るろうに剣心を5作通して観てほしい
初めまして。
『きらぴ』と申します。
佐藤健さんをこよなく愛するワタクシ。
仮面ライダー電王で一目惚れしてからゆるゆると追いかけ続けて、今ではもうほぼ私の頭の中は彼で埋め尽くされております。
今や人気俳優さんとなった彼ですが、まだまだもっと沢山の人達に観てほしい!ので彼の作品を中心に映画やドラマを紹介していけたらいいな、と思っております!
手始めに、やはり、『佐藤健さん』と言えば
やはり、るろうに剣心!
最終章のサイトは↓コチラ
https://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin2020/
最初の実写化は2012年8月25日公開でした。
原作の連載が終わって13年も経っていたし、アニメ化もされたのに、なんで今更?という世間の空気感。
あんなすごい技を繰り出す人間離れしたキャラを実写でなんてできる訳がない、と散々原作ファンからも反発ありました。
しかし!!るろうに剣心は佐藤健の登場を待っていた!!のです!!!
まず、見た目!
ご本人も仰ってましたが「背格好」が正に剣心。
細面で体も2011年の撮影当時、22歳の佐藤健さんは身体も華奢で本当に漫画から出てきたような容姿で赤い着物を着たり、茶髪でロン毛の時代劇に違和感がない人なんてそうそういない。
更に、子供の頃に習っていた少林寺拳法は黒帯。少年野球でボールを追いかけ、高校生の時にはブレイクダンスに明け暮れ、その時に培った抜群の身体能力で、漫画で表現するような技やアクションを実際にやりこなしてしまう。
容姿と身体能力を兼ね備えた俳優。
それが 佐藤健さん だった!!
「やっと、緋村剣心をできる俳優が現れた!」
そしてあの漫画を現実のものとして表現できるアクションを生み出した、
谷垣健治アクション監督の存在。
谷垣さんのTwitter
↓
https://twitter.com/KenjiTanigaki?s=20
CGを使ってアクションシーンを作るのではなく、スローモーション再生をする事も殆ど無く、目まぐるしく展開されるアクション。
明らかに今までとは違う殺陣。
1回観ただけでは見えないからもう1回観たいと思わせるし、ワクワク感も増す。
佐藤健さん自身もオファーをもらった時に、自身もるろうに剣心のファンだから生半可なアクションならやる意味がない。
でもアクション部の方たちがアクションのサンプル動画を健さんに見せた時にこれはいける!と確信したそうで企画は始動したそうです。
始まる前からもう奇跡的で伝説的な始まりだと思いませんか?
そこから数か月のアクション練習を経て撮影が開始されました。
アクション練習風景が、佐藤健さんのYoutubeチャンネルに数本上がっていて、かなり練習の段階でもすごい過酷な内容です。
Road to Kenshinは序章から9章まであり、Special Edition前後編 と全部で12本あります。
圧巻ですよ。
1作目のクランクインから入ってるので是非!
あのアクションの撮り方がわかります。
(健さんも細っい!)
早回しもしてないのにこの速さはアクション部の方々含めて本当にすごくないですか!?
CGを使わずにワイヤーだけで生身の人間がアクションをすることでリアルでワクワクするアクションが生まれました。
撮影方法も独特でカメラマンの方だけではなく、アクション部の方々が自らカメラを担いだり、カメラを縛り付けたりして演者に最大限に近づいたり、追いかけたりして間近でアクションを見てる感覚にさせられます。
どんなアクションをするのかも一番解ってるし、そのアクションについていけるスキルもあるので画角が半端ないです!
るろうに剣心のアクションが迫力あるのはそういう撮り方をしてるのも人気の大きな要因ですね。
今や映画界ではアクションをスタントなしで俳優本人が演じることが多くなりました。
それもこの「るろうに剣心」のヒットがあったことも大きな要因のひとつではないかと思います。
アクション映画の在り方を変えた、映画界の地位をも向上させたと言っても過言ではない!
それが「るろうに剣心」です。
第1作目を作った時は、続編を作る予定はありませんでした。
しかし、1作目のヒットしたことで、2作目を制作を希望する声が沢山上がり、企画が持ち上がり、原作でも最大の京都編が映画化されることになり、制作が決定!
2作目を作るなら、1作目を超えないと作る意味がない。
そのためにはアクションも越えなければならない。
アクションはどんどん更新されていき、スケールもどんどん大きくなり、遂には前後編にまで。
撮影期間は通常の映画ならば2時間ものなら1か月から1か月半ほどなのに、るろうに剣心の京都大火編、伝説の最期編は合わせて半年にも及ぶ期間で撮影され、なんと製作費も30億円!
スケールはどんどん大きくなり、宣伝もすごく活発で、試写会は六本木でレッドカーペットイベント、プレミアイベントも東京フォーラムのホールAホールで行われボルテージも最高潮!
もう!これはヒット間違いなし!
2作目の「京都大火編」は2014年8月1日、3作目の「伝説の最期編」は2014年9月13日。
立て続けに公開され、9月13日の「伝説の最期編」公開時にはまだ「京都大火編」が上映中でなんと、1日で2作を梯子することもできるというスペシャルな現象が!
