Stella
2024/04/07 21:52
映画に登場するパリのカフェ・レストラン ②「サルトルとボーヴォワール 哲学と愛」
■「サルトルとボーヴォワール 哲学と愛(Les amants du FLORE)」(2006)
実存主義で知られる哲学者サルトルとその生涯のパートナーでもあり『第二の性』で女性の解放を説いた作家ボーヴォワールが、既成の道徳観や古い因習に抗い、新しい愛の形を実践していく姿を描いた伝記ドラマ。主演はアナ・ムグラリスとロラン・ドイチェ。監督は小説家としても活躍するイラン・デュラン・コーエン。
1929年、すでに天才の名をほしいままにしていた学生サルトルは、ソルボンヌ大学で美しく聡明な女性ボーヴォワールと出会い心奪われる。積極的なサルトルにボーヴォワールも心を許し、互いに大切な存在となっていく。やがて永遠の愛を誓い合う2人だったが、サルトルは小説家には刺激が必要と、互いに全てを承知した上で自由恋愛を楽しむ“契約結婚”を提案、不自由な女性たちの立場に疑問を抱いていたボーヴォワールもこれを受け入れ、奇妙な結婚生活がスタートする…。
■老舗のカフェ「カフェ・ド・フロール」
原作のタイトル“フロールの恋人”の通り、サルトルとボーヴォワール等の知識人や芸術家に愛された老舗カフェ。カフェといっても、日本のカフェとは違い、お酒や軽食等の飲食ができる。(フランスで純粋なカフェは“サロン・ド・テ”になる。)
この店については、「ママと娼婦」でも主人公が“サルトルがワインを飲んで・・”等のセリフがあり、「鬼火」でも憂鬱な主人公が時間を過ごすシーンがある。★また写真にも、よく登場し、絵になる場所。
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