【※注 ネタバレあり】 今だからこそもう1度観たい映画『エスター』
こんにちは。DISCAS編集部のmakoです。
今回ご紹介したいのは、今だからこそもう1度観たい映画『エスター』。
原題は『Orphan』。再生時間123分。
映画好きなら1度は観たであろうホラー映画の名作で、3/31(金)にはなんと、その前日譚が劇場公開予定。この機会にぜひ観返したい1作なので、見どころや楽しみ方3点と合わせてご紹介します。
ジャケットからすでに不気味なんだが、、
見る人の心をザワザワさせる少女の顔。すごく整っているのに、無機質で不自然。目のあたりが黒く陰っているのも相まって、なぜか目が合ってしまったような、どこか居心地の悪い気分になります。
よく見るとこれ、顔の真ん中で線対称になってるんですよね。人間の顔ってどこかしらに歪みがあるのが普通。完全な左右対称の人がいたとしたら、同様に不自然さを感じてしまうのでしょうか。過剰に整頓された部屋があまり落ち着かないのと同じ感じでしょうか。。(???)
あらすじ
かつて3人目の子供を死産で失った経験を持つケイト=コールマン。夫のジョンと息子のダニエル、難聴を患いながらも元気な娘マックスの4人で幸せな家庭を築いているが、トラウマが消えることはなかった。心の穴を埋めるためにも、ケイトは養子を迎えることをジョンに説得し、孤児院へ向かうことに。
孤児院ではシスターと子供たちが歓迎してくれる中、ジョンはみんなから外れ絵を描く一人の少女・エスターの存在に気付く。会話をする中でその魅力に惹きつけられたコールマン夫妻は彼女を引き取ることを決める。
見どころ① 表面的で微妙な家族関係 そんな弱点を巧みに利用する悪女
どんなに家族も不平不満の一つや二つ抱えていますし、そんな問題もうまくコントロールしてやっていくもの。物語が進むにつれて、夫婦間の過去がわかり、エスターはそんな心のスキマに飛び込み大きな亀裂を入れていきます。
よくよく考えると、すでに子供が2人いて、さらに一人は難聴を抱えている。にもかかわらず、自身の心の穴埋めのためだけに養子を迎えようとするケイトはどこか自分勝手に見えます。。そして案の定、連れ帰ってきたのは"ヤバい子"でした。
エスターを引き取って数日、徐々に彼女の異変に気付き疑い始めるケイト。一方でジョンは、エスターを擁護し、挙句の果てにはケイトを強く非難。トラウマに悩むケイトに無神経にも関係を迫るわ、物事に向き合わず表面的にしか考えないわ、そのくせ面倒見はやたらといい。ジョンお前、、無能やないかい。。。
結果、2人がことの深刻さに気付いた時には、取り返しのつかないところまでに事態が発展することに。。
一方で、エスターの異常性にいち早く気付いたマックスとダニエル。
彼女の本性をいち早く知るも、言葉巧みに行動を制限され従うほかなくなってしまうマックス。ダニエルもまた、不審な様子から彼女の裏の顔にたどり着きますが。。
解決できる力があるのに会話をしない(できない)大人と、本質を見抜ぬけど、自分たちでは解決できない子供。そんなコールマン一家の弱点を巧みに利用し、家族の間に亀裂を入れていくエスター。邪悪すぎる。。。
見どころ② 初心者にも丁寧な伏線回収と上級者も欺く綺麗なミスリード
この作品、ホラー映画のなかでもめちゃくちゃに脚本の作り込みがすごいんです。
風呂のカギ閉めや歯医者の拒否など、思い返せば思い返すほど、「あ、あれも伏線だったのか!」と気づかされるほど、要所要所にエスターの正体につながるヒントがばらまかれています。
丁寧な伏線の設置と自然な回収。私のような初心者にもわかりやすく作られているので、物語がストンと入ってきます。
そして、引き出しから偶然見つかった怪しげな聖書。これ、ホラー映画をある程度見ている方なら騙されたんじゃないでしょうか。
聖書といえば悪魔、西洋風のドレス、そしていかにもなジャケ写、みたいな。
徐々に明らかになっていくエスターの正体。未見の方は予想しながら観てみると非常に楽しめるのではないでしょうか。
見どころ③ それぞれで結末の意味が大きく変わる。不穏すぎる別エンディング
実は『エスター』には、本編とは別に、もう一つのエンディングが存在するとか。
調べてみると、劇場公開の後に発売されたDVD版では全く異なるエンディングが用意されているみたい。Youtubeで調べると出てきましたので置いておきます。こちらはぜひ、オリジナル鑑賞後に見てみてください。。
今回は以上です。あの手この手でおうちを乗っ取ろうと画策する邪悪な少女『エスター』。彼女の正体が気になる方は、この機会にぜひ。すでに観た方、新作映画見てから観返してみるのも面白いかもですね。
それでは。ありがとうございました~~~~~~👋