パッと思いついたホラー映画3選
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小学生の頃、日テレの「お昼のワイドショー」でやっていた「怪奇特集!!あなたの知らない世界」でホラーの感覚を鍛えられた、じょ〜い小川です。
今回は「ホラー映画」特集と「 夏のド定番かつど真ん中のストレートのような企画ありがとう!」な感じですが、昭和生まれ、それも1970年代かもしくはそれ以前生まれの方なら冒頭でも書いたように「あなたの知らない世界」のような心霊・オカルト番組を見てホラー作品の感覚を鍛えられたのではないだろうか?
今ではたまに稲垣吾郎ナビゲートの「本当にあった怖い話」がテレビのホラードラマの定番で最後の砦になってるかな。
ともかく、筆者のホラー映画耐性は相当なものだと自負があるが、そんな筆者でも驚かされた、あるいは映画として名作なホラー映画を3本、思いつきでピックアップしていきたい。
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『インシディアス』(2010)
まずは何と言ってもこの映画。ジェームズ・ワン監督、リー・ワネル脚本、ジェイソン・ブラム製作という最強というか最凶の製作陣で作られたガッチガチのホラー映画。元々はオーレン・ペリ監督の『パラノーマル・アクティビティ』をジェームズ・ワン監督が作り直した作品で、このためオーレン・ペリも製作に入っている。
この『 パラノーマル・アクティビティ』の1作目はとにかく最後以外はちょっと小麦粉が動いたり、ドアが開いたりしかなくて試写が終わった後、
「はぁ〜?」
「えっ?終わり??」
という変なため息とざわめきで観客席が包まれた。
そんな『パラノーマル・アクティビティ』をジェームズ・ワン的に「こうしたら怖くなる」と考えられることを全部盛りした作りになっている。
柱時計からいきなり見知らぬ子供が出てくるは、聴いてるレコードの音楽が途中で変わるは、とにかく怖いことだらけ。しかも中盤から出る悪霊みたいなのは塗り絵チックで雑なんだけど、それがかえって良かったりする。
あと、掻きむしるような不協和音を随所に散りばめたSEも効果的だし、途中から出て来る霊能力者(だったかな)とその助手が胡散臭かったり、後半には漫画「キン肉マン」にも出てきたアイテム「霊界ポケット」みたいな幽体離脱のアクションもあったり、最後まで飽きさせない。
数々のジャンプスケア演出に大の大人が思わず「ウワッ!」と声が漏れる
最恐のホラー映画!
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『テキサス・チェーンソー』(2003年)
気を抜いたら全部ジェームズ・ワンかジェイソン・ブラム製作の作品ばかりになるので(笑)、他の作品も入れないと。
ということで、トビー・フーパー監督の『悪魔のいけにえ』(1974年)のパワーアップリメイク版の『テキサス・チェーンソー』。
こちらは何と言ってもパワフルに襲いかかるレザーフェイスが凄まじい正統派ホラー/スプラッター映画。1970年代のテキサスを舞台に、旅をする若者たちの旅の目的もその時代らしいし、その途中で立ち寄ることになる古びた洋館の佇まいもまた良い。
確か公開当時、吉祥寺のクラブのオールナイトのイベントに飽きて、当時吉祥寺にあった映画館バウスシアターの深夜の回で見て、深夜に見るレザーフェイスの不気味さが増し増しになった、そんな思い出がある1本である。
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『学校の怪談』(1995年)
もう一つは邦画から。
『リング』シリーズや『呪怨』シリーズなど、いわゆるJホラーブームの作品もいいが、それ以前の時代の映画からのピックアップで、平山秀幸監督の『学校の怪談』の1作目も平成一桁時代の空気もあって味わい深い。
言ってしまえば夜の小学校の肝試しでの怪奇現象、オカルトもので、ガチガチなホラーとは言い難いかもしれないが、独りでに跳ねる不思議なサッカーボールやトイレの花子さんなど、不気味さとノスタルジーさがムンムン。
それこそこの映画って、本文の冒頭で書いたテレビのオカルト番組の延長戦みたいな映画だが、最近公開された『ゴーストブック おばけずかん』と近いものがありながらもしっかりとした作りになっている。
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上記でも書いたが気を抜くとジェームズ・ワン監督作品ばかりになるし、我ながらスプラッター映画やスリラーとは分けたつもり、と言いながら『テキサス・チェーンソー』を挙げてるしなぁ。異論は大いに認めます(笑)。