これぞ王様・・・「King of Rock'nRoll」だ!
常識として知っておいて欲しい
熟年世代の知り合いから、
「プレスリーとビートルズ、どっちが先なの?」と聞かれた事がある。
60歳近くにもなって、そんな事も知らないのかと呆れた。
今まで一体、何を聴いて来たんだ。
今まで一体、何を生きて来たんだ。
プレスリー ・・・ エルヴィス・プレスリーがいなければ、
今のロック音楽は無かったのだ。
例え、音楽に興味がなかったとしても、
その位のことは知っておいて欲しい。ほとんど、常識。
プレスリーこそ正に、「King of Rock'nRoll」!
その生涯を描いた自伝的作品が・・・
映画「 エルヴィス 」
激しく腰を振り、革ジャン姿でロックンロール。
ラスヴェガスでは白いジャンプスーツでステージに。
そんなプレスリーの波乱に富んだ生涯をオースティン・バトラーが演じる。
歌いっぷり、ステージ・アクションも小気味良く、GOOD。
プレスリーをスーパースターに育て上げるマネージャーのパーカー大佐。
その視点でプレスリーの生き様が描かれる。
そして、このパーカー大佐の敏腕ぶりの背後に隠されていた悪徳ぶりも
明かされていく。
プレスリーの陰にパーカー大佐あり。その存在は知っていたが、
とんでもないクセ者だったとは。
演じるのは、トム・ハンクス。これが、またハマっていて良いのだ。
プレスリーは当時、不良の代表だったはずなのに徴兵で軍隊に行った。
それを知った時は幻滅。な~んだ、結局は体制内の不良、権力には逆らえない奴なんだと思っていた。ロックなのに。
しかし、それは違った。
この映画を見て、プレスリーが徴兵に応じた理由が分かった。
全てはマネージャー、パーカー大佐の計算だった。
42歳の若さで生涯を閉じてしまった遠因もパーカー大佐にある。
それでも、スーパースターになったプレスリーにとっては必要不可欠な存在だったのだ。
可哀想に・・・。
黒人差別が当たり前だった時代に・・・
エルヴィス・プレスリーが何故、「King of Rock'nRoll」なのか?
その答えは簡単。
白人音楽と黒人音楽を融合させ、「ロックンロール」という音楽を生み出した一人だから。
その多大なる功績や影響力から「キング」と呼ばれているのだ。
今日のポピュラー音楽、特にロック・ミュージックが形作られていく中で、
エルヴィス・プレスリーの存在はとてつもなく大きい。それは紛れもない事実。
1935年、プレスリーは当時、黒人達が多く暮らすアメリカ合衆国南部の土地で
生まれ育った。
黒人差別が当たり前の時代、白人が黒人の音楽を聴いたり歌ったりするなんて
事はありえないし、許されなかった。
なのに、プレスリーは黒人音楽のブルーズ、R&B、そしてゴスペルにシビれた。
心奪われてしまった。
白人達、保守的な人たちからの反感、圧力は相当なもので、
エルビスの反モラル的な腰ふりアクションへの反発の比ではなかった。
しかし、そんなものも吹き飛ばし、白人のカントリーミュージックと融合させて
生まれたのが、ロックンロールなのだ!
ロックなサウンドのベースにあるものとは!?
1960年代後半から70年代にかけての「ロック黄金時代」。
この洗礼を受けた世代にとり、今の日本のロックの音を聴いて「ん!?」と
思う事も少なくない。それは何故なのか・・・!?
「キング」プレスリーが映画の中でハッキリと答えを言ってくれた。
「ロックの原点は基本的に ・・・ と ・・・・ だ」。
大いに納得した。日本のロックにはその匂いが無い、あるいは薄いのは事実。
「・・・」の部分が一体、何かは映画を見てご確認を。
映画の最後に、アッという展開がある。
そのシーンが終わった途端、私が見た地元の劇場(109シネマズ湘南)では、
観客から一斉に拍手が沸き起こった。
思いがけなかっただけに、より心揺さぶられた。
そして、エンディング。
「キング」にふさわしく、まるでラスベガスのショーの様に、
何とスタッフロールがキラキラと宝石の如くデコレーションされゴージャスなのだ。
制作会社のワーナー・ブラザースの「WB」のロゴまでもが。
アメリカ人らしい洒落っ気がステキである。
「King of Rock'nRoll」 エルヴィス・プレスリー!
世界の音楽史に大きな足跡を残したその生涯を今一度、お楽しみあれ!!
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投稿を表示「洋楽」に触れたのがMTV,ベストヒットUSAのPV、マイケル・ジャクソン・プリンス・マドンナ等です。ビートルズ、エルビス・プレスリーは年上の従兄弟からの影響で後追いをして認識しました。ツービートを知って、談志を後追いしたのと似た感じです(笑)「ロックの原点は基本的に ・・・ と ・・・・ だ」がとても気になります。