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私の好きな映画

きらぴ
2023/03/29 17:07

【ネタバレ】100万回言えばよかった

こちらではネタバレありで『100万回言えばよかった』について語りたい!

 

幽霊キス

最初はガッツリ直木が見えてるから、まさかもう幽霊として出てきてるとは思わなくてかなり「?」が飛んだのですが、すぐ、ドアをすり抜けたりして「?」ながらもわくわくする展開になってましたね。

 

なんといっても安達奈緒子さんの脚本の素晴らしさ!

キュンと切なさとサスペンスのバランスが絶妙!!!

 

甘々なシーンでほっこりキュンキュンしたかと思えば、サスペンス入ってきて「ええーー!」ってなるし、そうかと思ったら譲の絶妙な顔や台詞で笑かしてくるし、

コミカルな譲

そうかと思ったら怖い人物出てきて慄えるほど怖いと思ったらまた幸せなシーンでもうこんな幸せな現実ないんだーーって泣けてくるし気持ちの振り幅凄すぎて「え?終わり?もう1時間経った?」と思うほど、あっと言う間に1時間経ってるーーー!

 

毎回謎が謎を呼ぶ事件と怪しげな人たち。

それがどう絡んでくのか?と思ってる内に次々と出てくる新たな登場人物。考える間を与えないほどの展開がドラマの外で考察が考察を呼んでマジすごかったーーー!

 

そして、毎回その考察がほぼ裏切られるし、どんどん新たな登場人物が現れて、公式サイトの人物相関図は毎週更新され、やれ「ここに空白があるからまた登場人物が増える」だの、やれ「この人の近くが空いてるから関係者がいるに違いない」だの、その相関図すら考察のネタに!!(笑)

 

こんなワクワクなドラマってない!

 

 

 

そうそう。

色んな伏線が張り巡らされて、最後に向けてどんどん回収される様もすごく爽快でした。

 

特に、口笛と静電気で意思疎通を図るところ。

コミカルな意思疎通の口笛かと思ってたら最後には重要な要素に!

最初は直木と悠依が譲を介さずになんとか意思疎通を図ろうとしていたのだけど、触れられない、悠依が危険な目に合っても助けられないことに落ち込んでいた直木。

いざという時はやはり譲に頼るしかない、と心を固めていたのに、電話越しに口笛を聞かせて、その場にいるかのような仕掛けをして英介に危険な目にあわされそうになっていた悠依を直木が救ったり、駆け付けた直木の姿は悠依には見えないけど、静電気で近くにいることを知らせたりと、死んでしまって何もできないと思っていた直木が自分の力で愛する悠依を助けられたところはもうトリハダもんでしたね!!

 

特にきっと譲と直木は悠依との電話を切らずに繋いでいてくれると信じて「直木、来てくれたの?」とスピーカーをONにする悠依。その声を聴いて、自分の携帯のスピーカーをONにして、すかさず直木が口笛を吹く。このくだりの3人の連携は震えましたねーー!

静電気で肌で存在を感じれるようになって嬉しそう!

 

そう!なんと言ってもメインの3人が素晴らしかったですね。

 

相馬悠依役の井上真央さん。

鳥野直木役の佐藤健さん。

魚住譲役の松山ケンイチさん。

3人まとめてぎゅー!

 

もうずっと見ていたかったーーー!!

 

 

最初は巻き込まれなくないと思ってたのに、事件の鍵を直木が握っているのでは。。。?と思えるところからどんどん悠依と直木が本当にただ2人が思い合い、ただ普通に幸せになろうとしていただけなのに。。。そんな二人を見ているとどんどん感情移入してしまう優しい譲。

 

そしてついには深い愛で結ばれた2人をカプ推しするようにーーー!

カプ推し譲(妄想)

 

この3人がもう可愛くて愛おしくて…。

 

3人でわちゃわちゃしてるシーンは毎週楽しかったですね。

永遠にこの3人を観ていられる!って思うほどでした。

おしおき(笑)

この作品の脚本の安達奈緒子さんの他のドラマ『きのう何食べた?』で愛するのに性別なんて関係ない、と感じましたが、今度は生きてるとか死んでるとかすら関係ないってすごくない?

生きていたらもしかしたら出会わなかった直木と譲。死んだからこそ出会った二人。

その人たちがかけがえのない大切な関係になるなんて!

なんてすごい設定!!

