クエーカーとハリウッドの赤狩り
クエーカーとハリウッドの赤狩りクエーカー( 教、派 )はキリスト教プロテスタントで、また歴史的平和教会の一宗派。非戦・平和主義を強く唱えることで知られます。知ったきっかけは、テレビで観た『 真昼の決闘 』と『 友情ある説得 』からでした。 たぶん昭和40年代前半 中学生の頃だったと思います。 『
生きてきた人の言葉 生きていた人の面影
生きてきた人の言葉 生きていた人の面影原爆というテーマは、あまりにもすさまじい地獄絵図に打ちのまされ、僕はいつまで経っても苦手でたじろいでしまいます。 日本被団協のノーベル平和賞受賞は朗報ではありますが、一方で意外な予期せぬサプライズと感じました。 世界の現状とのギャップによる無力感から頭と心はかたまり、無知と無関心のループの中にず
『 真昼の決闘 』と『 リオ・ブラボー 』
『 真昼の決闘 』と『 リオ・ブラボー 』物言い映画について その2 『 真昼の決闘 』と『 リオ・ブラボー 』 [ 物言い映画について その1 ある映画に対して、それに異論を呈する映画 ] からつづく 西部劇はサイレントの時代からアメリカ映画の人気ジャンルでしたが、人種問題や暴力に
ある映画に対して、それに異論を呈する映画
ある映画に対して、それに異論を呈する映画物言い映画について その1 ある映画に対して、それに異論を呈する映画 ある映画に対して、それに異論を呈するモチベーションでつくられた映画がありますね。そういう映画を一般にどう呼ぶかわからないので「 アンチテーゼ映画 」「 反論映画 」でもいいのですが、僕
10月11日公開 マイケル・ケインの引退作『 2度目のはなればなれ 』
10月11日公開 マイケル・ケインの引退作『 2度目のはなればなれ 』10月11日公開の『 2度目のはなればなれ 』 Copyright (C) Stingray. All Rights Reserved.退役軍人のバーナードは妻のレイと暮らす老人ホームを抜け出し
追悼 ジェームズ・アール・ジョーンズ
追悼 ジェームズ・アール・ジョーンズ 名優ジェームズ・アール・ジョーンズが亡くなった。 (1931~2024) 堂々たる体躯とともに、知性ある演技とその人柄で尊敬を集め、モーガン・フリーマンやデンゼル・ワシントンらとともにアフリカ系アメリカ人の尊厳を象徴する存在となり、そのイメージを向上させてきたが、黒人という枠を超えてアメリカを代
クリストファー・ノーラン作品から戦争を考える。
クリストファー・ノーラン作品から戦争を考える。 クリストファー・ノーランが007を撮りたがってるのはよく知られてます。ダークナイト・シリーズでもさまざまなガジェットを使用し、ルーシャス・フォックス( モーガン・フリーマン )はQに相当。 だがジェームス・ボンドが国家から与えられた殺しのライセンスを持つのに対し、「 相手がどんな奴でも決して殺さ
山崎貴作品から戦争を考える。
山崎貴作品から戦争を考える。 今年のアカデミー賞の後行われた山崎貴とクリストファー・ノーランの対談をネット動画で観て興味深かったですが、ノーランが『 永遠の0 』を観ているのに驚きました。 どう思ったか、とても気になります。(笑) コワいな、とも思ったのが正直なところです。(笑)と言うのも、海外では特攻ではカミカゼと呼ばれ、無
三十五年目の「 五月三十五日 」
三十五年目の「 五月三十五日 」1989年は激動の年でした。 1月7日、昭和天皇が崩御され、元号が平成になると、2月9日手塚治虫、6月24日美空ひばり、11月16日松田優作が亡くなった。2月にソ連がアフガニスタンから撤退。6月3日イランのホメイニ師死去。東欧では次々と社会主義政権が崩壊、11月10日ベルリンの壁崩壊。12月3日マル
今村昌平 渾身の一作『黒い雨』
今村昌平 渾身の一作『黒い雨』黒い雨とは、核爆発の後に土砂やがれきなどを含む重油のような大粒の雨。ヒバクシャは爆撃を免れても、死の灰と同じく放射性降下物であり、被曝(二次被爆と呼ばれた)して、時間をかけてもたらされる死の恐怖に苦悩する。 昭和25年。閑間重松(北村和夫)は同居する姪・高丸矢須子(田中好子)の縁談が破れるのに心を痛