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椿五十郎 バッジ画像
2025/03/12 19:31

【日本アカデミー賞 授賞式目前!】侍タイムスリッパ―受賞なるか!?

皆さん、こんにちは!

椿ですっ

 

さぁ、いよいよ、あと2日後に迫ってまいりました!

 

何がって!?

 

そりゃあーたっ!

 

『第48回 日本アカデミー賞』

 

ですよ!!

 

正直、授賞式までに日本公開がされていない作品が多すぎた今回の本家アカデミー賞よりも、椿が大注目している今回の日本アカデミー賞!それはなぜかと答えたら・・

『侍タイムスリッパ―』

(c)2024未来映画社

が、なんと7部門もノミネートされているからです!!

ノミネート部門は次のとおり

◆作品賞

◆主演男優賞:山口馬木也

◆監督賞:安田淳一

◆脚本賞:安田淳一

◆撮影賞:安田淳一

◆編集賞:安田淳一

◆照明賞:土居欣也、はのひろし、安田淳一

 

もう、笑っちゃうくらいの「安田淳一」
これ、私達が初見したときのエンドタイトルを観て笑ってしまったときそのままな感じ!
エンドロールで、出てくるは出てくるは、の「安田淳一」!
まさか、この時の感激と笑いの瞬間を、邦画の檜舞台である『日本アカデミー賞』で体験することとなるとは、初見時だった昨年の夏には思いもしなかったことです・・。

▲安田淳一監督(右) 左は『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督

思えば私が『侍タイムスリッパー』に感激し、その応援の意味も込めてDiscover usにレビューを投稿したその日が、いよいよ全国展開が始まった2024年9月13日。この時はまだ当然「今日は、その日ではない」だったわけですが・・・

 

その時投稿したレビューがこちら→『カメ止め』の再来!?映画愛溢れるインディーズの快挙!『侍タイムスリッパー』(タイトルをクリックすると投稿をお読みいただけます)

このレビューを読んでいただくと、いかに私がこの作品に感動し、興奮していたか、ご理解いただけたかと思います。まだまだこの時点では海のものとも山のものともつかない作品であったかと思いますが、全国展開からの大ヒットまでは、作品を観れば誰もが容易に予想ができるほどの名画であることは分かっていましたが、まさか、まさか、たった1館1日1回の上映作品だったものが公開たった1か月で全国展開し、それが今や7か月のロングランで、しかも全国200館近い映画館で上映され、興行収入も10億円を伺うという信じられないような快進撃!
私自身も、30回を超えて劇場に足を運ぶとは思いもよりませんでした・・。

しかし、見れば見るほどに、作品が、登場人物が愛おしくなり、上演時間の体感がどんどん短くなっていって「あぁ~っ、もっとこの映画に浸っていたい~っ!」という気分になっていったんですね。

でも、これは私に限らず、かなり多くの方が、この映画の悪魔のような魅力(笑)の罠にはまり、沼ってしまっており、劇場に多くのリピーターを呼び込み、SNS(特にX(エックス))で鬼のような話題となり、新たな観客を増やし、その応援する観客たちは自然と「侍タイファミリー」と呼ばれ、劇場へ足を運び、SNSで賛辞を惜しまず、自らが「宣伝部長」であるかのごとく、熱い応援メッセージやファンアート等を作って盛り上げているのです。
その証拠に、是非、本Discover usでの応援記事【雑談ch.『『侍タイムスリッパー』を応援しよう!【推し作品にエールを!】日本アカデミー賞応援キャンペーン(優秀作品賞)】に寄せられたコメントをお読みいただければ、いかに本作が観客の心に刺さっているか、日常生活で辛いことがあっても、本作がいかに、その人の「生きる糧」になっているかをご理解いただけると思います。(記事は色が反転しているタイトルをクリックするとみられます)


『日本アカデミー賞』最優秀賞に本作がふさわしいと思うワケ

日本アカデミー賞

1978年に開催されて以来、今回で48回目を迎える、日本で一番注目度の高い映画賞です。
その授賞式はテレビで放送され、その華やかさは本家アカデミー賞のようなショーのようでもあり、ほかの邦画の映画賞にはないエンタメ要素が強く、受賞は多くの人への認知となり、話題となるため、作品の更なるヒットや、受賞者やその作品にかかわった人々の次回以降の活動にも大きな影響を及ぼします。
一方で、大手の映画会社や広告代理店が運営に携わっていることから、映画の内容や出来云々の前に、商業ベースとして話題になる作品、大手映画会社が強く推す作品、およびそれにかかわる人物に贈られる賞だと揶揄されることが多いのも事実。

