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私の好きな映画

tetsu8
2023/06/09 10:00

ヴィレッジ・シンガース 思い出の指輪

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今回はヴィレッジ・シンガーズである。前回までのグループに比べると地味な印象があると思うが、映画出演は結構多かったりするのである。
メンバーの顔ぶれについては知らないという人も多いのではないだろうか。個人的にも、俳優として活躍した林ゆたかが在籍していたグループという印象。その林も引退して35年以上経過しており、全員が表舞台を退いて長いので、メンバーを知らなくても仕方ないところだ。
 

66年10月「暗い砂浜」でデビューしたが、その時のメンバーはリーダーの小松久(ギター)、林ゆたか(ドラムス)、南里孝夫(12弦ギター)、森おさむ(ベース)の4人。また、デビュー前に脱退しているが、レコーディングには古関正裕(キーボード)も参加していた。ちなみに作曲家・古関裕而の長男である。
 

2枚のシングルを発表したがパッとせず、南里と森はそれぞれの事情で脱退した。残された小松と林、所属のホリプロが各大学を廻り、小池哲夫(キーボード)、笹井一臣(ベース)、そして清水道夫(ヴォーカル、ギター)をスカウト。
新たな5人編成で臨んだ67年8月の3枚目シングル「バラ色の雲」が大ヒットし、人気GSの仲間入りを果たした。
 

バラ色の雲」に続き「亜麻色の髪の乙女」も大ヒットし、松竹は彼らを主演とした映画を撮ろうと考えたようだ。その第1弾が想い出の指輪」(68年4月)である。これは同月に発売されたシングル「虹の中のレモン」のB面曲のタイトルでもある。
 

ここでの5人は役名は本名そのままでバンドをやっているが、プロのGSというわけではない。ヒロインは尾崎奈々で彼女はヴィレッジ映画全てのヒロインを担うことになる。他の出演者は中山仁、山本リンダ、守屋浩、本間千代子、水森亜土そしてザ・スパイダース、ザ・ダーツなどである。

ザ・ダーツはその2月に発売した「ケメ子の歌」が大ヒットしている最中だった。水森亜土は当時28歳。歌手であり、女優であり、イラストレーターであるというマルチ人間。80歳を超え、近年あまり見かけることはないが健在である。

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