もし天才数学者が、恋におちたなら
「容疑者Xの献身」
2008年公開 128分
監督:西谷弘
脚本:福田靖
原作:東野圭吾
キャスト:福山雅治
柴咲コウ
堤真一
松雪泰子
本作は、テレビドラマ「ガリレオ」シリーズの劇場版という位置づけになりますが、
声を大にして言います
ドラマ観てなくても、とりあえずこの映画をミロ🐈!
映画単体で楽しめるようになっているので、
ドラマガリレオに詳しくなくても、「話の内容についていけない」なんてことは一切ありません
「ドラマを観たことがないから」という理由で、今まで本作を観てこなかった方には
この記事を観たことをきっかけに、ぜひぜひ鑑賞していただきたい
今回は、私が邦画の中で最も大好きな映画「容疑者Xの献身」をご紹介します
現象には必ず理由がある
ガリレオ先生こと湯川(福山雅治)は、天才物理学者
「現象には必ず理由がある」を口癖に、今までも警察が難解事件で頭を悩ました時には、
犯人がとった「ありえない」行動を、「ありえるもの」として物理的に証明してきた人物
簡単にいえば、事件のトリックを見破ってきた人
そして、今回も土手でみつかった変死体が、どういう経緯でそうなったのかを
仮説、検証することになるのだった
犯人は最初から観客にわかった状態ではじまる古畑任三郎方式
この物語は、犯人が誰か?を探すストーリーではありません
はじめに殺害現場からはじまるので、犯人が誰かは明確にわかった状態で
話は進んでいきます
「なんだ、犯人を当てる系のミステリーじゃないのか」と思われた方、安心してください
犯人はわかっていながらも、ちゃんとトリックは隠されたままになっていますので
「これはこうやったんじゃないか?」など推理に頭を悩ませるシーンは沢山でてきます
この作品はミステリー作品に分類されるものの、
観終わった後には、確実にそれ以上の“何か”で感情がいっぱいに
包まれることをお約束します
🐈ここミロポイント🐾
本作の大きなキーワードとなってくるのが「友情」
変人として有名な湯川の、たったひとりの友人である
石神(堤真一)が登場することが、物語を盛り上げる最大のエッセンスとなっています
そして石神は、湯川が認める唯一の「天才」というのも大きなポイント
演じたのは堤真一さんで
彼の演じる石神が、私は本当に大好きでした
ひとつひとつのカットにおいて、謎解きの伏線に加え、登場人物たちの心の機微が
随所に繊細に散りばめられており、観る回数を重ねるごとに新しい発見が絶えません
喜び、悲しみ、不安、怒り、という感情が、役者さんたちの演技だけでなく、
さりげないアクションや台詞で垣間見れるようになっており、そのひとつひとつがとても愛しい
観れば観るほどもっと好きになる、日本映画の中で特別に大好きな作品です
「実におもしろい👓」体験を、ぜひお楽しみください
ミロシネマ🐾
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