(c)2024未来映画社

ここでは、その揶揄されるような「大人の事情」は抜きにして、私が、どうして『侍タイムスリッパー」が日本アカデミー賞の最優秀賞にふさわしいと思うのかをつれづれしてみたいと思います(笑)


① 劇場に客と活気を呼び込んだ

 今回アカデミー賞にノミネートされている作品の中で、本作にあって、ほかの作品にないもの、が、まさにこれです。本作を観た皆さんが一様に驚くのは「観客の一体感」と「終映後の拍手」です。

会津の侍 高坂新左衛門が現代にタイムスリップしてから巻き起こす様々なトラブルでつかみはOKにしておきながら、あとは難しいことや細かい理屈を観客に考えさせるというストレスを与えず、舞台が「時代劇」の撮影現場であることや自分の置かれた状況を柔軟に受け入れる高坂さんの性格により、非常に前向きに溶け込み、人情豊な登場人物たちと交流してゆくことで、時にベタでありながらも、とても「心優しい」笑いに包まれるのです。決して人を貶めるようなことのない方法で笑いを編み出し、どの世代の観客も笑って心が温まってきたところで、誰もが知る「会津藩の悲劇」を持ってくることで、息をのむ男と男の対決を持ってくる。
『椿三十郎』のファイナルシーンでの数十秒間のにらみ合いをリスペクトした本作のクライマックス。観客の誰一人として音を立てず、スクリーンに釘付け。そして男同士が互いの刃を重ね合わせる。ギリギリギリ・・・・!!と音を立てて交差する刀に手に汗握る・・。あえてそのシーンの客席を観てみると、お客さんの表情がぎらぎらしているんですよ・・。
そして勝負ついたか!?と思われるところでの観客のショッキングさ!そして救いからくる安堵な空気感。そして極めつけの爆笑で締めくくる様・・。
観客をスクリーンに引き込む構成が上手すぎる。そこで、観客はスクリーンから解放され、面白かった作品への大満足の証としてスクリーンに拍手をささげ、最後の「おわり」で、本作とこの作品を世に送り出してくれた人々への感謝の気持ちから湧き上がり拍手を贈る。

とにかく、観客の笑い、驚き、哀しみ、安堵、これらの感情の空気感が劇場内に溢れ、反響して観客に帰ってくる、稀有な体験ができるわけです。

申し訳ないけど、ほかのノミネート作品で、こういう経験できました?
これって、まだ映画が娯楽の中心だった昭和中期の人情喜劇映画の流れをくむ作品の流れをかんじさせませんか?
監督が好きな映画『男はつらいよ』やそれに類する喜劇映画が劇場を賑わせていた時のような。今ではあり得ないけど、立見までOKで通路にまで人があふれていたような多くの客が映画の世界に引き込まれる。そんな感覚を映画館によみがえらせてくれたのが本作なのです。オールドな観客には懐かしく、ヤングな(という言い方自体が古い・・・(;^_^A)観客には新しい劇場体験!いずれにしても

劇場での映画を観ることの楽しさが詰まった本作こそ、最優秀作品賞にふさわしくありませんか?


② 映画作り・時代劇を作る人への敬愛と賛歌

安田監督作品には「モノづくりに真剣に取り組む人の姿」が描かれています。
本作では、「映画作りに対する愛情」と「時代劇に取り組む人々への敬愛」が描かれているように感じます。本作では時代劇のテレビドラマの撮影、映画『最後の武士』の撮影、と、撮影シーンが非常に数多く出てきます。どの撮影シーンでも、監督役やスタッフ役の人をこまめに変えて「違う作品を作っているんだよ」と印象付けて、その現場を非常に活気をもって描くことで、「時代劇はまだまだ活きている!」というメッセージを発しているように思います。

