マクレガー父娘が織り成す、親子と自己再生のロードムービー『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』
■ブリーディング・ラブ はじまりの旅
〈作品データ〉
『トレインスポッティング』や『スター・ウォーズ』シリーズなどに出演したユアン・マクレガーが娘のクララ・マクレガーとW主演で出演したヒューマンドラマ&ロードムービー!47歳の父は長年疎遠だった娘を連れてニューメキシコ州サンタフェへと向かう長距離の旅をする。娘は父の隙をついて逃げ出そうとしたり、隠れて酒や薬を飲んだりして、親子の断絶は埋まらないままでいた。主人公の父をユアン・マクレガー、娘をクララ・マクレガーが演じ、他ヴェラ・バルダー、キム・ジマー、デヴィン・マクダウェル、サッシャ・アレクサンダー、ジェイク・ウィアリー、レオナ・ルイスが出演。
・7月5日(金)より新宿ピカデリー他全国ロードショー【PG12】
・上映時間:102分
・配給:ロングライド
【スタッフ】
監督:エマ・ウェステンバーグ/脚本:ルビー・キャスター/脚本・出演:クララ・マクレガー、ヴェラ・バルダー
【キャスト】
ユアン・マクレガー、クララ・マクレガー、ヴェラ・バルダー、キム・ジマー、デヴィン・マクダウェル、サッシャ・アレクサンダー、ジェイク・ウィアリー、レオナ・ルイス
原題:Bleeding Love/製作国:アメリカ/製作年:2023年
公式HP:https://longride.jp/bleedinglove/
〈『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』レビュー〉
予告編やフライヤーを見た感じからユアンとクララのマクレガー親子によるヒューマンドラマかなと思ったマクレガー親子W主演映画『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』。確かに断絶している父親と娘のヒューマンドラマであることは間違いないが、
このクララ・マクレガーが演じた娘がはすっぱな所があり、そんな彼女とユアン・マクレガーが演じる父親との気不味い二人旅の様子が実の親子が演じていることもあって生々しく、
見ていてじんわりと来る面白いロードムービーに仕上がっていた!
実の親子であるユアン・マクレガーとクララ・マクレガーをそのまま父、娘という役にして、ニューメキシコ州サンタフェまで長距離の旅をするんだけど、クララ・マクレガーが演じる娘が逃げ出そうとしたり、隠れて酒や薬を飲んだり、蜘蛛に噛まれたり、何かとトラブルを起こしたり、
行く先々で出会う人たちとのエピソードが次々と出てくるので飽きない展開になっている。
そんな中で、ユアン・マクレガーが演じる父親と娘がそれぞれ過去のエピソードを思い出すシーンを随所に挿入し、過去の親子の仲や二人の状況が分かる仕組みになっている。映画も説明なしにいきなり親子が旅をしている途中を見せる形で冒頭シーンが始まり、これに関する説明が序盤では二人のセリフからも一切ないが、随所に挿入される過去のシーンや娘の言動や父が隠してるけど隠しきれてない様子が映画を見ている者にも徐々に伝わり、上手い脚本構成になっている。
終盤になって旅の目的が明らかになり、そこからまたトラブルとクライマックスに繋がり、ラストもいい締めになっている。
まとめるとこの映画は、
親子の断絶を埋めようとする旅と親子の過去のトラウマとそれを克服するか否かのドラマであり、それを実の親子が半分ドキュメンタリーであるのように見せている。
アラフィフになって貫禄が出て来たパパマクレガーの渋さもいいが、どこか危なっかしい娘を演じたクララ・マクレガーにかつての『ナイト・オン・ザ・プラネット』のウィノナ・ライダーを彷彿させるようなはすっぱな感じがなんとも良い。実際に離婚、再婚をしたユアン・マクレガーが演じる父の設定も同じなだけに、
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投稿を表示ユアン・マクレガー良かったですね!
彼はトレスポのイメージもあるし、プライベートでもなんとなくシックなUKファッションばかり着ている印象でしたが、コッテリのアメカジの着こなしも渋くかっこよくて好きでした。過去映像が幸せそうな映像過ぎて、毎回涙腺にきてしまいました🥲
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