 

その2人が最後には生きてる死んでるを超えて友情を芽生えさせていくのにも萌えましたねー。

絶妙な関係ができあがった直木と譲。

この2人の関係性がどんどん出来上がって、信頼していって固まっていくのにニヨニヨしてしまいました。

 

 

 

 

 

他にもすべてのキャラクター達が愛おしかった。

ドラマに配役される芸人の方は大概犯人かただの賑やかし設定かなーと思ったら、重くなりがちな“死”と“殺人事件”の話に絶妙にオアシス的存在のまーさんこと“樋口昌通”さんがいたり、

オアシスまーさん

 

幽霊は原田弥生さんも加わって、幽霊にしか解らない悩みを共有するところも一人一人の心を描いていてすごく共感できる存在だったりして、幽霊も愛おしい。

物陰から見守る3人。

 

 

 

 

そして、人生について達観して、的確に人生の道筋を示してくれ、大きな器でみんなを受け入れて包み込んでくれる頼りになりすぎる譲のお姉さんの叶恵さん。

壮絶な祈祷シーンは最高!

大好きです。

 

 

 

更に悠依と同じような境遇で理解者となる宋夏英(ソン・ハヨン)さん。

悠依と同じ立場のハヨンさん

大切な人を失っても、強く、同じ境遇の悠依の心をほぐしてくれる。

 

先に経験したからこそ、ハヨンさんの言葉には心に刺さる。

 

 

 

もうここまできたらどんどんみんな愛おしい!譲の先輩の田島宏一さんまで愛おしい~(笑)

 

 

 

そしてこちらは「とても許せない!」てなるほど怖くて、上手い!ってなる池澤英介と武藤千代。

英介とちーちゃんは怖い!!!

もう英介さんのグミの咀嚼音はぞっとする気持ち悪さ!!!(褒めてる)

ちーちゃんの妖しさもめちゃめちゃぞっとするほど怖かった!(褒めてる)

 

やっぱ良きドラマはキャラクターだな!

 

 

 

 

そしてちゃーんとニヨニヨするラブシーンだって入ってる。

キュンキュンシーンもしっかりあるよ。

 

幸せだったころのイチャイチャシーン

みんなイチャイチャ観たかったよねー( *´艸`)

 

二人の純粋なイチャイチャ観てるとすごいこっちまで幸せな気持ちになって、どうしてもこの二人が元に戻るように願ってしまう。

 

それこそが佐藤健さんの戦略なのだけど。笑

彼がラブストーリーを演じる上で重要だと思ってる「2人の人柄。すごく応援したい人たちだから、大好きな人だから、別れたら悲しいし、やっぱりこの2人にくっついてほしいと思う魅力的な2人であるということ」これこそ、このドラマが盛り上がる要素だったのです。

 

いや、正にその戦略にドハマりしてしまいましたーーー!笑

 

全力で相手を思いやる人たちが全力でぶつかって全力で生きる。

生きてる時の直木は口下手で自分の思いをなかなか伝えることができなかったのに、死んでしまってから、どんどん生き生きとして今まで言えなかったようなことをスバン!というようになる。

 

そこも面白いところだな。

 

 

 

 

2人の相手を思いやる気持ちにどんどん引き込まれていく譲。そんな3人に周りもどんどんハマっていく。視聴者も巻き込まれていく。

3人の関係性がどんどん固まる

 

 

だから本当に直木に生きていてほしかったと願ったし、どれだけ台詞に「もう死んでると思う」とか言われても、彼の遺体を目の当たりにするまではきっと生きてるんだって、信じていた。

 

そう死んでるなんて信じてなかった。ぶっちゃけマジで。

だからもう直木の遺体を見て本気でショックだったなー。

そこから何故直木が死ななければならなかったのか、また誰が彼をこんな風にしてしまったのか。

そして直木も悠依も幸せになるにはどうなったらいいのかを本気で考えてしまった。

 

誰しもに訪れる“死”について。

“思い残し”について。

 

「遺される方にも“思い残し”はある。」

 

だから今、私たちはどう生きるべきか。

 

 

 

最終回の1週前で全ての事件が解決して(まさかラストまで引っ張らないとか!)全ては最終回に悠依だけでなく、視聴者にとっても最後の神様のプレゼントをもらえることになるなんて!

 

神様からのプレゼント

 

こんな奇跡は実際にはまあ起きない。ファンタジーだからことだけど、だからこそ視聴者にもプレゼントになってる。

 

こんな時間はもらえないんだと心に留め置いて毎日を生きたい。

どんなにそう思って生きていてもきっと“思い残し”は何かしら残るとは思うけれど、少なくともその後悔を減らすことはできるかもしれない。

 

そんなメッセージを私は受け取りました。

 

皆さんはどんなメッセージをこのドラマから受け取りましたか?

 

 

 

 

 

それにしても、直木が自分の遺体を見た時の健さんの演技すごかったなあ。

まるでほんとに自分の遺体を見たかのような凍り付いた虚無の眼差し。

 

今までと違っていきなり、瞳から光が消えて絶望の色になって私まで絶望した。

 

そして、英介さんともみ合いになった時。ほんとに刺されたことある?って動きや表情がリアルすぎて本当に怖くて哀しくて慄えが止まらず、1回目観た時は涙が出なかった。

 

何度かリピしてやっと冷静に観れて涙が。。。

 

毎回毎回、『普通の人』を演じてこんなに自然で普通で、演技してるように思えないと感じてしまうのです。

 

鬼気迫る井上真央さんの演技や、今まで気付かなかったコミカルで愛おしいキャラの演技の松山ケンイチさんがフューチャーされがちですが、マジで『普通』で『当たり前』の演技してる健さんに私は感動しました。

 

 

 

 

そして問題のラストシーン。

ハッピーエンドって思いました?

