また観たくなる往年映画
こんにちは
『ポップコーン片手に🍿』 かこです。
さっそくですが、皆さんは何回も観たくなる往年映画はありますか?
私は恋愛物からホラーまで色々あります。
その中から今回紹介する映画はこちらです。
長尺群像劇、ドキドキ脱出劇、超難解映画とテイストが異なる3本です。
往年と呼ぶにはまだ新しい作品ではありますがこの映画からどうぞ、
ラストの蛙は有名!187分の長尺群像劇
『マグノリア』
監督/ポール・トーマス・アンダーソン
キャスト/トム・クルーズ
フィリップ・シーモア・ホフマン
ジュリアン・ムーア他
ロサンゼルスを舞台に様々な物語が交錯する群像劇です。TVプロデューサーと妻、プロデューサーの看護人、クイズ番組司会者とドラッグ中毒の娘、クイズ番組に出演する新旧クイズ天才少年、警察官、カリスマ恋愛講師など、一見、接点のない9人の物語が、時間軸を交錯させながら進んでいきます。
9人はそれぞれ、家族や愛に対し後悔と自責の念を抱いています。そして赦しを求めています。自分では解決することが出来ず、ときに自暴自棄になりながらも前に進もうとします。
登場人物が多いので、わかりにくい部分もありますが、その複雑なストーリーを巧みに構成することで、監督は人間関係の複雑さや人生の偶然性を見事に表現。
独立していた物語は徐々に繋がりを見せ始め、有名なクライマックスへと収束していきます。
私の主観だと、下の写真、ドラッグ中毒のクラーディアを中心に描かれていると思います。
ストーリーとリンクするエイミー・マンの曲も映画の雰囲気を盛り上げます。特に登場人物たちが「Wise Up」をリレー形式で口ずさむシーンは最高!何度観ても感動する大好きなシーンです。鑑賞後は必ずサントラを聴きます。
そして『マグノリア』と言えば、何と言っても圧巻のラストシーンです。
空から無数のカエルが降る様子は、映画好きなら誰もが知る有名なシーンではないでしょうか。かなり異様な光景なので初鑑賞のかたは驚かれると思います。カエルが降るシーンには色々な考察や諸説があり、何回観ても解釈が非常に難しい。正解はありません。観る人の数だけ答えがあります。
とにかくテンポよく進むので、187分が長いと感じたことがありません。とても面白いです!
それに本作を監督したとき、ポール・トーマス・アンダーソンはまだ29歳というのだから驚きです。
映画の中の好きなセリフでも本作を紹介しているので、そちらも合わせてご覧頂けると嬉しいです。
手に汗握る!ハラハラドキドキの脱出劇
『アルゴ』
監督/ベン・アフレック
キャスト/ベン・アフレック
ブライアン・クランストン
アラン・アーキン
ジョン・グッドマン他
1979年、イラン革命の混乱に乗じてアメリカ大使が人質に取られた事件を題材に、CIAによる、6人のアメリカ人外交官の救出作戦を描いた実話に基づいた作品です。緊迫感溢れるストーリー展開と、史実に基づいたリアリティが観る者を飽きさせません。
CIAの工作員であるトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、「アルゴ」という架空のSF映画を企画し6人をその撮影スタッフに偽装して出国させるという、かなり本格的で前代未聞の作戦を立案します。成功すれば歴史に残る偉業となる一方、失敗すれば全員が命を落とすというリスクを伴っていました。そんな極限状況のなか、トニーたちは綿密な計画と冷静な判断力で作戦を実行していきます。
タイムリミットは72時間!
緊迫した状況だけではありません。
架空の映画に携わるスタッフたちのコミカルなやり取りは、ユーモアと軽快さを与えてくれます。用意された衣装や小道具も楽しい!
6人の外交官たちが変装するハリウッド関係者の姿も、どこか滑稽で笑いを誘います。
セリフも、皮肉やウィットに富んだものも多くクスッと笑える場面が散りばめられています。
でも、やはり命をかけた脱出劇、手に汗握ることに間違いはありません。
特に6人が居なくなったことに気づいたイランの兵士たちが、飛行機に乗り込む直前の彼らに追いつき、出国を阻止するかしないかのスリルといったら緊迫感MAX!
もう心臓に悪いですね、本当にハラハラドキドキ、喉も乾きます。
本作は第85回アカデミー賞で7部門にノミネートされ、作品賞、脚色賞、編集賞の3部門を受賞しました。
ベン・アフレックは監督、主演、製作を務め、
監督としての地位を確立した作品です。製作にはジョージ・クルーニーも加わっています。
もはや頭の体操!超難解のノーラン作品
『メメント』
監督/クリストファー・ノーラン
キャスト/ガイ・ピアース
キャリー=アン・モス
ジョー・パントリアーノ他
最近だと「オッペンハイマー」がまだまだ話題ですが、この『メメント』は、無名だったクリストファー・ノーラン監督の才能を世に知らしめた作品です。
低予算ながら、独創的な映像美と緻密な脚本で高評価を得ました。
記憶喪失の男が妻殺しの犯人を追う物語を、逆行する時間軸で描くという、斬新な構成で話題を集めたサスペンス映画です。
主人公のレナード・シェルビーは、10分以上の記憶を保持できないという短期前向性健忘症を患っています。そんな彼は、ある日何者かに妻を殺され、犯人に復讐することを決意します。
しかし記憶を維持できないレナードにとって、それは容易なことではありません。メモやポラロイド写真、タトゥーなどを駆使して、少しずつ真実を辿っていくのです。
物語はレナードが過去へ遡るように展開。
時系列が逆行するカラーパートと、時系列が順行のモノクロパート、色を使い分けるところは「オッペンハイマー」でも使われています。
この逆行はレナードの記憶喪失という状況を上手く表現していて、記憶は曖昧で断片的、真実と虚構が入り混じっています。
その様子は観る者を彼と同様に、混乱と不安な心理状態に引き込みます。
よく観ないと見逃してしまう、ラストに映る
「I've done it」という妻へのメッセージとも取れるタトゥーなど、最後の最後まで翻弄されます。私はこのタトゥーの意味を考えるのが好きです。
複雑な映画に挑戦するのが好きなのでノーラン作品は観ているほうですが、メメントを1回で理解できた人に会ったことはありません。
ノーランに挑戦したい方は是非!
レンタルはTSUTAYA各店、TSUTAYAプレミアム、配信はU-NEXT、Amazonプライムビデオで視聴可能です。
以上、私の好きな往年映画でした。
読んで頂きありがとうございました😊