Discover us

私の好きな映画

静香
2024/08/19 08:11

『プラダを着た悪魔』

『プラダを着た悪魔』を久しぶりに観たので感想と紹介します!

ご存じ、『プラダを着た悪魔』、2006年の作品でアン・ハサウェイとメリル・ストリープが共演した女の子のサクセスストーリーです。

 

この作品は公開当初頃から話題になっていたので、当時20歳前後の私が最初に観た時は、アン・ハサウェイがドレスアップして変わっていく様子が、まるでシンデレラのようだなと思い、都会で働く女性に憧れたことを記憶しています。そんな私が10数年たって東京で一応キャリアウーマンぽく働いている(あんなにかっこよくはないですが(笑))のは、どこかに昔見た映画からの影響などもあるかもしれないですね。

 

この映画はまず冒頭のシーンが凄いのです。

ニューヨークで働く若い女性たちの朝のルーティンが映し出されるのですが、主人公のアン・ハサウェイの役は、当初ファッションに興味がなくこれからファッション雑誌の面接に行くにも関わらず髪がボサボサで服もダサく、唇にはリップクリームのみで、出かける途中でオニオンベーグルを買って食べ歩きをして、面接途中で「ランウェイ」(ファッション雑誌)のディレクターに、「オニオン臭い」と言われる始末…w

対して、同年代の恐らくアッパーグレードの女性たちは、メイクもばっちり、服もウォークインクローゼットにある沢山の衣服の中からコーディネートしてシルクのストッキングと高いヒールを履きタクシーで通勤している。そのようにアン・ハサウェイの役と他の女性たちの対比が描かれ、主人公がジャーナリストを目指しているし自分はファッションに気なんて使わなくて良いと、ある意味ファッションをバカにしている様子が目にとれる場面が続きます。

 

そんな中、「ランウェイ」の敏腕編集長のメリル・ストリープからのきついダメ出しに「クソ!!」と主人公は心に火がつき、自らの仕事ぶりをあげながら、自分磨きをしていき、とても美しい女性になっていきます。

主人公の仕事は「第二アシスタント」で、第一アシスタントのメアリーが体調を崩してしまい(ただしパリコレに行く為にダイエットをしてご飯を食べなかったことが要因)、メリルと一緒にパーティーに3人で出席した際、第一アシスタントのメアリーが答えられなかった客人の名前を、アン・ハサウェイが答えたことにより、メリル上司の評価は逆転…アンが第一になり、一緒にパリに行くことになるのです。ここでのポイントは、そのことをアンからメアリーに言うようにメリルは促すのです。ただし決して強制的に言うのではなく、「あなたが決めることよ」と。そしてアンはメアリーに伝え、メアリーは途中で骨折したこともありますが、凄く強気に振舞いつつアンの顔も見たくないという態度を取ります。そりゃそうです。

 

そしてパリでは、アンは長年付き合っていた彼氏と別れてすぐにも関わらず、イケメン出版社の人間と一夜を過ごしますが、その翌朝、メリル上司が「ランウェイ」の編集長を下ろされる(会長命令)ことを聞き、メリルに伝えようとしますが相手にされず…

そしてパーティーの際に、なんと長年メリルと良い友達だった者を出し抜き、新編集長予定だった者をその友人が着くはずだったポストに立たせ、自らは「ランウェイ」の編集長の座を守るのです。

それはある意味友への裏切りでもあります。その友は「ランウェイ」の長年のディレクターでとても良いもので、そのポストへの推薦も実はメリルがしていたのでした。

 

その様子を見たアンは「ランウェイ」を退職し、また違うところで働きに行きます。そして出版社の面接の際に面接官から言われます。

「君のことを前職のランウェイに聞いてみたよ。そしたらミランダ(メリル・ストリープの役)から直筆ファックスで送られてきたよ。」

「Of all the assistant she’s ever had, you were, by far, her biggest disappointment. (これまで雇ったアシスタントの中で、極めて最もがっかりしたわ)“And (she says) if I don’t hire you, I’m an idiot.” (もし僕が君を雇わないのなら、僕は大バカ者だ、と)。」

 

ふぅ〜!!!!!かっこいい!!!

 

私はこのセリフやミランダの生き方について、この歳になって共感し理解ができます。

働く女性は大変なのです。女性で上に立つと、男性よりも色々な目線で見られることが今でもあるように思います。メリル・ストリープの役は「ランウェイ」の編集長が生き甲斐でありほとんどすべてです。だけど離婚を2度して双子の女の子の父親がまたいなくなることやゴシップを書かれて子供たちが傷つくことを恐れること、自らは何と言われても良いが子供たちのことを思うと心を痛めること。そしてそんなことがあった時でも仕事に穴を空けず、自らが「長」としてスタッフを育て仕事を最上のものにしていく姿が、私はかっこよく尊敬として見れました。

 

昔だったらひたすらアン・ハサウェイの役に共感していたでしょう。私は最後パリで携帯を捨てる時(ミランダ(メリル)からの電話が鳴ってる時)「職場放棄じゃん」と冷静に思ってしまいました(笑)。

また、元カレと元さやに戻ることが果たして良かったことなのかと言われたら、正直あまり良いとは思いませんでした。友達や彼氏はとても大切ですが、「ランウェイ」のディレクターも言っていましたが、自分が成長していくとステージが変わって周囲の人と合わなくなるのです。これは誰が悪いではなく、自分と似た人が回りに集まるから。ステージが変わることは悪いことではないと私は思います。なのでアンが元のところに戻ることが、果たして良いのかなとは最後見ていて感じました。

 

なので、この映画は見る人の立場や年齢、それまでの生き方によって、それぞれどの人やどの場面に共感するのかが別れるのかもしれません。

私はこの歳になり、メリル・ストリープの役の生き方に、全てではないですが理解と共感をしたことに自身でもこの10数年の変化を感じました。

 

ちなにに『プラダを着た悪魔』は、衣装も本当に素敵なので見るだけで幸福感が得られます。音楽も素敵ですね。

 

またもう少し立ってストーリーを忘れてきたころに観てみようかなと思います。きっとまた新たな発見があるでしょう。次作も作られるみたいでまた楽しみです!とってもオススメ!特に働く女性はきっと勇気がもらえるよ!!

 

☆静香のHPです☆

オフィシャルサイト

 

コメントする
1 件の返信 (新着順)
IKA バッジ画像
2024/08/20 10:03

『プラダを着た悪魔』私も大好きです!!
私も社会に出る前にかっこいいなという目線で見ていたのですが、社会に出てから見れていなかったので、記事読まさせていただき、見返そうと思いました!
続編も進行中とのことで楽しみです🔥


静香
2024/08/20 21:34

コメントありがとうございます❣
記事を読んでまた見返そうと思っていただいて嬉しいです🥹
この映画は最初から最後まで中弛みもなく、その中で色んな考察ができて凄く良いなと改めて思いました。
続編楽しみですね!!