(c)2024未来映画社

監督役の役者さんは「安田組」とでも言えるような、安田作品の常連で、非常に安定感のある個性的な役者さんばかりが起用されており、スタッフ役の役者さんは、非常にきびきびと動く職人スタッフの雰囲気を醸し出しています。いくら時代劇が斜陽文化と言われようとも、良い時代劇を作りたい!という思いが、ちゃんとその撮影現場を描くことで見る側に伝わってきますし、その良い時代劇を作りたい=侍タイムスリッパーを良い作品にしたい!と、劇中劇の時代劇撮影風景を通して、侍タイムスリッパーという作品に携わるすべてのスタッフ、キャストの想いがしっかり伝わってくるのです。

その、過去の時代劇、テレビ時代劇への監督の敬愛が詰まった脚本が、自主映画なんかで時代劇など撮れるわけがない、という常識を変えました。「この作品は是非映画化したい!」という、これまで自分たちの作り上げてきた時代劇に誇りを持った「東映京都撮影所」の全面協力により、2600万円という低予算で、モノホンの時代劇みまごうばかりの時代劇シーンを撮ることができたのです!まさに、時代劇を愛し、時代劇を作ってきた映画職人たちの心意気を動かした・・

そんな脚本って、すごくありませんか?最優秀脚本賞にふさわしくあ~りませんか?


③ 映画をヒットさせたい!~監督の研究と努力~

ほかのノミネート作品が、軒並みメジャー映画会社が製作に入り、大企業が何社もあつまった「製作委員会」によって企画されたものに対し、『侍タイムスリッパー』は安田監督の制作会社『未来映画社』1社のみです。まぁ、インディーズなのですから当然なのですが、そのインディーズさを一切感じ

させない作りは、監督の「作り手は現実をちゃんと見据えながら、夢を描かなあかん」「自分自身が夢見人になったら駄目だ」という信念のもと、インディーズ映画あるあるで、「テレビで放送できないような「エグい」作品を制作して一点突破する方法がある」が、あえてその道を選ばす、オールエイジに子供からお年寄りにまで楽しんでもらえる作品を作ろうということをこの『未来映画社』の目標として映画作りに臨まれているわけです。

そんな意気込みでこれまで2作の劇場作品を作ってきたわけですが、ある特定の層には激刺さりしたり、3年かけ地味に小さな劇場で公開され続けるなどしたものの、興行的には大赤字だったり、3年かかってようやく製作費を回収できたりと、商業的には芳しくなく、どうしたらよいと思っていたところに旋風を巻き起こした『カメラを止めるな!』の登場。
監督は本作を見て、劇場が笑いに包まれ、終映後に大拍手が起きるという現象を見て「インディーズ映画でも、陽性の笑える映画だったら、インディーズの枠を超える広がりがあるんだなと実感」し、誰もが笑えるような映画を作ろうと考え研究し、その目論見は見事に的中しました。

映画を作ってゆく上で、低予算ながらも一般の商業ベースに乗せるためには、「もうダメというくらいに自分を追い込まないと」と、非常にタイトに作品に臨まれてもいます。納得いかなければ何度でも撮り直す。過去作でも、公開後やDVD等が販売されてもなお、細かい微調整を繰り返すことでも知られた監督ですから、本作でも相当無理難題を役者やスタッフにも指示されたようで、衝突することもかなりあったようです(冨家さんのYoutube内で山口さんと冨家さんで大笑いしながらはなしていましたが)。そういう商業映画や、東映の時代劇スタッフも関わった作品であり、彼らにとっては正直インディーズの監督であり、バカにしようと思えばできたでしょうが、監督の熱意と脚本のすばらしさに一流のスタッフがほだされ、この作品を成功させたい!という、作品に惚れ込んだスタッフキャストが激論を交わして皆が自分を追い込んで作り上げた結晶が、本作というわけです。
そんな関わった人間が自分を追い込みながら作った作品とはとても思えない「平和で優しい映画」「誰もが楽しめる映画」の裏では監督と作り手・演じ手との真剣勝負があったのですね!まさに、あのクライマックスのような!

撮影や編集、照明も非常に正攻法。最近の映画の、ドキュメントチックな演出を狙ってかの、方々に移動する、落ち着きのないカメラアングル等を用いず、昔の映画やテレビ時代劇のような、安定したカメラワークでなつかしさと安心感が持て、これがインディーズっぽくない感覚を醸し出している一端でもあります。

一方、クライマックスでの真剣勝負では遠隔からの二人のにらみ合いから、しばらく刀を交わす力強さをワンカットで見せながら、次の瞬間、それぞれの顔をかすめる刃(やいば)がヴォン!と響くような音と共に振り落とされるシーンによりワンカットから移り変わり、それぞれの剣客の殺気と驚きの表情を挿入されることで恐怖にも似た感情を観客に植え付ける。そして、二人の刀がまじりあった時の力と力のぶつかり合い、「キキキキキっ!」と刀が悲鳴を上げているかのような重々しいつばぜり合いの音で表現される力勝負!ここで手に汗握らぬ人など誰もいません!

