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私の好きな映画

Stella
2024/08/28 12:02

これも“花の二重唱”が・・・「ぼくを探しに(Attila Marcel)」

◆はじめに

 前から知ってはいたフランス映画の一つではあるが、レンタルまでは進まなかった作品。改めて、「ママと娼婦」のベルナデット・ラフォンも出演しているので、ちょっと観てみた。

なんと、冒頭からレオ・ドリーブの「花の二重唱」がアカペラで歌われているではないか・・・と気づいたので、追加の一作品として、ご紹介する。

 ◆「ぼくを探しに(Attila Marcel)」(2013)

 アカデミー長編アニメーション賞を受賞した「ベルヴィル・ランデブー」や、ジャック・タチの遺稿をもとに映画化した「イリュージョニスト」などで知られるフランスのアニメーション作家シルバン・ショメが、初めて手がけた実写長編作。主演はフランス期待の若手ギョーム・グイ。共演にアンヌ・ル・ニ、ベルナデット・ラフォン他。
 「ベルヴィル・ランデブー」のサントラで使われた楽曲「アッティラ・マルセル」に着想を得て、仏文豪マルセル・プルーストの小説「失われた時を求めて」のエッセンスも織り交ぜながら、孤独な主人公が不思議な女性との出会いから失われた過去の記憶が呼び覚まされ、少しずつ変化していく人生を描いたファンタジックな物語。幼い頃に両親を亡くし、そのショックで言葉を話すことができなくなったポールは、ダンス教室を営む風変わりな伯母姉妹アニー&アンナに育てられた。姉妹はポールを伯母のもとで世界一のピアニストになるよう育てられる。友だちもいない孤独な人生を歩み、大人になったポールは、ある日、同じアパルトマンに住む謎めいた女性マダム・プルーストと出会う。彼女のいれたハーブティーを飲むと、固く閉ざされた心の奥底の記憶が呼び覚まされていき、ポールの人生に変化が訪れる。

(C)2013 EUROWIDE FILM PRODUCTION-PATHE PRODUCTION FRANCE 3 CINEMA-APPALOOSA DEVELOPPEMENT
(C)2013 EUROWIDE FILM PRODUCTION-PATHE PRODUCTION FRANCE 3 CINEMA-APPALOOSA DEVELOPPEMENT
(C)2013 EUROWIDE FILM PRODUCTION-PATHE PRODUCTION FRANCE 3 CINEMA-APPALOOSA DEVELOPPEMENT

◆感想

 「ベルヴィル・ランデブー」自体も個性的な作品ではあるが、それなりに話題となっている監督の作品という意味で、登場人物全員が不思議ちゃんばかりという意味で、憎めない作品かと思う。

 伯母姉妹アニー&アンナの2名ということで、アカペラで「花の二重唱」が歌われ、映画全体をとおして、テーマ曲になっているのは、素晴らしい。

 失われた時をもとめて」の紅茶(ならぬハーブティー)とマドレーヌで過去の記憶がよみがえるという発想は、なかなかオシャレで、ポールの大好物のシューケット(お菓子)も、アミューズ(楽しませるもの)として効果的に使われている。

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