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2023/12/02 12:53

ナポレオン「愛する人への偏愛的依存」

ナポレオン 2023年(令和5年)12月1日公開。PG12

映画館の予告編を観てみたくなり、映画の日にて鑑賞。

作品を観て改めて「ナポレオン」を知りたいと思った。どうしても「下町のナポレオン」「早野凡平」「ナポレオンズ(ボナ植木・パルト小石)芸名がナポレオンのマジシャンコンビ」が思いつく。

ストーリー

1789年 自由、平等を求めた市民によって始まったフランス革命。マリー・アントワネットは斬首刑に処され、国内の混乱が続く中、天才的な軍事戦略で諸外国から国を守り 皇帝にまで上り詰めた英雄ナポレオン。最愛の妻ジョゼフィーヌとの奇妙な愛憎関係の中で、フランスの最高権力を手に何十万人の命を奪う幾多の戦争を次々と仕掛けていく。冷酷非道かつ怪物的カリスマ性をもって、ヨーロッパ大陸を勢力下に収めていくが――。フランスを<守る>ための戦いが、いつしか侵略、そして<征服>へと向かっていく。(公式ホームページより)

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「ナポレオン」・「ジョゼフィーヌ」について。

ナポレオン・ボナパルト
1769年(明治6年)にフランスのコルシカ島で生まれる。15歳でフランス本土の陸軍学校に入り通常4年かかるところをわずか11か月の飛び級で卒業し、英雄の片りんを表す。

20歳になった時にフランス革命が起こる。革命の終盤、ナポレオンは軍事指導者として国外遠征で大活躍し、国民から熱狂的な支持を受ける。帰国後にはクーデタを起こして政府を倒し、新たに統領政府を立ち上げた。統領政府ではナポレオンが第一統領になり、事実上独裁権を持つ者へわずか30歳。その後ナポレオンは、35歳(1804年)で フランスの皇帝 なる。皇帝となったナポレオンは、 ヨーロッパ遠征 を開始し、周辺国を侵略し、フランスの領土拡張を狙う。しかし他のヨーロッパ諸国が団結して対抗しフランスが敗戦したことで戦犯となり島流しを言い渡される。(Google調べ参照)
 

ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ
1763年(明治元年)西インド諸島マルチニーク島で生まれた。パリでボーアルネ子爵と結婚。フランス革命で夫の刑死後、33歳(1796年)でナポレオンと再婚。皇后となった。1809年に離婚。50歳で生涯を閉じる。(株式会社小学館より)             

 

                  別のナポレオン作品

アベル・ガンス監督の三大傑作のひとつとも言われる、ナポレオンの少年時代からイタリア侵攻までの半生を辿るサイレント映画。フランシス・フォード・コッポラ設立によるプロダクションが手掛けた作品を集めた“ゾエトロープ・コレクション”シリーズ。

「人間・ナポレオン」を描いた作品。

今作ではナポレオンの功績ではなく「人間・ナポレオン」に焦点を当てた作品と思った。

唯一愛したジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ(元妻)への一途な想い、互いが依存する関係性が描かれていた。ジョゼフィーヌを愛するが故に、時には罵倒し、偏愛的な求め方をする。ナポレオンはフランス国を支配し偉大な男となりジョゼフィーヌを完全掌握(しょうあく)したつもりだったが、第三者的見方からはジョゼフィーヌに掌握されていたのはナポレオンだった。

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スクリーンはふさわしい映画のために存在する!

                 「トップガンマーヴェリック」で再認識。

今作はApple Original Filmsにて制作された。今作も配信サービスのみと思われたが・・・

リドリー・スコット監督が※米Cinema Blendの取材時の質問に「(大規模公開は)あなたが希望して実現したのですか?」と尋ねられたが監督は「NO」返答。

配信サービスと映画館の関係について語るも、トム・クルーズと『トップガン マーヴェリック』に感謝を述べた。

「どんなプラットフォームであれ、ビジネスプランがいくつもあります。彼らの計画は、映画館を完全に消滅させることだったと思う。競争相手であり、配信前に作品を使い切ることになってしまうから。私が思うに、映画を見返す人はいると思うけれども。

その計画が疑問視されたのは──間違いかもしれないけれど──トム・クルーズが、『トップガン マーヴェリック』を最小限の劇場で公開し、そのあと配信する計画を知った時だったらしい。彼は、“絶対にダメだ。それなら僕は外してくれ”と言ったという。それで劇場公開に切り替え、10億ドルを達成した。ジム(ジェームズ・キャメロン)の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』も同じで、20億ドルを売り上げた。『バービー』も20億ドルだ(注:正しくは世界興収14.4億ドル)。そのおかげで、スクリーンはふさわしい映画のために存在するのだと思います。」

確かに配信は便利だが、初公開は劇場で観て、その後はDVDなどでメイキング映像や特典映像、他の予告編を見るのも良いかと思う。※THE RIVERより一部抜粋

ちなみにリドリー・スコット監督は「トップガン」の故トニー・スコット監督の兄にあたる。

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すたみなの感想。

今作はキャスティングが絶妙と思った。ナポレオン役ホアキン・フェニックスとジョゼフィーヌ役 のヴァネッサ・カービー。
英雄・悪魔のイメージを払拭するかのような常にジョゼフィーヌへの依存愛、世間の自分に対する批評を気にしている「人間的な弱さ」の露呈をうまく表現し演じているホアキン・フェニックス。生涯ナポレオンが最も愛したジョゼフィーヌの魔性と母性を同居させ、ナポレオンを手玉で転がすような演技はさすが舞台女優出身の「ライブ」感も感じた。戦闘シーンではとんでもない数のエキストラによる騎兵と本物の馬で当時の再現する戦闘シーンは圧巻。少し長い上映時間(2時間半)なので鑑賞前はトイレへ。

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公式ホームページはこちら

今世紀最大級のスペクタクル超大作!映画『ナポレオン』

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1 件の返信 (新着順)
リョーン.k
2023/12/03 06:16

わたしも鑑賞しましたが、ナポレオンの歴史を知らなくて…そんなに若くて皇帝になったの?と驚きました。戦法に長け愛に飢えた英雄でも悪魔でもない人間ナポレオンでした


すた☆みな バッジ画像
2023/12/03 13:09

ryo.Kさん コメントありがとうございます。作品ご覧になられたんですね。
戦場の迫力あるシーンはありましたが、今作では戦地では愛に飢え、常に愛するジョゼフィーヌを想うそんなナポレオンの人間性を垣間見ることが出来ました。