(c)2024未来映画社

この真剣勝負のシーンを「ワンカットで見せた方がよい」と批判する評も散見しますが、いやいや、それではあり触れたチャンバラになってしまわないか?そう思うのです。

見てい頂ければわかる、一見何もしていないようなカメラアングル照明も、作品の効果に貢献しているとてもよく考えられたものであること、ここぞというところでしっかり決まる編集の上手さ!正直な話、音響賞もなぜノミネートされなかったのかが不思議なくらいですが、そんな素晴らしい映画技法の詰まった本作・・・

撮影賞・照明賞・編集賞そして監督賞にふさわしくあ~りませんかぁ??

※本項目記事内の「」内の黄色のラインを引いた部分は監督のインタビュー記事や動画から監督の発言を引用しています


④ 「スターが映画を作るんじゃない 映画がスターを作るんだ」

この映画、キャスティングが天才すぎるのです!!当初予定していたキャストが変更になったとかいうことも含め、運命の女神さえ味方にしたキャスティングに頭が下がる思いです!いくらこの作品の脚本が素晴らしくとも、安田監督の才能が炸裂していようとも、本作のキャスティングが誰かひとり変わっただけでも、この作品のここまでの成功は成し得なかったのではないか、私はそう思います。それは本当に、隅から隅まで、言葉悪いですが「端役」の方に至るまで言えることです。

本作を見た人の中で「こんなに芝居のできる無名の俳優さんが埋もれていたなんて!」と言われることがままあります。実際は「無名」とか「埋もれている」というのは大間違いで、知らないとはいえ、大変失礼は発言であるっ!!と、思ってはしまうのですが、長いキャリアの中、かなり多くの映画やテレビドラマに出演されているのに、主役をやったことがないとか、ほとんどが関西方面で活躍されている役者さんのため、あまり関東では見ない方々が多い、そういった理由で「知らなかった」のはむべなるかなではあります。

(c)2024未来映画社

そんな中、突如として初主役にして一躍、邦画賞レースのスターダムにのし上がったのが山口馬木也さん。大河ドラマや人気時代劇『剣客商売』でも主要な役で出演するなど、非常に二枚目のイケオジ。本作を見たイケオジ好きな女性の皆さんはたちまち虜になりましたし、同性から見ても強い色気を感じさせる役者で大注目。しかも、そのイケオジ性を封印して、前半の会津武士としては朴訥とした、「田舎侍」と言われても仕方のない容貌と会津弁、しかし、秘めた切れ者ぶりが立ち居振る舞いに現れており、「本物の武士がいる!」と観客に錯覚させるくらいで、誰もが驚きました。そして、現代社会になじんでからの彼の正直ぶり、素直ぶりが非常にキュートで、キリリとした武士とは全く違う一面を表出して、これまた母性をくすぐるような人物を好演。そしてクライマックスに向けて、本来の自分のあるべき姿を感じてからの苦悩と葛藤、そして決意・・。様々な顔を豊かに表現する幅の広い役者ぶりを見せてくれました。
もし、本作がメジャーの制作会社で制作資金も潤沢にあれば、高坂新左衛門という役者は違う人がやっていたかもしれません。(あの人とか、この人とか、なんだか容易に想像ができてしまいますが・・)

