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私の好きな映画

奈々瀬詩織
2024/08/12 13:45

彼の名はスケキヨ、いや青沼静馬?!

幼少の頃、祖母の話す怪談に魅せられ、怖い話の虜になった私。
次第に、人の持つ「恨み・憎しみ」という感情に操られる人々の物語に、心惹かれるように。

横溝正史という小説家を知り、まだ彼の書く小説を読むのが難しかった小学生の頃。
私は、「犬神家の一族」という映画を知りました。
探偵・金田一耕助が巻き込まれていく犬神家の愛憎まみれた渦の中。

犬神佐兵衛が残した遺言に、遺族たちは振り回されていく。
佐兵衛の残した孫、佐清(スケキヨ)・佐武・(スケタケ)・佐智(スケトモ)のうち、佐兵衛の恩人・野々宮家の孫である珠世と結婚した者に財産を与えるという。
だが、戦地から復員した佐清は、重い火傷をしたと言ってゴムのマスクを顔にしている為、本当の顔が見えずに、周囲の人々から偽物ではないか?と疑われる。
財産争いの中、次々とそれに関わる人が殺され、狙われる。
佐清は本物なのか?!財産は誰の手に渡るのか?!

石坂浩二さん演じる金田一耕助と共に、謎を解きながら、おぞましい殺人に恐れおののいた映画体験。これが、初めて映画で感じたドキドキとゾクゾクです。
ここがスタートで、私は「ゾクゾクする映画」を次々と求めるようになりました。


この映画は、1954年版「犬神家の謎・悪魔は踊る」。1976年制作のこの作品、そして2006年にリメイクされた同タイトル作品。
また、テレビドラマが8作品制作され、横溝作品の中でも、人気の作品となっています。
 

私は現在、この映画が起点となって、様々な「ハラハラドキドキ」する映画・「結構人が死ぬ」映画を観ております。横溝作品が、私の心のふるさとです。

 

 

 

 

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1 件の返信 (新着順)
じょ〜い小川
2024/08/12 14:18

分かります。
『獄門島』、『悪魔の手毬唄』、石坂浩二主演じゃないけど『八つ墓村』とか昭和50年代の横溝正史原作映画はどれもクオリティが高く、安定感がありましたね。
死に方の酷さと意外な角度からの真相解明(だいたい三木のり平が絡む)、加藤武の「よしっ! 分かった!」など見どころが多すぎる。


奈々瀬詩織
2024/08/12 14:26

そうなんです!
横溝正史原作作品はクオリティが高くて✨
「よしっわかった!」がいつ出てくるのか?真相解明の意外さなど、見所が多くて楽しみでした。
『八つ墓村』はドラマにもなっていて、これもまた横溝作品の人気作ですね!

じょ〜い小川
2024/08/12 16:55

歴代の金田一耕助となると無難に石坂浩二か古谷一行になるけど、
野村芳太郎監督の『八つ墓村』の渥美清は意外性がある金田一耕助であれはあれで悪くなかったですね。

ちなみに、
「金田一少年の事件簿」は最近のやつ(30周年連載)以外は全て読破してます。

奈々瀬詩織
2024/08/12 17:04

渥美清さんの金田一耕助は、ホント意外性がありましたし、「こんな金田一もアリだな」って思いました。
金田一少年までは、個人的に網羅していなくて…じょ~いさんは詳しいのですね。

じょ〜い小川
2024/08/12 17:14

「金田一少年の事件簿」は高校2年の時に連載開始になり、小説版やテレビドラマ版も見てきました。
ずーっと見てきたからかつてはポケベルや8mmカメラを駆使していたのが、
今ではライン着信でトリックを見破るとか犯人が3Dプリンターを使うとか時代を感じますね。

そこから逆算すると、
市川崑や野村芳太郎監督の金田一耕助シリーズは昭和の戦後の香りがしますね。

奈々瀬詩織
2024/08/12 17:37

作品に出てくるアイテムで、時代が感じられますね!
金田一少年シリースもチェックしてみたくなりました。

ポケベル→メール→LINEと通信手段が移り変わってきましたね。
そういった部分も、作品を観る楽しみのひとつになります。
市川崑監督・野村芳太郎監督の作品は、戦後の雰囲気が味わえてよいです!