ウエストモア一族の陰謀
スター・トレック・シリーズのファンになったのは、当時「 宇宙大作戦 」(OST)と呼ばれた最初のなので当然思い入れはありますが、次の世代(TNG)の『 新スター・トレック 』が一番好きで
す。
世界観がより多様性を持ったこと。 視覚面ではILMによるVFXそして特殊メイクによる宇宙人( バルカン、クリンゴン、ロミュラン、フェレンギなど そしてボーグ )の造詣のみごとさにありました。 画期的な進歩でした。


特殊メイク担当をしたマイケル・ウェストモア( 1932~ )
彼はエミー賞を9回受賞し、アカデミー賞には4回ノミネートされ、そのうち『 マスク 』(1985)で受賞しています。
『 ロッキー 』『 ニューヨーク・ニューヨーク 』『 レイジング・ブル 』なども担当。


その後古い映画を観ていると、メイクアップのクレジットに違うウェストモアの名があることに気づき、マイケルの祖父ジョージから3世代以上にわたりハリウッドで活躍してきたのを知りました。
ジョージ・ウェストモア(1879~1931)
ボーア戦争に従軍したこともあるイギリス出身のかつら職人で美容師。
サイレント時代のハリウッドで俳優たちが自分でメイクをしそれがあまりうまくないの見て、1917年ハリウッド初のメイク部門を設立、メアリー・ピックフォードのウィッグで評判を取りました。 19人の子だくさんで6人が同じくメイクアーティストになりますが、トーキー時代に入り息子たちの活躍に自身の功績は忘れられたと悲観して水銀中毒により自殺してしまいます。
彼の長男 モンテ・ウェストモア( 1902~1940)はルドルフ・バレンチノの専属、『 バウンティ号の叛乱 』『 風と共に去りぬ 』『 レベッカ 』を担当。 マイケルの父親


パーク・ウェストモア ( 1904~1970 )
ワーナー映画の美容部長。 『 マルタの鷹 』『 女王エリザベス 』(1939)でベティ・ディヴィスが扮したエリザベス一世のメイクとウィッグを担当。


アーン・ウェストモア ( 1904~1967 )
パークの双子の兄弟 RKOの美容部長を経て、ハリウッドで兄弟たちと美容サロン「 ハウス・オブ・ウェストモア 」を運営。
ウォーリー・ウェストモア( 1906~1973 )
『 ジキル博士とハイド氏 』(1931 フレデリック・マーチ )「 我が道を往く 」『 サンセット大通り 』 『 ローマの休日 』などを担当


バド・ウェストモア ( 1918~1973 )
『 スパルタカス 』『 アラバマ物語 』『 大空港 』などを担当。
バービー人形のメイクデザイン


フランク・ウェストモア( 1923~1985 )
『 十戒 』『 タワーリング・インフェルノ 』などを担当。


第三世代 モンテの息子 マイケルの兄弟たち
モンティ・ウェストモア( 1923~1985 )
『 何がジェーンに起ったか? 』『 ハスラー2 』『 タワーリング・インフェルノ 』などを担当。

マーヴィン・ウェストモア( 1934~2020)
『 ドリトル先生不思議な旅 』『 ブレード・ランナー 』などを担当


ケヴィン・ウェストモア
マーヴィンの子で第四世代
『 デモリションマン 』 TVでは「 Xファイル 」でエミー賞2回受賞。


さて第五世代はどうなっているのかはよくわからない。
ただ四世代100年以上にわたってウェストモア家はハリウッドに貢献してきました。
後進の指導や博物館なども運営してきています。
ご興味のある方は「 the WESTMORE of Hollywood 」とネット検索してみてください・
なお「 ウエストモア一族の陰謀 」とタイトルを付けたのは、有名映画に掛けた釣りでして、他意はございません。
もちろん陰謀ではなく輝かしい業績の一族なのです.