私の好きな映画

看護師おしず
2025/04/30 20:35

人情と折り合いのつかない思いと。『プロフェッショナル』

こんにちは☺︎映画・カフェ巡り好きの看護師おしずです!

看護師ならではの視点で、映画を語ります♪

けれども堅苦しくなく、
にっこりほっこりできるような投稿をしていきたいと思います。
難しいことなどな〜んにも考えずにまったりと読んでいただけたら𓂃 𓈒𓏸𑁍
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先日オンライン試写にて『プロフェッショナル』を鑑賞させていただきました。アイルランドの険しくも美しい地形とリーアムニーソンの渋さがうまく融合している作品。考えさせられることも多く、こちらに綴ります。

 

まずはあらすじ↓

1970 年代のアイルランド。血塗られた過去を捨て去りたいと願う暗殺者フィンバー・マーフィーは、正体を隠し、海辺の田舎町で静かに生きていた。だが、引退を決意した矢先、凄惨な爆破事件を起こしたアイルランド共和軍(IRA)の過激派が町に逃げ込んでくる。さらに、ある出来事が彼の怒りに火をつけ、テロリストとの殺るか殺られるかの壮絶な戦いが幕を開ける。避けられぬ宿命に導かれるように、フィンバーは過去に決着をつけるため、最後の死闘に身を投じる――。


アイルランドというだけで独特の雰囲気がある。物悲しいような哀愁漂うような。撮影地もアイルランドの北西の果て。「忘れられた県」と呼ばれているそうだ。道理で作品全体に物悲しい空気感があるわけだ。

そこにリーアムニーソンはぴったり。彼の渋い佇まいは、作品に重厚感を引き立たせている。調べたらリーアムニーソンはアイルランド出身。だからこんなにも自然と溶け込んでマッチしているのか。とにかく渋い。正義感があり一本気のある役柄がとても似合う。

 

1人の少女を助けるためにひとり闘うリーアムニーソン。全体的に決して派手な作品ではない。アイルランドの景色も物語も淡々とした静けさがある。だが、そこには人には見せない隠れた事情や感情がある。燃えたぎる熱い思いがある。

全体的に淡々と進んでいくが、ところどころにある銃撃戦や爆破シーンが緩急があって良い◎

 

大衆向けではないが、好きな人には好きな作風である。好き嫌いが分かれそう。

 

ちなみにわたしはもっと歴史を勉強してから観れば良かったと若干後悔している。

 

実は数年前にこの歴史についてピンポイントで独学で勉強した。

そこでは人間誰しも守りたいものや人があり、それゆえに人を恨むこともある、ということを学んだ。

 

今作でも爆破テロを事件を起こしたテロリストが弟を殺された恨みでフィンバーと対立するのだ。自分のことは棚に上げてないかい?と思うが、恨みや憎しみはこうやって連鎖していくのだ、ということをまざまざと見せつけられる。

この連鎖をどうやって断ち切ればいいのか。

その方法は、誰かを殺めることではないはずなのに、人の感情とはその情事についていけないものなのだ。大切な人を助けたいがために、我を見失なうこともあるのだ。そうやって負の感情が人の人生を支配していく。

 

お互いに決して許されないことを犯している。

相手をどこで許すか、どうやって折り合いをつけていくのか。

 

まだ答えは出ない。いや、一生出ないかもしれない。

 

きっとまたこのように因縁が螺旋階段のように切れ目のない深みにハマる映画を観たら、また同じことを考え考察するのであろう。

 

プロフェッショナルは劇場公開中です!


 

 

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