菊次郎の夏 「北の国からと間違えた」?
菊次郎の夏・・・「母」
1999年6月5日公開
先日、グレート義太夫さんをゲストにお迎えするにあたり「菊次郎の夏」予習復習を兼ねて、DISCASにて借りました!
作品について
夏を感じる時期に観たくなる作品。 前作のHANA-BIは妻とのロードムービーだったが、今作は「母を訪ねて三千里」をモチーフにした破天荒なおじさん菊次郎と母親を探したい近所の子供、正男との旅。今作のキーアイテム「天使」はキッズリターン撮影時に知らないおばさんからもらった天使がきっかけ。互いの母親を見かけるが・・・息子にとって「母親」は甘えたくなる存在。
北野武監督作品では初のツービートの共演も。
🌅菊次郎の夏の作品エピソード
🌞「北の国から」と「北野組」を間違える。
正男役を演じた関口雄介さんはドラマ「北の国から」のオーディションと思い受けたが、「北野組」だった。しかし合格してしまう。
🌞リハと本番で監督のセリフが全く違う。
グレート義太夫さんが「デブのおじちゃん」役にて撮影に参加したが、リハと本番で監督のセリフが全く違うので、アワアワしました!と語っていた。ある意味「自然な『演技』ですとも。これは監督いわくそれが、相手に「芝居をさせないテクニック」との事。
🌞カンヌ映画祭落選は・・・ベネチアで獲っているから。
菊次郎の夏は「第52回カンヌ国際映画祭」コンペ部門に選出された。上映後は凄まじい拍手で賞は間違いないと地元紙に報道されたが・・・
審査委員でもあったソフィー・マルソーは「私は菊次郎の夏がいい」と思ったのに他の映画監督の審査委員は「たけしはベネチアでとっているから~」との理由で落選させることに激怒して帰ってしまった。
映画って 自分の履歴書を書き換えているみたいな気がするね。最近ね。 やっぱり本当は映画の中の自分っていうのが意外と本物っていうか「俺、こんだけ暗いんだよ」っていうのがあるかなと。 だからヤバい!ヤバい!と思って映画変えなきゃってもうちょっと明るいの撮りたいとか生きなきゃなっていうのは「実は自分のことなんだけどね」 北野武監督「菊次郎の夏」メイキングより