完全に1作目を塗り替えるスケールの大きさ、アクションのすごさでした。
志々雄との最期の対決ではアクションシーンの撮影だけでも1週間もかかり、終わる頃にはもう健さんも立ってるのもやっと、歩く時にふらついて藤原竜也さんに支えられながら歩いていて、終わってシャワーを浴びているときに気絶していたとか。。。
そんな壮絶なアクションシーンもバッサーとカットされて17分程度に。。。
(大友監督の作品てめっちゃ撮ってバッサリ切るんですよねー。素材は多いにこしたことはない的な。実際エキストラに行った時も行った日の全部がカットされたこともありました。。。とほほ)
この撮影のために半年頑張ってきたと健さん本人もいっていたように、その甲斐あって、2作目、3作目も大ヒットしましたね。
そして、この撮影が過酷だったために、これで終わりにしたいと思う一方、実はこれまでの映画の中では剣心の頬の傷ができた理由となる話は描かれていません。
原作や、アニメでも人気が高い「追憶編」。
これが描かれないと完結したことにならないのでは。。。
でももうあんな撮影をまたするのかと思うと二の足を踏むなーってところで、どんどん月日は経ち。。。
しかし!やはりあのままでは終われない!
原作、アニメファンの方からもやってほしい!との声も高く、ついに制作することに。。。
2014年の前作公開からクランクインまで4年も経っていました。
それが「るろうに剣心 最終章 The Final」「るろうに剣心 最終章 The Biginning」
かくいうワタクシも、OVAでアニメの追憶編を観てから、白い雪の中で健さんが剣心の出で立ちで千々に乱れて戦うところを観たらさぞかし美しかろう。。。と妄想していたので、なんとか実写化してほしかったのですが、まさか。。。ここまで美しい映像になるとは。。。
しかし、この公開もなかなか一筋縄ではいきませんでした。
当初の公開日は2020年7月3日でした。しかし、新型コロナの蔓延により、思うような公開ができるか懸念されたので、延期して2021年4月23日に。。。流石にこのころには暖かくなるし、感染もマシになってるだろう、と思われたのですが。。。
まさかの公開3日で、東京、大阪、京都、兵庫の映画館が閉館!
最大のイベントになるはずが、なかなか厳しい状況に。。。
なんでもこの4都府県で日本の60%ほどの興行収入を占めているらしく、数字の伸びが鈍ってしまった。
その一方で演劇は催され、スポーツの観戦は結構密な観客の入りでされていて、なぜ声も出さない、飛沫も飛ばない映画館が閉められなければならなかったのか。。。本当に悔しかったです。
それでも、地方の方たちが頑張って通ってくれ、その後、6月に入るまでの1か月以上経ってからやっと映画館が開いて観に行くことができました。
10年も懸けて作った作品の最後をこんな風になってしまったのが本当に悔しかったですが、全国公開され、無事にIMAX、MX4D、4DXなどの種類で公開されました。
やっと全国の人にあの素晴らしい作品を観てもらえる!
新田真剣佑さんの素晴らしいアクションを観てもらえる!
そして何より、美しい剣心を観てもらえる!
“巴”役の有村架純さんの美しい姿も。。。
真っ白な雪の中、ただただ二人の切ない気持ちが切なく漂う。
そんな今までのるろうに剣心とは違う「るろうに剣心」が観てもらえる。嬉しかったです。
(エキストラで出てるくらいで別に関係者でもないのですがね。笑)
アクションもこれまでの「るろうに剣心」での剣心の殺陣は、逆刃刀という通常の刀とは刃と峰が逆向きに打たれた構造のため、普通に使用すれば常に峰打ちの状態となり殺傷力を持たない刀を使った打撃の殺陣。
一方「The Biginning」では、長州藩の桂小五郎の配下で討幕のため、暗殺稼業をしていた頃の話なので、斬って斬って斬りまくる。
これまでの殺陣とは速さも迫力も違う。
そのアクションも見事ながら、巴とのシーンでは切ないラブストーリーに変わる。
これまでのアクションエンターテインメントとは違う描かれ方をして新たな「るろうに剣心」の世界が広がっているのが「The Biginning」です。
本来は昔の方の話の「The Bigininng」⇒「The Fainal」の順で公開するはずでしたが、逆にして、撮り始め、すべての始まりを最後に持ってくることで、
「The Bigininng」のラストは1作目の最初のシーンに還り、一つの輪のようになって完結するという奇跡が!!
それは10年懸けて壮大な物語がひとつに繋がった奇跡の瞬間でした。
健さんも1作目の時から剣心の心に“巴”を内包して臨んでいたと言っていたように、
「The Bigininng」の剣心の心情と1作目の剣心の心情にブレがない。
綺麗に感情も繋がっていました。
もう、涙。涙。。。
「るろうに剣心」は幕末の時代に翻弄され、信念をもって生き、しかし、その信念が不幸な人々を生み出したことになり、彼の贖罪の生涯となった物語。
人として、何が幸せでどう生きていくのかを教えてくれる壮大な人生の物語です。
是非、1作目から全部通して全5作を観てください。
はあ。語ってしまった。。。
では、また。