8/9「ボレロ 永遠の旋律(Bolero)」公開に先立って
すでに9/16の♪シネマ・フランセの次回のイベントをご案内しましたが、今回は、8月9日公開の「ボレロ 永遠の旋律(Bolero)」に先立って、女性監督のアンヌ・フォンテーヌの作品のご紹介を致します。また、一緒に語り合う予定の映画作品の一つとして、まだまだ話題作「テノール! 人生はハーモニー 」についてもご案内します。
イベントのお申込はこちらから:https://cinemafrancais-vol6.peatix.com/
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●「夜明けの祈り(Les Innocentes)」(2016)
アンヌ・フォンテーヌ監督が、第二次世界大戦直後のポーランドで、悲劇に見舞われた修道女たちの救世主となった若きフランス人女医の衝撃の実話を基に描いたヒューマン・ドラマ。ソ連兵の蛮行によって妊娠してしまった修道女たちが、自らの篤い信仰ゆえにさらなる苦境に陥るさまと、そんな彼女たちに懸命に寄り添う主人公の姿を静謐な映像美で描き出す。キャストは、ルー・ドゥ・ラージュ、ヴァンサン・マケーニュ。
1945年12月のポーランド。赤十字の活動に従事するフランス人医師マチルドは、一人の修道女から助けを請われ、遠く離れた修道院を訪ねる。そこで彼女が目にしたのは、戦争末期にソ連兵に暴行されて身ごもり、臨月を迎えた7人の修道女の姿だった。そこでマチルドは、彼女たちを自分一人で守る決意をする。そのため、本来の医療活動をこなしながら、その合間を縫って秘かに修道院に通う過酷な日々を送るようになるマチルドだった…。
■「テノール! 人生はハーモニー (Tenor)」(2022)
ラップ好きのフリーター青年が、オペラ教師にスカウトされ、戸惑いつつオペラ歌手の秘めたる才能を開花させていくさまを描いたドラマ。主演は人気オーディション番組で注目されたビートボクサーのMB14。共演にベテランのミシェル・ラロック。監督はクロード・ジディ・ジュニオール。
パリのスシ屋で出前のバイトをしながら趣味のラップを楽しむフリーター青年アントワーヌ。その歌声を聞いたオペラ教師のマリーは彼の才能に惚れ込み、自らバイト先を突き止めてアントワーヌを強引にスカウトする。最初は渋々始めたレッスンだったが、少しずつオペラへの興味が増していくアントワーヌ。ラップ仲間には内緒にしていたものの、いつしかマリーとのレッスンにも熱が入っていく…。
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フランスを代表するテノール歌手のロベルト・アラーニャが本人役で出演する。挿入される曲は、「女心の歌」、「乾杯の歌」等のなじみのある曲が登場する。オーディションでは、大作の「誰も寝てはならぬ」を熱唱する。クラシックは詳しくなくても楽しめる作品かと思う。
■関連作品
「パヴァロッティ 太陽のテノール(Pavarotti)」(2019)
巨匠ロン・ハワード監督が偉大なテノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティの全貌に迫る音楽ドキュメンタリー。3大テノール競演の伝説のステージをはじめとする貴重な映像の数々と、家族や友人、音楽仲間たちの証言で“神の声”を持ち人生を愛した男の輝かしい足跡と知られざる素顔を明らかにしていく。