BROTHER 昔ながらの「ヤクザ」
🎬BROTHER (2000年公開)
兄弟の繋がり方に血も間柄も人種も関係ない作品。
団塊世代である監督の白人に対するコンプレックス、差別をうけた日本人と黒人の反骨心、血のつながった兄弟、やくざの兄弟、弟分 、異国での弟分 それぞれの兄弟の関係性を描いた。
今作品ではやくざの山本組長役をビートたけし、同じ組の弟分の加藤役を寺島進が演じる。寺島にとって北野監督ともに憧れで恩人でもあるブラックレインの時の松田優作のような鬼気迫る演技は一見の価値あり。兄弟分原田役の大杉漣との絆。ワンポイントながら大物俳優を起用する高級クラブのママ役にかたせ梨乃、仁政会組長役の渡哲也から発する「圧倒的存在感」は感動すら覚える。
邦画界きっての名台詞:「ファッキンジャップくらい分かるよ バカヤロー」
作品を観ていなくてもなんとなく聞いたことのあるセリフと思います。
抗争の果てに日本での居場所がなくったヤクザの山本が腹違いの弟(真木蔵人)へ会いに渡米したがまた現地のマフィアと抗争。
そのマフィアとの手打ち的な話し合いに行くも現地のマフィアが「どうせ言葉がわからないだろう~」と言いたい放題。しかしファッキンジャップと聞き山本が立ちあがりながら・・・
北野監督の「やくざの世界観」
北野武監督の描く「ヤクザ」については基本的に感じるのが「自己犠牲」「武士道」「死への美学」
インタビューでは次のように語っています。
「BROTHER」では古きよき時代のやくざのルールみたいなものを描いたというか、まあ、デフォルメをしたわけですね。寺島進(山本(ビートたけし)の弟分役加藤)演じた親分のために頭を撃ち抜いた舎弟の人はやくざの鏡として言い伝えられているんだろうけど、そういうエピソードは漫才で全国、営業で回っているときに山のように聞いていてね。そこから、わりかしいいところを映画に入れ込もうかなと思ってね」
作品情報(TSUTAYA DISCASより)
「BROTHER」 の解説・あらすじ・ストーリー
北野武監督第9作目。長期にわたるアメリカ・ロケを敢行した、ビートたけし主演によるハード・バイオレンス・アクション。ヤクザ同士の抗争で組織を追われ、日本を脱出しLAに移住したヤクザ組長の山本。彼は、そこで暮している弟を探し、そこに転がり込む。やがて、山本はヤクの売人をしていた弟とその仲間たちと共に縄張りを拡大。遂にはイタリアン・マフィアと抗争するまでに勢力を広げていくが……。
「BROTHER」 の作品情報
製作年: |
2000年 |
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製作国: |
日本/イギリス |
「BROTHER」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
監督: |
北野武 |
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製作: |
ジェレミー・トーマス 、 森昌行 、 吉田多喜男 、 ピーター・ワトソン |
出演: |
北野武 、 ビートたけし 、 オマー・エップス 、 真木蔵人 、 オマー・エプス 、 寺島進 、 大杉漣 、 加藤雅也 、 石橋凌 、 ロイヤル・ワトキンズ 、 渡哲也 、 真木蔵人 |