風と共に去りぬ~Gone With the Wind~
『風と共に去りぬ』
この映画について、観たことがなくても、タイトルは聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか?
『風と共に去りぬ』(英語タイトル: Gone With the Wind)は、マーガレット・ミッチェルが1936年に発表した小説で、映画は1939年(何とほぼ90年前)に公開された作品です。
舞台はアメリカの19世紀に起こった南北戦争に翻弄される人々を、主に南部側の視点で描いています。
私はこの映画が現在だと批判(奴隷制度の肯定等)されているとも聞いたことがありますが、この映画を数年ぶりに先日見て、「ああ、やっぱりこの映画凄いな…」と感じました。
私がこの映画を観たのは約10年前で、白夜行というドラマ(小説)で主人公とヒロインが「風と共に去りぬ」の話をしていて興味を持ち、観てみました。
その当時、私は主人公の「スカーレット・オハラ」の目線で主に観て、なんだか対極にいる「メラニー」にあまり感情移入ができませんでした。
ただ数年ぶりに観て私的に感じたことは、「レッド・バトラー」の愛と、「メラニー」の賢さでした。
スカーレット・オハラの勇敢さも素晴らしいですが、生きるために狡猾な行為も数多くします。反感も買います。とても勇ましい女性。「メラニー」はそんなスカーレットを愛して、例え自分の夫との不貞が疑われても彼女はスカーレットを信じぬきます。私にはメラニーの強さ・賢さが以前はよく分かりませんでしたが、改めて観てみて感じ方が変わりました。
また南北戦争という歴史についてもこの映画を通して興味を惹かれ、改めて調べてみました。
スカーレット・オハラは、本当にレッド・バトラーを愛していたのでしょうか?
私にはまだ彼女の本当の真意までは読み取れないです。ただ、愛というのは気づいた時には無くなっていることもある。だからこそ愛してくれる人、愛している人をその瞬間心から大切にすることが必要だと、この映画を通して改めて感じました。
スカーレット・オハラはとても強い女性です。彼女はこれから先も勇敢に前を向いて道を開いていくでしょう。私には彼女のその強さがとても美しく思うのと同時に、彼女のそばにまた心から愛する人がいてほしいと願いました。
このように、「風と共に去りぬ」という映画は、歴史・恋愛・人間・風土等、様々な描写をしていて、観る人の価値観やその時の心情等によって様々な感想や想いを抱かせてくれる作品です。
なので私は定期的にこの映画を観返したくなります。特に長い休みがある時(年末年始)など。
あの映画が実際に作られた1930年代の頃の人々の”強さ”を感じたいのかもしれません。
私はまた、観たくなって見直して、今度はまた違う感想を抱くかもしれません。
その時はまた、コラムでシェアできればです。
映画の中の”映画”的な作品が、この「風と共に去りぬ」だと個人的に思います。