Discover us

私の好きな映画

昭和・平成シネマ画報 「スカーフェイス」「セーラー服と機関銃」

『スカーフェイス』(1983)

イラスト 志賀コージ

アル・パチーノの数ある作品の中でも、とびっきりのバイオレンスに満ちた異色作にしてカルト的人気を誇る快作です! 鼻いっぱいに白い粉を吸いまくりながら、卑猥なワードを連発する主人公は、麻薬売買で帝国を築いた犯罪王。エキセントリックでチョーあぶない男を、アル・パチーノがイっちゃってる眼でまさに狂演!

 

 

『セーラー服と機関銃』(1981)

イラスト 志賀コージ

13歳でデビュー以来、これほどスキャンダラスな話題と無縁の女優も珍しい。汚してはいけない聖域のようなその存在は、あの吉永小百合とも重なります。木漏れ日を映す清流のように透き通ったその歌声にも魅了されます。生まれながらのスタア性を感じさせるピュアな人。パパラッチがまとわりついたら追っ払ってあげたくなる人。それが薬師丸ひろ子です! 彼女に心撃ち抜かれたあの日のカ・イ・カ・ン!は、今も鮮やかに、この胸でストップモーションです。

コメントする
1 件の返信 (新着順)
さっちゃん
2024/12/15 23:48

 またまたお邪魔します。この二本、クライマックスの銃撃戦つながりと見ました。片や、狂気を感じさせるアル・パチーノ。片や、チーム名画座さんも書かれているように心撃ちぬかれた野郎どもが無慮数千という薬師丸ひろ子。好対照といってもいい作品どうしです。
 特に私が印象深いのは、やはりアル・パチーノの演技を越えた演技が楽しめた『スカーフェイス』です。似顔絵の上の隅にラストを知っていると皮肉に見えてしまう「THE WORLD IS YOURS」の電飾文字を浮かべた飛行船が飛んでいるのも流石です。
 アル・パチーノがクライマックスの銃撃戦で持ち出すのがイラストにも描かれているM203です。米軍制式ライフルの銃身の下に単発のグレネードランチャーを組み込んだ、この銃は映像向きでした。初めて銀幕に現れたのは本作と『プレデター』とどっちが早かったか覚えてないのですが、以降は良く見かけるようになりました。
 この作品の元ネタである『暗黒街の顔役』も観てみたいと思いながらDISCASさんの返却が遅くなっていまだに観れていません。
 『昭和 平成 シネマ画報』シリーズ、これからも楽しみにしています。


いつもありがとうございます♪
アル・パチーノオタクを自認する私ですが、この作品の彼を観た時には今後の他の役づくりに影響はないのか?と心配したものです。それほどまでに狂気の演技でしたね。
日本語字幕では到底表現出来ないであろう卑猥なスラングを乱発しているようで、あらためてネイティブな英語が理解出来たなら、と公開当時思ったことを憶えています。
先月より『特集ページ』に移動致しました。『似顔絵で綴る名作映画劇場』というタイトルで新作を投稿していますのでこちらも是非ご覧下さい。