クリストファー・ノーラン作品から戦争を考える。
クリストファー・ノーラン作品から戦争を考える。 クリストファー・ノーランが007を撮りたがってるのはよく知られてます。ダークナイト・シリーズでもさまざまなガジェットを使用し、ルーシャス・フォックス( モーガン・フリーマン )はQに相当。 だがジェームス・ボンドが国家から与えられた殺しのライセンスを持つのに対し、「 相手がどんな奴でも決して殺さ
山崎貴作品から戦争を考える。
山崎貴作品から戦争を考える。 今年のアカデミー賞の後行われた山崎貴とクリストファー・ノーランの対談をネット動画で観て興味深かったですが、ノーランが『 永遠の0 』を観ているのに驚きました。 どう思ったか、とても気になります。(笑) コワいな、とも思ったのが正直なところです。(笑)と言うのも、海外では特攻ではカミカゼと呼ばれ、無
科学者と、軍人と、政治家と...
科学者と、軍人と、政治家と...オッペンハイマー (2023年・モノクロ及びカラー、180分) 監督:クリストファー・ノーラン この映画には、原爆が投下された広島、長崎の悲惨な実写映像がまったく登場しない。その点を最も評価し、支持したい。 天才物理学者ロバート・J・オッペンハイマーは
「マンハッタン計画」と「トリニティ」と「公聴会」をシャッフルさせた三位一体のロバート・オッペンハイマー物語『オッペンハイマー』
「マンハッタン計画」と「トリニティ」と「公聴会」をシャッフルさせた三位一体のロバート・オッペンハイマー物語『オッペンハイマー』■オッペンハイマー(c)Universal Pictures. All Rights Reserved.〈作品データ〉『ダークナイト』や『インターステラー』、『ダンケルク』など、あらゆるジャンルで名作を生み出し、「第96回アカデミー賞」で作品賞を含む7部門を制し、「原爆の父」と呼ばれた物理学者J・ロ
また観たくなる往年映画
また観たくなる往年映画こんにちは『ポップコーン片手に🍿』 かこです。 さっそくですが、皆さんは何回も観たくなる往年映画はありますか?私は恋愛物からホラーまで色々あります。その中から今回紹介する映画はこちらです。長尺群像劇、ドキドキ脱出劇、超難解映画とテイストが異なる3本です。往年と呼ぶにはまだ新しい作品ではありますがこの
2024年に観た映画(14) 「フォロウィング」
2024年に観た映画(14) 「フォロウィング」庵野秀明監督が学生時代に製作したという「DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン」を最近WOWOWで観たのですが、もうビックリ。そのカメラワークやカット割り、独特のカメラ目線が既に確立されていて、庵野イズム満載の仕上がり具合。「シン」シリーズの原点ここにありと実に興味深くもあり、後年こうやっ
2024年に観た映画(12) 「オッペンハイマー」
2024年に観た映画(12) 「オッペンハイマー」NHKの「映像の世紀バタフライエフェクト」という番組で「マンハッタン計画 オッペンハイマーの栄光と罪」という放送回があって、結果的にこの番組が彼の担った役割を予習する役割を果たして観賞に臨んだ本作。先の大戦の命運を握る一大国家プロジェクトとして、かつてない威力を持つ新兵器開発競争の先頭に立った物理学
観終わったときに感じたこと
観終わったときに感じたことこの映画は、私たちが今核の時代のパラドックスに生きているのを改めて伝えている。 原爆はおそろしい。 ヒロシマ・ナガサキのようなことを願い 廃絶を心から求める。原爆はおそろしい。 ヒロシマ・ナガサキと同じ目に合いたくない。 廃絶のカサから出るのがこわい。 核の抑止力で、冷戦時代核のカサに入った欧米や日
原爆タブーに風穴を開けたクリストファー・ノーランにエールを
原爆タブーに風穴を開けたクリストファー・ノーランにエールを原爆の話は重く、つらい。 テーマにした本や映画もついためらってしまうし、日本人同士でも話しづらく、外国人相手ならなおさら。 毎年8月だけでなく活動団体もメディアもけっこう発信してはいる。でも「 核廃絶は世界で唯一の戦争ヒバク国日本の責務 」とか「 忘れてはならない、後世に伝えなければ 」などの紋切
複眼の視点で語られた原爆の世界史の映画
複眼の視点で語られた原爆の世界史の映画『 オッペンハイマー 』がハリウッドで作られたからと言って、アメリカの視点で作られた映画ではありません。 それどころか、どこかの国や民族や政治的立場で語ることによって、アイデンティ・ポリテイクスの論争に絡み取られないよう、細心の注意と工夫がなされています。 「 アメリカの言い分を、日本人としてどう