Stella
2024/06/20 02:57
「モンパルナスの灯」の、気品あるアヌーク・エーメ逝去!
■はじめに
6月18日に92才で逝去したアヌーク・エーメを慕って、好きなジャック・ベッケル監督の映画「モンパルナスの灯」をお伝えしたい
■「モンパルナスの灯(Les amants de Monparnasse)」(1958)の概要
第1次世界大戦後のパリでモディリアーニを描いた伝記映画。売れないイタリア人画家モディリアーニ(ジェラール・フィリップ)は画商ズボロフスキーの友情に支えられながらも、貧困と病苦を酒で紛らわす日々を送っていた。ある日、モディリアーニは画学生ジャンヌ(アヌーク・エーメ)と出会い恋に落ちるが、彼女の父親によって2人の仲は引き裂かる。病を悪化させたモディリアーニはズボロフスキーの勧めもありニースで療養することになり、ジャンヌは家族を捨てて彼と一緒に暮らし始める。ジャンヌの愛情と励ましを受け、自身の人生と芸術に前向きに取り組もうとするモディリアーニだった。
■作品の感想
画学生のジャンヌとモディリアーニの、絵になり、これ以上のない、美男と美女の俳優と女優のカップルにうっとりする。
映画の最後に、モディリアーニは運ばれた病院で不帰の人になり、それを看取った冷酷な画商モレル(リノ・ヴェンチェラ)は、ジャンヌから大量の作品を破格の値段で買っていくが、何とも死神の様な存在に、この映画の残酷な部分が強調される。ジェラール・フィリップ自身も、モディリアーニと同じ位の37才の若さでなくなったので、映画と重なる部分がある。
最後に、この映画でも、アヌーク・エーメの、みずみずしく、清らかな美しさにいやされる。
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