しかーし!!この高坂新左衛門という役は、まさに山口馬木也さんでしか成し得なかった役である!と断言してよいでしょう。もちろん、想像できる「あの人、この人」たちも芝居は非常に上手いと思います。しかし、役のキャラを表出する際の「芝居の姿」がわかっちゃうんですね。きっとこう演じるだろうなと。でも、そこにはその役者本人の「個性」が現れてしまって、いつもの「あの人、この人」を見ているという感覚を覚えてしまう。しかし、山口さんは完ぺきに「会津武士」に「高坂新左衛門」になりきっていたのです。山口さんの個性と高坂新左衛門の個性が非常に近しいものがあったのかもしれない。でも、ほかのドラマなどでの山口さんの雰囲気とは全然違う。岡山県人である山口さんは会津人でもないのに、会津弁を映画などから聞き覚えし、それらしい雰囲気で観客を、彼は会津人であるという印象を植え付け、映画に違和感なく没入させてくれます。
そして誰もが驚いた、山口さんの本格的な武士ぶりにより、邦画の映画賞として権威のある「日刊スポーツ映画大賞」や「ブルーリボン賞」そのほかの映画賞でも、初主演で主演男優賞を受賞するという快挙を成し遂げてしまいました。監督が日ごろモットーにしている「スターが映画を作るのではなく、映画がスターを作る」が叶った瞬間でもあります
ライバルであった風見恭一郎を演じた、ベテラン俳優 冨家ノリマサさん(なんで冨家さんが助演男優賞にノミネートされなかったのかは、永遠の謎!)も、山口さんの芝居に惚れ込み、常にいろいろな場で「山口馬木也に俳優賞を!」と公言してはばかりませんでした。「俳優という商売は自分を売ってなんぼだから、どうしても自分を目立つように芝居していたが、初めて、違う俳優を押し上げたいという気持ちにさせてくれる役者だ」と山口さんを評価しています。(ちなみに、山口さんも冨家さんも、何度も共演しているのに、お互い全然覚えていなかったらしい・・(笑))
男優が、自分を差し置いても応援したくなる男優さん、ってなにぃぃぃ~っ

山口馬木也こそ、最優秀主演男優賞にふさわしいとお~もいませんかぁ??


⑤ 後続の映画人に与えたもの

デジタル技術やネット環境が整備されたことにより、昔とは段違いに映画・映像制作に参入しやすくなりました。そのため、映画制作に夢や希望を抱いて挑戦する若い映画人も格段に増えたと思います。もちろん、そんな若者が映画を作ったとしてもその作品が多くの人々の目に触れなければ夢がかなったとはいえないでしょう。
そんな中、インディーズで作られた映画が、低予算で作った映画が、小さなミニシアターのみならず、全国のシネコンのような大きなスクリーンにまでかかり、時期や場所によっては連日満席、見たお客さんは皆ホクホク顔で喜び、劇場を後にし、SNSで高評価レビューが多数掲載され、口コミで評判が広がり、日本から飛び出し世界にまで飛び火。様々な賞を受賞、そして2600万円の製作費の映画が興収10億円をうかがうという、快挙を成し遂げた本作の登場で、「映画をつくりたい」という若者に強い夢と希望を与えたのではないでしょうか。

『カメラを止めるな!』現象が起きた際は、「この現象は特別で、二度と起きることはない」と思われていましたが、『侍タイムスリッパー』がそれを成し遂げたことで、インディーズで映画を作っている若者たちは「自分たちにもチャンスがあるかもしれない!」という、夢と強い思いを抱いていると思います。彼らに力強い後押しが届いたのではないでしょうか。

もちろん、ただ運やタイミングで掴んだものではなく、それをつかむまでの大変な思いをしなければならないけれど、そういった努力や対処法は、安田監督が様々なインタビューで答えてくれており、それをヒントに映画作りを各々の若手映画人が切磋琢磨すれば、いつか「第二の安田淳一」どころか(どころか、とは失礼な!!→スミマセン)、「日本のスピルバーグ」とか「第二の黒澤明」が明日の日本映画に生まれてくるかもしれない!

邦画の将来に夢と希望を与えた『侍タイムスリッパー』こそ最優秀作品賞にふさわしいでしょ!


椿が思うアカデミー賞受賞にふさわしい理由、は、ざっとこんな感じです。(あまりに稚拙な文章で

全然伝わらなかったらごめんなさい)

もっと、侍タイムスリッパーの好きなところを語りたかったのですが、今日はこのくらいにしといたるわっ!!、では、なくて、侍タイムスリッパーが是非アカデミー賞を取ってほしい!!その一念をぶつけてしまいました・・。
言語・意味ともに不明だったかと思いますが、要は

 

日本アカデミー賞7部門独占受賞!!

 

これを強く祈念したいと思います!

 

あと2日!!

 

あ~っ!ドキドキしすぎて、夜しか寝られない!!

