村松健太郎
2025/10/28 08:32
超頭脳戦『爆弾』
やはり、笑いを求められていない佐藤二朗は恐ろしい。正体不明、ありとあらゆる者を翻弄し続けるスズキタゴサクは今となっては彼しか有りえなかったと思う。一方、これに対する山田裕貴。一応刑事ではあるもののマイペースさを崩さないこちらもかなりの変人である。この二人が密室で繰り広げる会話劇がメインなために、画が静かになりかねなかったがここは取調室の外の出来事も巧く取り込んで起伏に富んだ見応えのある映画になった。ミステリーファン、サスペンスファンには見逃せない一本と言えるだろう。続編小説がまた面白いので映画もシリーズ化されると嬉しい。
©呉勝浩/講談社 ©2025映画『爆弾』製作委員会
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