食わず嫌い映画
いつまでたっても観ない映画
タイトルも頭に入っているし、キャストも、監督も、どんな話かも全部知っている、でもまだ観てない、観たい気持ちがなかなか沸点に達しない、そういう映画。ジム・ヘンソン監督の『ラビリンス/魔王の迷宮』、スティーブン・スピルバーグ監督の『カラー・パープル』、ジョージ・ルーカス監督の『THX-1138』、ウディ・アレン監督の『インテリア』、スタンリー・キューブリック監督の『ロリータ』、フランソワ・トリュフォー監督の『映画に愛をこめて アメリカの夜』。挙げたらきりがないくらいある。『アメリカの夜』のDVDはずっとすぐそばの棚に置いてある。
このあたりの映画はその昔、TSUTAYAの店頭に揃っていた。
「観ようと思えばいつでも観られるわ」
わたしはこんな「いつでも観られるのにいつまでたっても観ない」ものを「食わず嫌い映画」と呼んでいる。ただの食わず嫌いなのだ。
だがしかし、わたしは主張する。まわりで『ショーシャンクの空に』について話す人はいるけれど、『インテリア』について熱っぽく話している人を見た事が無い。誰か観たの?
見たい気持ちが高まらない原因としては以下のようなものが考えられる。
1.心理的抵抗
自分にとってのトラウマ、不愉快な記憶、失敗がその映画の内容やキービジュアルに関係している。これは精神分析学の父、フロイトの言う「無意識」の領域に「観ない原因」がある。
『ラビリンス/魔王の迷宮』を例にとって分析してみると、わたしはビデオレンタル時代に『ジム・ヘンソンのストーリーテラー』という4巻セットのVHSがあったことを思い出した。どこの店にも置いていたが、借りられている気配の全くしないシリーズだった。『ダーククリスタル』の方はたまにレンタルされるのに、『ストーリーテラー』は不人気だった。この記憶から「ジム・ヘンソンは面白くないのでは」という刷り込みができた可能性がある。さらに、わたしはジム・ヘンソンが手掛けた人形劇『マペッツ』の造形やデザインが好きではない。特にカエルのキャラクター「カーミット」の、あの目が嫌い。ミス・ピギーも少し気味わるい。
そしてもう一つ、ビデオ時代に復刻したにも関わらず全く不人気だった作品がある。それが『ビギナーズ』である。当時人気を誇ったエイス・ワンダーのボーカル、パッツィ・ケンジットやデヴィッド・ボウイが出演している音楽映画だ。これは全然借りられなかった。権利料を回収できずに大赤字となった。そのボウイが出ている。
このような要素が無意識の中に蓄積され、観ようとする気持ちに抵抗を示していると考えられる。
2.鑑賞機会損失
そもそもいまなぜ『ラビリンス』を観る必要があるんだ?他に観るべきものがあるだろ。
3.低期待度
わたしは期待をしていない。未見の映画作品に対して過剰な期待を抱くことは危険である。
と、いろいろ書いたが結局食わず嫌いなだけ。
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投稿を表示昔、少しウッディアレン(やNY)に興味があり、「インテリア」「マンハッタン」とかみました。詳細は記憶していません。★今はウッディアレンは、あえてみていません。