2024年 上半期 椿のこれ好き!!
皆さんこんにちは
椿です
もう8月も目前に迫ってまいりましたっ
月日が経つのは早いものですね。
ちょっと前までHappy Newyearなんて言ってたと思ったら、もう8月!
毎日暑い!っくっそ~っ
そんなわけで今月のお題!
『2024年上半期 ベスト映画!!』
2024年上半期、一体何を観たんだろう?もうすっかり記憶からところてんのように押し出されていて、正直よくわかっていません・・(;^_^A
2024年に見たろう?と思っていたものが去年観たものだったり、その逆もしかり・・。
しかし、よくよく振り返ってみると、2024年上半期で、ずいぶんとリバイバル上映の作品。つまり、過去作を見たなぁ、というのが強烈な印象。滅茶苦茶に好きな『レイダース 失われた聖櫃』と『カサンドラ・クロス』、『オーメン』が劇場で観られたことが本当に素晴らしい体験だったこと(特に『カサンドラ・クロス』と『オーメン』は初劇場鑑賞)、そして先日、旧作『ゴジラ』を非常にキャパの大きい大スクリーンで見ることができたことが2024年上半期の最高の劇場体験だったので、正直言っちゃうと、このこれら旧作の体験に、気持ち持って行かれちゃった感が強いのですが・・・・。
それでも、2024年上半期に劇場で公開された新作映画について、椿が「コレスキ!!」と思った、椿的2024上半期ベストを5本+1本紹介します!!まぁ、異論あるかと思いますし、そんなに語れるほど新作を見ていないのかも、しれませんので、その辺はゆるしてちょんまげ!!
番外編 『ゴジラ-1.0/C』
はいっ、どーせ椿の事だから『ゴジラ-1.0/C』だろっ!とお思いですよね?はい、その通りですっ。
でも番外編て意外でしょ??
んっ?そうでもない??
はい、正直言って超傑作です。特にマイナスカラーは、ほかの作品でカラー作品を単にモノクロに変更したのではない、これは、あらかじめモノクロ作品として上映するために作られた映画だ、と思わせる程に、モノクロにした効果は絶大です。時代背景や、旧作へのリスペクト、モチーフもモノクロにすることで生きてくるシーンが沢山ある。さらに役者の表情の陰影や、ラストの首筋のあれ、など、モノクロにすることでこれらもかなりのメッセージ性をもって観客に訴えてきます。
青木崇高演じる橘の苦渋がにじみ出て、通常版では若干の違和感が感じられた神木隆之介や浜辺美波のベビーフェイス(お肌が綺麗なのよね~)も肌の艶やしわなどがモノクロ画面で補正されることで、時代に合った登場人物として、また、それぞれの決意などもにじみあがらせて来る。そして、吉岡秀隆演じる野田博士の、ゴジラを倒す狂気じみるくらいの執念をモノクロの陰影で浮き上がらせるなど、ぞくぞくするシーンが増えました。
ほんと、椿的にはオリジナル版とマイナスカラー版では、違う映画である!と声を大にして言いたいくらいです。
それではどうして番外なのか?1位じゃないのか?と言われると、やはり、作品自体は昨年の11月に公開されたことと、マイナスカラーは比較的劇場での上映期間が短かったため、楽しめる期間が短かったことが理由です。配信も早々はじまっちゃったしね~っ
劇場で18回鑑賞した身としては、本作はもっと多くの方に劇場体験してほしかった、と思っている口なので、そういう意味ではちょっと残念。という意味もこめての番外編でしたっ!
それでは5位のはっぴょーです!
第5位『犯罪都市 NO WAY OUT』
はいっ!言わずと知れた、マブリー兄貴のマ・ソクト刑事の大暴れシリーズ第三弾!
本当に、なんというか、痛快無比!!シリーズ3作目だし、マ・ドンソクが暴れまわるっていうだけの映画なのに面白さのベクトルが変わらないというところが凄い!!
なんでしょうね。ただのアクションに終わらず、悪人も、マブリー側の刑事たちも、みんなキャラクターが活き活きしていて、会話のテンポはしゃべくり漫才だし、悪人は憎たらしいくらいに悪役で、狂気じみていて怖い。今回は日本のヤクザ、殺し屋までもが登場して話を盛り上げるところがまたよいですね。韓国映画って、悪役の日本人を、すごく強く、すごく悪く見せることに長けてるんですよね。だから、存在感がバリバリで、魅力的に描いてくれているのでどんなにか悪く描かれていても、全然悪い気がしないんですねぇ~
ここでも青木崇高さんがいい味を出しているのが注目ですね。
実は、私、本作を観に行った日に、『ゴジラ-1.0』の爆音上映というものを観に行ったのです。なのに、スピーカーから漏れてくる圧力みたいなもの、ドゥン!ズンッ!!という、音圧、身体にぐっと堪えてくる振動というんでしょうか、それが、『ゴジラ-1.0』の爆音以上に、マブリー兄貴の繰り出すパンチ!拳!!の方がはるかに強くてびっくりしました!マブリーの方は爆音上演でないのに!!ですよ(笑)
第4位『漫才協会 THE MOVIE~舞台の上の懲りない面々~』
はいっ!映画好きの皆さんからしたら、異論反論オブジェクションでございましょうっ!