 

貴方にはあなたのオススメの、アカデミー賞に選ばれてほしい作品があるでしょうから、それらを強く応援なさってくださいっ

もし、そのような作品が無かったら、、

是非『侍タイムスリッパー』を応援お願いします!!

皆様の声が、作品を押し上げます!!(ん-っ、結果はもう出てるんだろうけど・・)

(c)2024未来映画社
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3 件の返信 (新着順)

絶賛されてるようですが、『カメラを止めるな!』の監督のように一発屋にならないことを祈ります。次回作が肝となってきます。この作品の続編のアイデアがあるのですが・・・

真剣で技斗する展開ですが、東映のやくざ映画は真剣で斬り合いをしてたとそうです。
鶴田浩二が真剣でないと、迫力が出ん!と斬り役を𠮟り飛ばしたのを聞きました。
そこから由来してるのかな?


椿五十郎 バッジ画像
2025/03/13 22:21

カリントさん!
コメントありがとうございます!
う~っ、うるさ型なコメントっ!カリントさんらしい(笑)
次回作に続編は強く求められているようなのですが、やはり予算や、本作を作るのにかなりしんどい思いをされているようなので、やるとしても直近ではなさそうです。その代わり、劇中ドラマとなっていた『心配無用ノ介』がどうやらBSでドラマ化されるとか!!楽しみですっ
一発屋云々は、ちょっとどうなるかはわかりませんね。この大ヒットに目を付けたメジャー映画会社が製作に乗り出したことで資金潤沢でも、あーだこーだ口を出されてしまうと監督の思った映画作りができない可能性はありますよね。とにかく映画映像作りには強いこだわりを持った方なので・・。
まぁ、ファンとしては『侍タイムスリッパー』という素晴らしい映画を作ってくださったので、一生応援してゆく覚悟はできておりますっ!
メジャーにかかわるようになっても、監督の会社である『未来映画社』イズムを捨てなければ、また心に響く作品を作ってくれる、そう信じています

Koty
2025/03/12 20:53

椿さんの熱い解説を読んで、『侍タイムスリッパー』が受賞するしかないな!と改めて思いました。
おっしゃる通り!!!

応援する観客、『侍タイファミリー』って言うんですね笑
日本アカデミー賞の発表が楽しみです!
受賞して配信も始まったらシネマニストの侍タイファミリーで配信観ながら打ち上げましょう!!


椿五十郎 バッジ画像
2025/03/13 14:24

Kotyさん!
コメントありがとうございます!
暑苦しいコラムを読んでいただきありがとうございます💦
ほかのノミネート作品もそれぞれ良い映画だとは思うのですが、総合的に考えるとどうしても、『侍タイムスリッパー』がやはり最優秀賞を取るしかない!と思うんですよね~っ
もう、ファン同士の絆も強くなって「侍タイファミリー」が作品をがっつり応援しておりまして、私もその末席を汚しておりますっ
とれなかったら寝込んじゃいそうです(爆)
本当に受賞したら打ち上げしましょう(笑)!!

Black Cherry
2025/03/12 20:33

椿さんの表現力、いつもながら素晴らしく!✨記事拝見してぜひこの作品に受賞してほしい、と改めて思いました 
主演男優賞も、監督賞はじめ脚本、編集なども… きっと受賞するのでは⁉️とふつふつ✨
(主演の山口さんは、田舎のお侍然とした素朴で硬派な感じ、素敵でした 現代人の姿になったシーンはスゴく新鮮🌟に映ったくらい…お侍が自然、でした)
この作品がインディーズ作品や映画づくりを目指す人たちにとって希望の星となることは、なるほどもっともなことだと感じます☺️✨そうした貢献も大きいですよね


椿五十郎 バッジ画像
2025/03/13 14:33

Black Cherryさん!
コメントありがとうございます!
いつも稚拙なコラムを読んで反応いただき本当に嬉しいです!
7部門すべて制覇してほしいですが、せめて作品賞、監督賞、主演男優賞は必須でとってほしいです!どう考えても日本アカデミー賞の最優秀賞にふさわしいのですからっ
山口さんのすばらしさ、やはりお分かりいただけますよねっ
そして本作が受賞することで後続の人たちの希望に必ずなりますから、明日の邦画界を考えたら、絶対受賞なはずっ!
応援よろしくお願いしますっ