Stella
2025/03/02 23:38
映画愛にあふれた、デプレシャンの「映画を愛する君へ(Spectateurs!)」
◆「映画を愛する君へ(Spectateurs!)」(2024)
アルノー・デプレシャン監督が、自らの分身といえる「そして僕は恋をする」でマチュー・アマルリックが演じたポール・デダリュスを主役に据え、少年ポールと映画の出会いから始まる彼の映画人生を通して、監督自身の映画と映画館への愛を詰め込んだ自伝的作品。共演に祖母役でフランソワーズ・ルブランが加わり、本人役とナレーションをマチュー・アマルリックが務める。
♠アルノー・デプレシャンって?
正直なところ、「クリスマス・ストーリー」(2008)以外の作品は、概して、理解しづらいというか、小難しいところがあるので、あまり取り上げられることはないと思っていたが、今回の新作は、ちょっと驚きがあり、本日、急いで鑑賞しにいき、投稿記事を書いている。
内容的には「ゴダールの映画史」(1989)の様なコンピレーションの作品に近いが、監督の経験が横糸になって紡がれていく。幼少期に、祖母と一緒に観劇した時のトピックから始まる。
本作のタイトルはSpectateursとなっており、観客から見た映画論が綴られており、ゴダールの映画史とは、当然異なるが、最後はトリュフォーの「大人は判ってくれない」で終わるところが、この監督の、映画愛の深さを感じる。
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❤紹介された映画から抜粋!
リュミエールのラ・シオタ駅への列車の到着で、観客が逃げ出す様子が紹介されるが、ヒッチコック作品や、イタリアのロッセリーニの作品、ノッティングヒルの恋人など、50本の名作が登場する。
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◆関連投稿
・2000年以降のフランス映画(3)「クリスマス・ストーリー」&「プチ・ニコラ」
https://community.discas.net/announcements/fkuztvz3uhwjkyn2
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