WBCに続き・・・野球映画で盛り上がる!
こんな良い映画があった!
何をやっても上手く行かない。
あ~、もう嫌んなっちゃう。誰かなんとかしてくれ~!
な~んて方にお勧め!一発でやる気が出て、元気になる作品がある!!
映画「 がんばれ!ベアーズ 」
色んな事情を抱えた子供たちがいる超弱小少年野球チーム「ベアーズ」の物語。
この「ベアーズ」、とにかく弱い。もう、箸にも棒にもかからない位のとんでもない弱さ。
というのも、太っていてニブそうな子や内気で何をやっても消極的な少年にいじめられっ子、メキシコ移民でコミュニケーションが上手くとれない兄弟など、もう野球やんない方がいいんじゃないの!?といった仲間の集まり。
そこに、監督としてやって来たのが、かつてマイナー・リーグで活躍し今は清掃の仕事をしている、
どこか風采の上がらない男。演じるのは、名優 ウォルター・マッソー。
そして、野球は上手いがバイクを乗り回し町中から鼻つまみ者の不良少年と抜群のピッチング&野球センスを持つ少女をチームに迎え入れた事によって、周りからバカにされ見下されながらもチームが少しずつ変わり始めて行く。ここから、話がグングン面白くなってくる。
盛り上がり、元気になる!
ダメダメ集団だった「ベアーズ」が必死に奮闘する姿に、日頃、うだつの上がらない我が身を重ね合わせ、気がつくと「よし、頑張れ!きっと上手く行く」と思わず心の中で叫んでいる自分がいる。
劇場で観た時も、場内が盛り上がりました。「ベアーズ」の一進一退の攻防の度に歓声やタメ息が。また、音楽に使われているビゼー作曲の聞き慣れたメロディーも見る側の感情そのままに煽る、煽る。まるでライブ感覚で映画を楽しんだ覚えがある。
9歳の時に父親のライアン・オニールと共演した映画「ペーパー・ムーン」でアカデミー助演女優賞を最年少で受賞したテータム・オニール。この映画では、彼女の野球をやる姿が凄く様になっていて好感が持てるのだ。だからこそ一層、感情移入出来るのもGOOD。
守備につけと言ったのにベンチでグズる内気な少年に、監督のウォルター・マッソーの言う言葉が
泣かせる。そして、その後に・・・それは、見てのお楽しみ。あ~、思い出しても胸熱くなる名場面。
そして、最後が素晴らしい。日本人の感覚だったらこんな事は・・・!?と思うが、子供らしくて、清々しくて、ウェットじゃない所がとても良いのだ。アッパレ!思わず拍手。
がんばる事の素晴らしさ
今や国民的脚本家となった三谷幸喜。日大芸術学部の学生ながら放送作家の道を歩み始めた当時、
大好きな作品の一つに挙げていたのが、この「がんばれ!ベアーズ」。恐らく今も変わらないはず。
自分がどこまで出来るか分からない。自信がないからスベってばかり。そんな人間が奮闘、がんばる姿を描いた三谷幸喜作品も少なくない。やっぱり、人のがんばる姿はステキなんです。
そういえば、三谷幸喜脚本・監督の映画「ステキな金縛り」で、三流弁護士役の深津絵里に落ち武者幽霊役の西田敏行が「あなたには知識も能力も美貌もある。ただ一つ無いのは・・・自信だけ」と言うシーンがあったはず。で、がんばるのだ。
力を出せない人間、集団が目標を見据えがんばる姿にはドラマがあり人の心を打つのは、いつの世も変わらない。
ホントに面白い作品!観れば元気が沸いてくること間違いなし。あらためて、映画っていいなぁ~って、痛感するはず!お勧めで~す!!