異色な作品「UMAMI うま味」(2023)
◆作品概要
フランス人のスローニー・ソー監督の作品で、キャストはジェラール・ドパルデュー、長塚京三、サンドリーヌ・ボネール、武田絵利子、柄本明、SUMIRE、小泉今日子、YOU、IKKO他による、日仏合作映画。
ミシュランの星を獲得した名シェフ、ガブリエル・カルヴァン(ジェラール・ドパルデュー)。健康状態も家庭生活も悪化した彼は、地球の裏側への旅を決意する。42年前に料理コンクールで彼に勝った日本人シェフ(長塚京三)を探しに日本へ向かう。この文化と料理の旅は、彼に自分の人生を見つめ直すきっかけとなる。
◆そもそもの「うま味」
東京帝国大学(現在の東京大学)教授だった池田菊苗が1908年にだし昆布から、うま味の成分物質としてグルタミン酸であることを発見した。池田は、それまでに知られていた酸味・甘味・塩味・苦味の四基本味に加わるべき第五の基本味として「うま味」と名付けた。醤油、味噌、だし、トマト等に含まれる。
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◆作品の状況
フランスと札幌で別々に撮影された日仏合作の映画だが、巨体のドパルデューは、異様なフランス人として、札幌の長塚のラーメン屋を訪ねるが、後半は、二人で、日本文化を堪能する様子はすがすがしい。言葉の問題からも、フランス部分と札幌部分の違いには、結構違和感があるが、ハートウォーミングのコメディとしては楽しめる。
「UMAMI」というタイトルも、メジャーになった日本食として、フランス側にも届けられるのは良いことかと思う。
フランスでの撮影で、約40年前の料理コンクールが1978年に行われたということで、その年になくなった、人気歌手のクロード・フランソワが歌った「アレクサンドリ・アレクサンドラ」をドパルデューらが歌う。クロード・フランソワは、フランク・シナトラが歌ってヒットした「My Way」の作曲者でもある。
◆所感(長塚さんはフランス通)
映画を鑑賞し、長塚さんの流暢できれいなフランス語に驚いたが、氏は渡仏してパリ大学に留学し、1974年同大学留学中にジャン・ヤンヌ監督作品「パリの中国人」の主役に抜擢され俳優デビューを果たしたとされるが、納得する。新たに、長塚さんの作品にも興味がわいた。
ちなみにジャン・ヤンヌは、「チボー家の人々」や「インドシナ」等の作品に出演している俳優である。
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投稿を表示やばい!!
これは見たいです!配信もあるんですね!!
しかし、ドパルデュー、どえらいでっかくなってますねぇ・・(;^_^A
昔はいい男だったのに!!
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投稿を表示長塚京三さんにそのような経歴があったとは👀知りませんでした…!この作品も面白そうですね!