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私の好きな映画

cine-ma
2024/11/24 09:14

2024年に観た映画(46 & 47) 「室井慎次 敗れざる者 / 生き続ける者」

TV放送終了から27年半、劇場版第1作公開から26年、4作目の「THE FINAL 新たなる希望」から12年を経て公開されたスピンオフ作品。

本作の公開に合わせてCXが特番、劇場版含めほぼほぼ再放送してくれたおかげで復習も十分。
改めて思いましたが、「踊る~」が一番面白かったのはやはり最初のTVシリーズ(と、劇場版第1作目のオープニングまで)。ただこのシリーズが長く愛されている理由も良く判る。亀山千広/本広克行/君塚良一トリオが描き続ける古き良きフジTVのドラマのユルくて可愛げのある世界観は、平成の浪花節に溢れている。同時進行的に起こってはご都合主義的に解決する取って付けたような事件も、今となっては笑って許せる。
その昔はこういう作品が劇場版と称して映画館を占拠するのが許せない時期もありましたが、それも何とも思わない(ウソ、今もちょっとは気に入らない)。

【最重要】本作をまだ観ていない観賞予定者は、目と耳をちゃんと塞いで劇場に足を運びましょう。

28年の時を経て再び動き出した「踊るレジェンド」。観ている最中いろんな疑問と疑念が湧き上がります。亀山千広/本広克行/君塚良一のトリオは何故このシリーズに固執するのか。主役の2人がシリーズの継続をちっとも望んでいないように思えるのは気のせいなのか?
前篇を観終えて、本作は織田裕二へのラブレターなのではと、そう考えていました。

ところがそんな推察が的外れである事が後編で判明してしまう。
相変わらずのご都合主義な事件の顛末と、オーソドックスなお涙頂戴劇に呆れつつも涙が止まらない。
室井慎次という最重要人物の再登場がこんな結末で良いのか?、織田裕二と柳葉敏郎は本当に仲が悪かったのか?
観終わってからも、いろんな疑問が湧き上がります。

この只々室井慎次の人生に落とし前を付けるだけの作品に付きまとう疑問の数々は、パンフレットに寄せられたプロデューサーと監督と脚本家のインタビューを読んで、その大半が整理出来ました。冒頭「スピンオフ作品」と書きましたが、当初君塚氏が望んだプロットを亀山/本広の両氏がシリーズの正統続編的位置付けに軌道修正もしている。

このシリーズを一番愛した3人が各々本来の(≒当時の)役割を全うしながら望んだ作品の形なのだから、まさにそれは創作者の意思に他ならない。
その彼らが目論む「踊るレジェンド」の今後に、益々目が離せなくなってしまいました。

№46
日付:2024/11/16
タイトル:室井慎次 敗れざる者
監督:本広克行
劇場名:シネプレックス平塚 screen1
パンフレット:あり(¥990)
評価:5

№47
日付:2024/11/16
タイトル:室井慎次 生き続ける者
監督:本広克行
劇場名:シネプレックス平塚 screen8
パンフレット:あり(¥990)
評価:5

取って付けたような事件が勃発するのもいつも通り
(c)2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝
(c)2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝
お懐かしい面々が次々登場
(c)2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝
お変わりなさ過ぎ
(c)2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝
(c)2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝
「敗れざる者」パンフレット(¥990)

<CONTENTS>
・柳葉敏郎インタビュー
・室井家紹介
・出演者コメント
・人物相関図
・踊るレジェンドの系譜と室井慎次履歴書
・室井慎次語録
・スタッフ・コメント
・室井家大解剖
・プロダクション・ノート
・スタッフ・プロフィール
・クレジット

「生き続ける者」パンフレット(¥990)

<CONTENTS>
・人物相関図
・室井家紹介
・出演者Q&A
・柳葉敏郎インタビュー
・室井慎次プロファイル
・室井スタイル
・亀山千広インタビュー
・君塚良一塚インタビュー
・武部聡志インタビュー
・本広克行インタビュー
・クレジット

 

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