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私の好きな映画

tetsu8
2023/11/01 13:22

中村雅俊の出演映画 その3

もう1回、中村雅俊である。
 

80年に公開されたのが「ニッポン警視庁の恥と言われた二人 刑事珍道中」という長いタイトルの映画である。タイトルから主人公が二人のダメ刑事ということは想像と思うが、演じるのは一人は当然、中村雅俊でもう一人は勝野洋である。
「俺たちの勲章」や「大空港」で刑事を演じた中村と「太陽にほえろ」のテキサス刑事でお馴染みの勝野という刑事イメージも強い二人のタッグ。また「俺たちの旅」の中村と「俺たちの朝」の勝野という「俺たち」シリーズの主人公タッグともいえる。
製作が角川春樹事務所と日本テレビ。企画は岡田晋吉、脚本は鎌田敏夫、監督は斎藤光正よいう二人を売り出したスタッフによる作品なのである。ダメ刑事設定だが、当時のイメージ的には若いけど優秀という感じだったのではないだろうか。役名が中村が斑島(まだらじま)で、勝野が樺屋(かばや)というのだが、どちらも実在しない苗字のようだ。キャラクターがキャラクターだけに気を遣ったということだろうか。カバヤ(食品)といえば「ジューC」でお馴染みのお菓子メーカーだが、文字通り動物の「カバ」から来ているらしい。
他の出演者だが、二人の上司が金子信雄で、他の刑事役が江幡高志、山本紀彦、伊藤敏孝、住吉正博など。他に大楠道代、藤谷美和子、風祭ゆき、木の葉のこ、桜京美、北村和夫、穂積隆信、三谷昇、森川正太、佐藤蛾次郎、丹古保鬼馬二、りりィ、伴淳三郎といったところである。藤谷美和子は本作が映画デビュー作で、角川春樹が木の葉のこの夫役で顔を見せている。

また、中村は82~84年にかけて松竹の正月映画、つまり「男はつらいよ」シリーズの併映作品の主演を務めているのである。まず次郎長青春編つっぱり清水港(82年)。清水次郎長の青年期を描いたもので、勿論中村が演じている。その一家を佐藤浩市(桶屋の鬼吉)、原田大二郎(大政)、明石家さんま(小政)、島田紳助(森の石松)、松本竜介(直吉)、平田満(法印大五郎)が演じている。さんまや紳助竜介など「オレたちひょうきん族」が大人気の頃である。他に大谷直子、田中好子、柄本明、ケーシー高峰、加藤武、北村和夫、三木のり平などである。
 

続いて「喜劇・家族同盟」(83年)。これはコメディ現代劇で中原理恵、川谷拓三、佐藤B作、中尾ミエ、ミヤコ蝶々、平田満、コント赤信号、高田純次、小松政夫、有島一郎など。やはりテレビバラエティなどで活躍していた人が目だつ。
 

そして「ねずみ小僧怪盗伝」(84年)。ねずみ小僧次郎吉を中村が演じ、その姉である女ねずみ小僧を小川真由美が演じている。小川の女ねずみ小僧は70年代の人気テレビシリーズで4シリーズ存在し、その最終作は松竹が制作に関わっている。だだし、テレビシリーズと本作は別人設定のようである。
他の出演者は和由布子、中条きよし、松坂慶子、小野ヤスシ、名取裕子、玉川伊佐男、黒崎輝、レオナルド熊、コント赤信号、加藤嘉、渡瀬恒彦、仲谷昇、丹波哲郎などである。

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