私の好きな映画

前編では、エレーナ、バッキー、レッドガーディアンという「過去を乗り越えようとする3人」を取り上げましたが、後編ではより影の濃い存在たちに焦点を当てていきます…！

正義と暴走の間で揺れるジョン・ウォーカー、存在自体が危ういゴースト、そして記憶を失った戦闘兵器タスクマスター。それぞれが背負う重い過去が、『サンダーボルツ』の物語にどんな影を落とすのか――ぜひ予習して映画を楽しみましょう！

前編はこちら

【ジョン・ウォーカー（USエージェント）】
正義を信じて、正義を壊した男

1. 登場作品

ジョン・ウォーカーは、ドラマ『ファルコン＆ウィンター・ソルジャー』（2021）で初登場。政府によって“次代のキャプテン・アメリカ”に任命されたものの、その重圧と自己正義が暴走し悲劇的な結末を迎えます。

その後、とある人物によって“USエージェント”という新たなコードネームと目的を与えられ、再起の道を歩み始めました。

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2. 観ておくべき関連作品

• 『ファルコン＆ウィンター・ソルジャー』（2021）（ディズニープラス配信ドラマ）
　彼の台頭と崩壊を一気に描く物語。

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3. キャラクターのこれまで

ジョン・ウォーカーは、実績ある軍人でありながら、スティーブ・ロジャースの後継者という重責を背負いすぎた男。超人血清を手に入れ、キャプテンとしての正義を“力”によって体現しようとしました。
しかし彼は仲間を失った怒りで敵を公衆の面前で惨殺し、その姿が全世界に晒されてしまうことに。政府からも見放された彼に手を差し伸べた人物によって新たな名“USエージェント”を得た彼は、再び国のために働く道を選ぶが、その心には未だ“英雄”への執着と葛藤が残っている。『サンダーボルツ』では、彼の倫理観と仲間との軋轢がどう影響するのか…
 

【ゴースト（エイヴァ・スター）】
量子の呪いを背負った孤独なファイター

1. 登場作品

ゴースト（本名：エイヴァ・スター）が初登場するのは、2018年公開の『アントマン＆ワスプ』。量子実験の事故によって身体が不安定になり、物質をすり抜ける「フェージング」状態で生きる女性として描かれました。彼女は能力者でありながらもヒーローでもヴィランでもない立ち位置を取り続けました。

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2. 観ておくべき関連作品

• 『アントマン＆ワスプ』（2018）
　能力の発現から動機、そして葛藤と結末まですべてが描かれる。

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3. キャラクターのこれまで

エイヴァは量子実験の失敗によって両親を失い、自身も「量子位相不安定症」を発症。物理的に存在が揺らぎ、常に苦痛に苛まれる体質に。
S.H.I.E.L.D.に保護され、暗殺任務に利用される過去を持つものの、実際には「治療」こそが彼女のすべての行動原理でした。
『アントマン＆ワスプ』では量子エネルギーを奪うために奔走するも、最後にはジャネット・ヴァン・ダインの介入で一時的に回復。その後は消息を絶っており、『サンダーボルツ』での再登場は6年ぶり。

物理的にも精神的にも“不安定”な彼女がチーム内でどう描かれるかは、大きな見どころになるはず。

【タスクマスター（アントニア・ドレイコフ）】※画像右下
戦闘コピーの裏にある、操られた人生の苦しみ

1. 登場作品

タスクマスターことアントニア・ドレイコフが初めて登場したのは『ブラック・ウィドウ』（2021）。ロシアのスパイ組織「レッドルーム」の長、ドレイコフ将軍の娘です。

爆破事故で命を落としたと思われた彼女は、父の手で洗脳され、感情を奪われた“模倣戦士”タスクマスターとして生きることに。

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2. 観ておくべき関連作品

• 『ブラック・ウィドウ』（2021）
　彼女の誕生と救済が描かれる。

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3. キャラクターのこれまで

アントニアは、かつてナターシャによって“ドレイコフ将軍を殺すための犠牲”として爆発に巻き込まれた少女でした。しかし生き延びた彼女は、父親の手で強化・洗脳され、無表情の暗殺者「タスクマスター」として生きることを強いられることに。

彼女の能力は、相手の戦闘スタイルを瞬時にコピーするというもので、『ブラック・ウィドウ』では、アベンジャーズのような戦い方を見せる戦闘を繰り広げました。

終盤、ナターシャとエレーナによって解放された彼女はようやく自我を取り戻すものの、自身の人生を奪った者たちへの感情やトラウマは癒えきっていないはず。『サンダーボルツ』では、その内面の苦悩がどう物語に関わってくるかに注目です。

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かつては敵だった者、失脚したヒーロー、誰にも理解されなかった能力者たち。そんな彼らが「チーム」として共に戦う――それが『サンダーボルツ』最大の魅力。

エレーナの葛藤、バッキーの贖罪、レッドガーディアンの不器用な愛情、ジョン・ウォーカーの執着、ゴーストの不安定さ、タスクマスターの苦悩。6人それぞれの思惑が交差するこの物語は、単なるアクションでは終わらない、“過去と向き合う物語”。

MCUの新たなフェーズにおける転機となるのか――それは、彼らがどんな選択をするかにかかっています！！楽しみすぎる！！！