「戦争の映画」を時系列で並べてみた件 ~Vol.1~
「戦争の映画」、たくさんありますね。
実際もいつの時代も、どこでも、今もなおなくなることはない“戦争”。
ある時は土地を巡って、ある時は利権を巡って、ある時はお互いの主張の正当性を誇示するがあまり。
国と国の武力の衝突により、命の尊さ、尊厳、凄惨な現場が浮き彫りになる、それが“戦争”。
そんな“戦争”にちなんだ映画にフォーカスしてみたいと思います。
「戦争の映画」と言っても、1つの戦争を最初から最後まで一部始終を描く作品はほとんどないと思われます。
では、何か?
「戦争の映画」は、“戦争”の中におけるある人物、ある土地、ある場面、で起きた局地的で断片的なエピソードを描く作品が多い!
それはおそらく切り取られた“とあるエピソード”が“戦争”についての何か重要なメッセージを伝えてくるモノだから映画になるのだと思います。
なので、今回は日本も太平洋戦争で関係してくる第二次世界大戦を題材にした映画を、時系列で並べてみることに挑戦します!
最近観た作品を取り挙げようと始てみたら、めちゃくちゃ作品増えちゃったので人生2回目のコラムにして、小分けの<連載>でいきます!
ろくにコラム書いたことないド素人が何言ってるんだ!?と自分に言いたい!
まったく異なる国が、別の視点で、それぞれの事実を題材にするエピソードで描く第二次世界大戦を時系列に並べてみることで何が起きるか・・・・、楽しみです。
シンプルに歴史の勉強にもなるし、“戦争”に対するイメージが変わるかも知れない。
とにかくトライ!・・・ということで、早速、Vol.1、いってみましょう!
※この企画は「戦争」が楽しい、や、「戦争」に対する政治的意見などを述べるというモノではございません。
※実は3年ぐらい前の夏に急に思い立ってこの手の映画を片っ端から観たモノを抜粋して改めてご紹介してます。
これらも、他にもFilmarksでたくさんレビューを書いているのでよろしければどうぞ!
https://filmarks.com/users/matchypotter
1.『ライフ・イズ・ビューティフル』(1998)
1939年~、イタリア。
幸せに暮らす一家に、第二次世界大戦と共に訪れるユダヤ人強制収容。
辛く険しい環境下でも前を見て強く生きようとした家族を描く。
いわゆる“ホロコースト”を描く作品。第二次世界大戦の映画はこれを描く作品が多い。恐るべき弾圧を受け、大量な虐殺なども起きるユダヤ人に起きた惨事。言葉では言い表せない場面もあるテーマの1つ。
この映画は、そんな環境下でも子供にそれを背負わせまいと必死に笑いと愛で生きようとした夫であり、父である1人の男の生き様が描かれている。もはや説明不要レベルの不朽の名作。
2.『シンドラーのリスト』(1993)
1939年9月、ポーランド。
ドイツに占拠され第二次世界大戦が勃発する中でユダヤ人の強制労働。
それを目の当たりにしたドイツの実業家オスカー・シンドラーが1,000人を超えるユダヤ人を救う映画。
主演はリーアム・ミーソン。そして、監督はスティーヴン・スピルバーグ。このタッグによる3時間を超える巨編。これ、実話ベース。信じられない。
ドイツ軍が無理矢理収容して強制的に弾圧して労働させているユダヤ人を、ドイツ人が救おうとする逸話。これもまた語り継がれる不朽の名作。
3.『戦場のピアニスト』(2002)
1940年、ポーランド。
ポーランドのワルシャワで戦火の中をユダヤ人として迫害、弾圧、強制労働から逃れながらも、過酷な環境を生き抜く実在したピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの物語。
監督はロマン・ポランスキー、ピアニストを演じる主演はエイドリアン・ブロディ。
終盤のエイドリアン・ブロディが瓦礫の中から這い出てくるシーン。もう“すす”だらけで顔かどうかも識別できないぐらいの様相が語り掛けてくるインパクト。
“戦争”がどれほど無害な人間に脅威を与えるか、悲壮感が漂う作品。
今回は1939年の第二次世界大戦勃発直後ぐらいまで。
ドイツがポーランドに侵攻したことで始まったこの戦争。やはりドイツやユダヤ人が中心に描かれている。
~Vol.2へ続く~