チーム 名画座
2024/11/20 23:11
昭和・平成シネマ画報 「チャップリンの黄金狂時代」「ひまわり」
『チャップリンの黄金狂時代』(1925)
悲劇と喜劇は紙一重であることを、神業のようなパントタイムで魅せてくれるチャップリン。食べること、生きること、そして幸せになるためには、人は時に残酷にもなる。笑い転げた後にふっと感じる冷んやりとした風の中に、チャップリンの奥深さを見た思いがする。映画に目覚めた中学生の時に、大きな劇場のスクリーンでチャップリンと出会えたことは、まさに宝物でした。
『ひまわり』(1970)
イタリア、ミラノ。幸せいっぱいの新婚夫婦。時あたかも第二次世界大戦。慌ただしいキスを残して、夫は極寒のロシア戦線へと出征してしまう。長い孤独と不安。終戦を迎えても彼は帰らない。夫は必ず生きている! そんな強い想いで、妻は単身、ソ連へと渡り、捜し求めるのだった。髪には白いものが見え始めていた。そして、ようやくにして行き着いた現実とは。戦争の不条理が胸を打つ名作、そして名曲。マルチェロ・マストロヤンニの苦渋の瞳が、千の言葉より深く重く心に迫ります。
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