がっ・・・・
椿はとっても大好きでした。とーーーっても心温まる映画。
大人気の漫才師「ナイツ」の塙宣之が監督をしたドキュメント映画です。塙さんは、現在、東京漫才界の屋台骨を支える「漫才協会」の会長として、会と東京の漫才芸の発展に尽力しており、本映画もその活動の一旦です。
「東京の漫才」というのは、大正時代、浅草で発展した「浅草オペラ」を起源として、浅草の様々な舞台芸術・舞台演芸の中から発展してゆきました。飽くまでも生の舞台での活動にこだわる、まさに「職人芸」的気質を大切にしています。
所属するほとんどの漫才師は、落語家の襲名システムのように、きちんとした師匠につき、修行をして舞台を踏んでいる人がほとんどで、大手プロダクションの養成所に通ってデビューするというような、現代的なお笑い芸人の道とは違う形で世に出ています。そのため、彼らの活動は舞台を中心としたライブ、営業が中心に収入されており、ほとんどテレビには出演しない。たまに見るのはNHKの正月の演芸番組くらいでしょうか。なので、「面白いのに売れない」人達ばかり。しかし、芸・お笑いには強い想いを抱いていて、生の舞台、とりわけ、東京漫才の本拠地である浅草・東洋館での舞台を踏むことに全集中しているかのようです。
そこに集う大ベテランから、デビューしたての若者までをもピックアップしてスクリーンに紹介したのが本作です。売れない芸人の皆さんは、様々に困難な人生を歩みながらも、お笑いを追求し、パートナーを失う悲しみや、障害をもつ体のつらみ、生活の大変さを抱えながらも、お笑いで舞台に立つときの、本当に楽しそうな笑顔と思いを、非常に温かいまなざしで塙監督は彼らをファインダーにおさめてゆきます。「ナイツ」の相方 土屋伸之と小泉今日子のナレーションが、本作全体を温かく包み込む柔らかさをもって作品のイメージをアップさせています。
ハイロウズによる主題歌も芸人のエールとして強く響きます。
作品として、塙監督の優しさに溢れた作品で、特に何か大きな展開があるとか、作品として面白いのかといわれると、人に寄ります、としか答えられませんが、ほんのりこころが温かくなることが確かだと思います。
『漫才協会THE MOVIE』のコラムはすた☆みなさんが書かれていますので、そちらをご覧ください
→すた☆みなさんのコラムは→こちらをクリック
(実はすた☆みなさんと一緒に観に行ったのでした!)
第3位『マッドマックス フュリオサ』
はいっ!もう何は無くとも『マッドマックス』でしょう!!
この、洗練されて、きれいな映像美と哲学的な物語のあふれたお上品な昨今の映画界に、これでもか!と突き付けてくる土臭さ!齢80になろうかというジョージ・ミラーが若いころと同じテンションで叩きつけた本物の大迫力映画がこれでしょう!
