そう遠くない現実「アイ、ロボット」
監督:アレックス・プロヤス
出演: ウィル・スミス 、 ブリジット・モイナハン
作家アイザック・アシモフの古典的SFストーリーを原作
ストーリー
2035年のシカゴが舞台。街中では家庭用ロボットが普及し、ロボットが社会に深く浸透した未来
そんなある日、巨大企業USロボティックス社に勤務するロボット工学の第一人者アルフレッド・ラニング博士が自殺。しかし主人公の刑事デル・スプーナー(ウィル・スミス)は、自殺を疑いの博士の死について捜査。事件にはロボット「サニー」が関与し、ロボット三原則(①人間を傷つけない、②人間に従う、③自己を守る)に反する行動を疑う。捜査に協力するUSロボティックス社のロボット心理学者スーザン・カルヴィン博士は、3原則を理由にロボットが人間へ危害を加えることは絶対にあり得ないと主張するが…
アイ、ロボットの見どころ
1. ウィル・スミスの魅力
主人公デル・スプーナー(ウィル・スミス)の皮肉屋でタフな役どころが最大の見どころ
軽快なユーモア.アクションシーンで見せるカッコよさ。ロボット嫌いの背景(過去のトラウマ)も感情的なシーンを表現することでストーリーに深みを加える。
2. 迫力のアクションシーン
高速道路でのロボット追跡シーン、NS-5ロボットの大群とのバトルは、視覚的インパクトが抜群。
2004年の当時のCG技術を駆使した滑らかなロボットの動きと、未来都市シカゴのスケール感ある描写は、SFアクションの醍醐味。
3. ロボット サニーの「人間らしさ」
「サニー」の感情表現や「夢を見る」シーンは、AIの自我を象徴。モーションキャプチャーによる繊細な演技が、サニーを単なる機械以上の存在に。物語の鍵を握る彼の行動は、観客を引き込むミステリー要素。
4.ロボット三原則について
第一原則: ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
(人間の安全を最優先。ロボットは積極的に人間を守る義務がある。)
第二原則: ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一原則に反する場合は、この限りでない。
(人間の命令に従うが、人間の安全が脅かされる場合は無視可能。)
第三原則: ロボットは、前掲第一原則および第二原則に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
(自己防衛は許されるが、人間への危害や命令違反を避ける範囲内。)
5. テンポの良いストーリー
事件の捜査からAIの陰謀へと進む展開は、ミステリーとアクションのバランスが絶妙、115分間、緊張感と高揚感が途切れない。
