祝!新作「首」公開記念。北野武監督全作品ショートレビュー集。これであなたも北野映画通に?前半。
北野武監督作品全作品(令和5年10月現在)のショートレビューをまとめました!
今回は前半になります。
第1作目 その男凶暴につき・・・「歩」
1989年公開
全編今までにない滲みだす暴力を垣間見せた。映像と音楽とのバランスはこのころから完成されていたように思う。異業種映画監督のブームの中あの「ビートたけしが!」と強烈な印象を与えた。犯人役の白竜の不気味さがたまらない。台詞の無い「歩くシーン」を カメラの位置と音楽で 成立させた作品。
映画人「北野武」のはじまり。
第2作目 3-4×10月・・・「源」
1990年公開
映画監督・作家として注目を浴びた2作品目。
この作品が事実上の監督デビュー作とも言われる北野ワールド源の作品。主役は柳ユーレイ。抜擢の理由は「軍団で一番暇だった」この作品をきっかけにインモラル/淫らな関係へ出演し女優霊へつながる。ガダルカナルタカのリアルなアウトレイジ感「井口だよ~」が余韻を残す。
第3作目 あの夏、いちばん静かな海。「音」
1991年公開
映画は「総合的なアート」と思わせる作品。
「キタノブルーの原形」 夏なのになぜか冬の季節を感じる作品。 聴覚障害のハンディキャップを持つ若いカップルの「サーフィン」を通したヒューマンドラマ。言葉ではなく映像と久石音楽で表現するドキュメンタリー風な演出。無性に観たくなる衝動にかられる。
第4作目 ソナチネ・・・「青」
1993年公開
映像と音楽による「緊張と緩和」が体感できる作品。
国内では興行的には振るわなかったが、北野監督とは因縁?(戦場のメリークリスマスぬか喜び事件)のカンヌ国際映画祭「ある視点」で選ばれた事により評価は逆輸入する。浜辺で無邪気に遊んでいると思えば密室の銃撃戦。殺し屋南方師匠の不気味さ灰色かがった青が特徴的。 希望の青ではなく 「死」への刹那な青
第5作品目 みんな~やってるか!・・・「酔」
1995年公開
「くだらない!」がほめ言葉の作品。
さえない独身の朝男(ダンカン)が「ただ女性とやりたい!」欲望のため妄想でもそこまで行くのか!と思えるストーリーの展開。 クライマックスには映画史上最大規模の大きな〇ンが登場する。ビートたけし初監督作品
第6作品目 キッズ・リターン・・・「復」
1996年公開
冬空をイメージさせる映像美。
童心に帰るような声で始まる音楽が高揚感をかきたてる。同級生ながら上下関係がある兄弟分なマサルとシンジを中心とした北野監督の”フィルター”を通した「甘酸っぱさのない青春物語」
名台詞「まだ何もはじまちゃいない」は生死をさまよった監督の死生観の変化を感じる。
第7作品目 HANA-BI・・・「哀」
1998年公開
ベネチア映画祭金獅子賞受賞。
犯人を尾行し、追い詰めた時に起きた銃撃により殉職した刑事の妻、障害を持ったことにより家族を失う刑事へ強盗を犯してまでの償いと余命幾何の無い「妻」とのロードムービー。妻役の岸本加世子が放つたった2つの台詞で涙し、感情をゆさぶられる。
第8作品目 菊次郎の夏・・・「母」
1999年公開
「母を訪ねて三千里」をモチーフにした破天荒なおじさん菊次郎と母親を探したい近所の子供、正男との旅。今作のキーアイテム「天使」はキッズリターン撮影時に知らないおばさんからもらった天使がきっかけ。互いの母親を見かけるが・・・息子にとって「母親」は甘えたくなる存在
第9作品目 BROTHER・・・「繋」
2000年公開
兄弟の繋がり方に血も間柄も人種も関係ないと思わせる作品。 団塊世代である監督の白人に対するコンプレックス、差別をうけた日本人と黒人の反骨心、血のつながった兄弟、やくざの兄弟、弟分、異国での弟分 それぞれの兄弟の関係性を描いた。「I LOVE 兄貴」
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示北野映画をよく知らない方にぜひ見ていただきたい内容ですね!素晴らしくまとめてあってわかりやすかったです。
これだけ見ても北野監督の凄さが分かった頂けると思います。
「首」で全20作品目になりますが、体力の続く限りもっとたくさんの作品を撮って欲しいものです。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示