まさか、こんな映画をこの時代に見ることができるとは思いもよりませんでした!大半の方は前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』をより評価されているようですが、椿はこちらの方が好き💗
フュリオサを演じるアニャ・テイラー=ジョイの可憐さと力強さを併せ持つ唯一無二で、とりわけ眼力のすごさが魅力のフュリオサをはじめ、二大勢力の抗争とか、熱くなる要素がてんこ盛り!80年代に夢中になって観た『マッドマックス2』の世界観を彷彿とさせる作風に力こぶでしたっ
『マッドマックス フュリオサ』のコラムはこちらご覧いただけますと幸いです。→こちらをクリック
第2位『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』
はいっ!まぁ、これっすわ。
いや、もう本当に、なんか、暖かい映画を見たっていう幸福感に包まれる作品でした。とにかく公開直後からいい評判、いい評価、いい口コミしか聞かない。椿が本作を知ったのも、まさに口コミで、私の取引先の社長さんと電話で話していた時に、急に真剣な声になった社長。
「椿さんに大切なお話があります」
「(独白)げっ!なんだ?その真剣な声は・・・もしや、今回で契約を終了させていただきますってんじゃないだろうなぁ・・・」
「実は先日今年年ベスどころか、マイベスに食い込んでくる映画に出会ったのですよ。試写でね」
「(独白)ハッ!?映画の話かよっ!ビビらせるんじゃねぇよ・・(社長に)で、なんて映画です」
「ホールドオーバーズって映画。」
まぁ、そんなやり取りがあって名前が頭の中に刻まれて以降、SNSで流れてくる評判がすこぶる良いので、天邪鬼も働いて「どれ、みてきてやりましょうかねっ!」と劇場に行ったところ、、、
なんかこころがぽかぽか暖かくなって、ちょっと痛快で、ちょっとほろりとくる・・・。
幸福感に満たされたのでございます。椿五十郎、不覚にも、本作を見た直後はとってもいい人になっていた気がしました(笑)
それぞれ心に傷を抱えた3人が、冬休みの間、学生寮に残り過ごしてゆくというだけの作品で、特に物語が進展してゆくような大きな事件もない、ただちょこりちょこりと挿入されるエピソードに物語が動き、それぞれにちょっとした問題を抱えた、それぞれにコミュ障で不器用で、会話も成り立っていないような関係が、3人過ごしてゆく中で、心打ち解けあうようになり、理解しあうようにあり、自分を犠牲にしてでも助け合うようになる。大きなドラマが無くても、この3人だけで過ごした数日間が彼らにとってどれほど忘れられない日々になったか、しみじみと感じ入りさせてくれる作品でした。50過ぎのオッサンだからつい心に響いてしまうのかはわかりませんが、「(本当に)いい映画を見た」という多幸感に浸れる作品でした。
ここのところ評価される映画と言えば、非常にセンセーショナルな表現だったり、現実世界での鬱積が溜まるような話題で、もう暗くなっしまうような現実を突きつけるような作品が多いような気がしましたが、こんな平凡な、しかし、観る者に何かを与えてくれるような作品が評価されるということは、観客も、殺伐とした何か以上に、こういったはんなりした世界観を求めているのではないか?そう感じさせる作品でした。
古き良き時代の日本映画を見ているような気分にもさせてくれる、上半期ベストと言われるのも納得の一本でございました。
そして、椿五十郎の2024上半期ベストはこちら!
第1位『オーメン ザ・ファースト』
はいっ!これでございますわよ!
『オーメン』大好きオヤジかつ、リメイクリブートあまり好きくないオヤジとしては、完全に本作は色眼鏡鑑賞。なんか突っ込めるとこあったら徹底的に突っ込んでやるんだ!!みたいな感じで劇場へ。
ところがどっこい!いや、確かに、後付けの物語なので、オリジナルと結びつけるのは簡単だし、そのせいで、整合性が合わない箇所も散見されるし、突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めるのだけど、それを差し置いても『オーメン』の世界観を崩さず物語として成立させているところが見事で思わず劇場で唸ってしまいました。70年代のオカルト映画ブームに至った社会情勢や既存価値観の崩壊をうまく物語に織り込み、それが悪魔ダミアンの登場の根幹をなすという設定も素晴らしい。いいタイミングでの、これぞオーメン!なジェリー・ゴールドスミスの音楽「Ave Satani」が鳴り響くのも往年のファンとしてはテンション上がりまくるところ。役者も素晴らしく、主人公のネル・タイガー=フリーの熱演が大変すばらしいです。
いろんな不均衡や完結していない謎があるので、それらの伏線を回収するために、本作の続編がありそうな気がする、というか期待しているのは私だけではない、と思うのですがいかがでしょう?
そんな『オーメン ザ・ファースト』のコラムはこちらです→ここをクリック
いかがだったでしょうか?ちょっと皆さんと違うラインナップで、所詮、色物好きな椿のランキングだわなぁ、と思われてしまうかもなのですが、まぁ、そういう映画を楽しむ人もいる、ということで、読んでいただけたらなぁ、と思いました。
皆さんの2024年上半期、心に残った作品はどんな映画でしょう?
まだまだ、皆さんのコラム、楽しみにしておりますっ
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投稿を表示わたしは全然見ていませんが見たら椿さんと似たようなリストになりそうです。
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投稿を表示『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』、久しぶりのアレクサンダー・ペイン監督×ポール・ジアマッティ主演で非常に面白く、また深味・渋味がある映画だったのに、個人的に上半期のベストテンに入れられなかった……。6月の月間なら2位なんですけどね。
流石に『マッドマックス フュリオサ』はベストテンに入れられた。
『オーメン ザ・ファースト』は…TSUTAYAのレンタルで出たら見直します。
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