた。個人的には名が知られてないない女優さんを発掘してほしかった。
編集について。
会話のシーンを撮影するのは映画作りで1番難しいとも言われているが、ここはノーランの経験不足を感じてしまった。話している俳優を撮影しているカットが多すぎるのがこの作品のもう一つの欠点だとタロは感じている↓
映画をよく観られている方はお気付きかもしれないが話している人を映像で見せるのでは無く、その聞き手側の顔の表情、心境の変化を見せた方が我々観客は感情移入しやすい。こういったシーンが圧倒的に少なく、衝撃的な発言を浴びるキャラクターたちの表情がもっと観たかった。この辺りは編集者の腕もあるが、今までとは一味違ったノーラン監督の不慣れさとタロは読み取れた。
まとめ。
3時間が決して長く感じることなく没頭できるストーリーテリングはさすが。ただ、やはり会話ベースの展開、魅せ方にノーランらしさはフルに活かされていなかったように感じる。ノーランならではの圧倒的新鮮味、驚きがあるかというとそうでもない。これは期待値が高かったからなのかもしれないが期待値を超えてくるのがノーランであって欲しい。ただ、余韻はさすが... また観たいと思える。2回目以降の方が満足度が高くなるのが感じ取れる作品。キリアンの演技は確か。ただ、その他の部分での#アカデミー賞 はすこし疑問が残る。
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投稿を表示異論を挟みます。 (笑)
大物俳優を使いすぎているのは欠点ではありません。 (笑)
この映画をオッペンハイマーの伝記映画、あるいはルイス・ストローズとの対立の映画と観るなら、一本の映画にしては収まりきらない情報量は焦点が定まらず欠点でしょう。
でもこの映画は歴史映画で、映画に描かれるのは40年の時間と二人の人物の周辺だけですが、時間と空間に奥行きのある世界史スケールの作品。
原爆はアメリカが日本ではなく人類史に与えた攻撃のいう世界観。 日米の話なんかではないんです。
世界史を考える時、森にもそれぞれの木にもフォーカスがあてられる。撮影技法で言えばパン・フォーカスのような手前も奥も焦点あてる世界観。
原作を読むと、あるいは「 原爆の世界史 」などあわせて読むと、よくぞあれだけの内容を3時間におさめたものと感心します・
マット・デイモンが言うように10回観れば10回発見がある作品で、有名俳優と演じてる役柄ごとにハッシュタグやスレッドが立てられる作品。 むだな豪華キャストではありません。
与えられる情報が少なすぎる『 2001年宇宙の旅 』、情報が多すぎて1回では処理できない『 シン・ゴジラはともに映画館で体感する映画であり、同時に後から考察し議論できる作品です。
ですから歴史に関心があれば、10回観ても見飽きない。 深堀がいくらでも可能です。
10回目には、ノーランよくぞこれだけ豪華な俳優を使ってくれたと感心できることでしょう。
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投稿を表示確かに『TENET』や『インターステラー』からすると、IMAXでの魅力は半分以下と言っても過言ではないですね...。そして、皆さん期待していましたからね、そういうノーラン節を。(笑)
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投稿を表示タロさんならではの視点がすごい👏🤩
オッペンハイマー、わたしは映画のストーリーに関係なく歴史に注目して、皆さんそれぞれの感想が読み応えありすぎ😄
3回目行っちゃおうかな😂
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