Black Cherry
2025/02/26 20:58
23年は矢のように過ぎ去るでしょうか? それとも‥
今回は、先日「おすすめ恋愛映画」として投稿した「17歳の肖像」のロネ・シェルフィグ監督による「ワン・ディ 23年のラブストーリー」をとりあげてみます。タイトルどおり、あるふたりの23年におよぶ物語です。
お互いに心を許せる人
1988年、スコットランド・エディンバラ。大学卒業式のあと、在学中わずかな接点しかなかったエマ(アン・ハサウェイ)とデクスター(ジム・スタージェス)は、打ち上げのノリで距離を縮めます。あくまで友達として、ひとつのベッドで眠りにつき目覚めるのでした。
銀縁メガネで話しやすいエマはいかにも「友達」タイプ。遊び慣れた雰囲気のデクスターにとって、当初は「恋人」タイプではありませんでした。エマは作家を志し下積み生活を送る一方、デクスターは華やかなテレビ界で活躍。まるで違う世界のふたりでしたが、なぜか心を許せる特別な間柄です。たとえそれぞれ、他のパートナーと新生活を築き、別々の道を歩んでいくとしても…

(C)2011 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
複雑な色合いに似た魅力
23年間のうち、エマとデクスターが共に生きた時間は、離ればなれの時間よりもずっと短かいものでした。気持ちの行き違いやタイミングのずれなど、まわり道を辿ったからこそ固く結ばれたふたり。幸せな日々も束の間、悲劇が起こります💦
少しネタバレになりますが、ラストシーンは冒頭へと遡って描かれます。
添い寝から目覚めた朝、部屋の外へと繰り出し、再会を約束した笑顔の抱擁はふたりの出発点でした。目眩く人生が展開していく、はじまりの瞬間。それは悲劇に差し込む一条の光のように美しいです。
悲しいのに優しい空気に満ち溢れた、複雑な色合い。そんな魅力を感じる作品です。

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投稿を表示ああ、これは私がダイダイダイスキな作品ではないですか~
私、号泣でしたよ。
で、ジム·スタージェス、めちゃタイプです😍
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示余り見る事が無いのですが予告編をみて興味が沸きましたので、是非みたいですね👍️