 

結局ファンタジーなのに直木は生き返らなかったし、二人で幸せに暮らす未来は来なかった。

ラストはハッピーエンド?

 

ずっと言えなかった「愛してる」「悠依」を100万回くらい言えた。

 

あんなにこれ以上ないくらいの優しい声で。 

 

健さんていつも「そう!このトーン!」「この言い方が正解!」って声の大きさとトーンで言ってくるから心にズキューン!って来る。

 

本当にドンピシャだから毎回感動する。

 

 

 

 

あのラスト。

私はきっと直木が生き返っちゃったら興ざめしてたような気がします。

生き返らないからこそ、生きていた時間を大切にしなければならないってメッセージにならないなって。

 

そしてずっと1話から流れてる主題歌の『リンジュー・ラヴ』の歌詞がこの物語の本質を歌っていたと思うから。

 

 

♪どうかこのまま お願い 振り返らないで

 あなたの背中に手を振ってた♪

 

この歌詞をラストの歩き出す悠依の後ろ姿にどんどん高く上がってゆく視点がこの二人の納得する幸せの形なのだと。

 

 

 

 

3か月、めっちゃ楽しくて、めっちゃ切なくて、めっちゃ愛おしい、愛に溢れたドラマでした。

 

でも、いまだに“ロス”半端ないけど。。。

 

 

素敵ないいドラマをありがとうございました。

 

心の中でお盆に帰ってくる直木を妄想します。笑

 

>>【ネタバレなし】100万回言えばよかったのコラムを読む

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5 件の返信 (新着順)
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退会したユーザー
2023/04/14 21:51

10話神様からのプレゼントがあって本当に良かったです。
私はハッピーエンドだと思いました。
ラストの…悠依愛してる…は何回見ても
泣いてしまいますが…。
きらぴさんのイラスト可愛い!!大好きです。コラムまた楽しみに待ってます。
ブログも毎日見てまーす。


きらぴ
2023/04/14 22:21
  • 退会したユーザー 退会したユーザー

コメントありがとうございます。
ハッピーエンドと感じた方がいて良かったです。本当に何回見てもラストの「悠依、愛してる」は何回見ても泣けますね。「もういい」って言われるくらい沢山伝えられて、本当に良かったです。

hirari
2023/04/14 20:51

途中で送信してしまった、ごめんなさい。この年でも純粋に「生きること、死ぬこと」「先立つこと、残されること」を考えさせられました。
ブログ、インスタグラム、コラム、楽しみです。次も楽しみに待ってます。

hirari
2023/04/14 20:43

kirapiさん、本当に感情が入り乱れて、コントロール出来ず、毎回、人には見せられないグシャグシャの顔になってましたね。kirapiさんの解説やイラストで、楽しみは倍増し、金曜日が待ち遠しくてなりませんでした。ドラマ前後のシュガーも有ったので、ホント濃密すぎた金曜日が、無くなった~❕その寂しさを埋めるために何度も繰り返しNetflixで見てます。この年になっても(70歳台)


きらぴ
2023/04/14 21:31

コメントありがとうございます。
毎回本当に感情があちこちに振り回されて、1時間がすごく早く過ぎていきましたよね。
毎週濃い金曜日でした。
生きること、死ぬこと。当たり前なんだけど、いつも見ないふりをしてきたことを改めて目の前に突き付けられて考えるきっかけとなって良きドラマでした。

にこ
2023/04/14 20:41

私も、生き返るラストは有り得ないな…と思ってた1人です。何をもってハッピーなのかはいろいろですね。
大切なものにちゃんと思いを伝えよう、が作品のメッセージだと私は受け取ったので、ちゃんとお別れする時間があって伝えられて、二人は幸せだったんじゃないかと感じました。私はロス半端ないけど…泣


きらぴ
2023/04/14 21:18

コメントありがとうございます。
同じようにハッピーエンドと感じた方がいてうれしいです。
愛する人にちゃんと言葉で送ろうという作品のメッセージがちゃんと感じられて心に沁みましたね。

るかわ
2023/04/14 14:04

推しへの愛が溢れて読んでるこちらも微笑んでしまいます、絵も楽しく拝見しました。
これからの投稿も楽しみにしています。


きらぴ
2023/04/14 14:36

早速ありがとうございます。
愛が溢れすぎてダダ漏れてますが、楽しく読んで頂けたのなら幸いです。
これからも良かったらよろしくお願いします。