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私の好きな映画

cine-ma
2023/06/23 11:53

2023年に観た映画(22) 「aftersun/アフターサン」

№22
日付:2023/6/4
タイトル:aftersun/アフターサン | AFTERSUN
監督・脚本:Charlotte Wells
劇場名:シネプレックス平塚 screen3
パンフレット:あり(¥1,000)
評価:4

 

一人娘を持つ親として、つまりは最もこの作品に共鳴し易い(筈の)観客として本作に臨みましたが、全然寄り添えませんでした。

先ず、本作の構成をあまり理解し得ないまま観終わってしまった。ビデオに残された映像、ビデオを撮る当時の映像、現在の映像、心象映像が交錯する中、どれがどれでそれが何を意味しているのか、全然整理できないし腹落ちしない。
結果、父親の苦悩にほぼ共鳴出来ませんでした。そうすると今度はそれが、31歳の娘にも波及する。思春期手前の、11歳のソフィの瑞々しい様子だけが瞼に焼き付き、ほぼほぼただそれだけの作品になってしまった。この作品とも監督の感性ともシンクロしていないから、「なんなん?そのギブス」って感じに陥ってもしまう。

最後の最後、バカンスを終え日常に戻るその時を迎えた2人。ビデオカメラを閉じた父親が向かう先に少しばかりの衝撃とうすら寒さも感じつつ、切なさに感情を揺さぶられる。ただそこに至るまでの積み重ねが不十分な結果、とてもじゃないがこの作品を理解できたとは言えなかった。松浦美奈さんの淡白な字幕に八つ当たりしたくもなりました。

このまま終わらせるのが少々惜しくも感じる本作。もう1回観に行こうかなぁ、どしよっかなぁ、、、
 

(c)Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022
(c)Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022
(c)Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022
(c)Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022

 

パンフレット(¥1,000)

色々細工が施されたパンフレット。小っちゃくても、写真に力を入れるとパンフは高価になる。嬉しからざるや。
<CONTENTS>
・イントロダクション
・ストーリー
・キャスト・プロフィール
・監督&クルー・プロフィール
・シャーロット・ウェルズ監督 来日インタビュー 細谷美香(映画ライター)
・プロダクション・ノート
・映画にすれば、わかること 山崎まどか(コラムニスト)

 

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