映画の発明者リュミエールの映画をサンサーンスの音楽と視聴!
◆はじめに
映画館で、今年11月に「リュミエール!リュミエール!(Lumiere! L'aventure continue)」が上映されていたのだが、Amazon Primeの方で2016年の方の作品「リュミエール!」を2回目として鑑賞した。それはそれは、有名なシオタ駅の列車の映像等も観て、楽しんだ。
■リュミエール! (Lumiere!)(2016)
1895年、フランスのルイとオーギュストのリュミエール兄弟が映画の原型となるシネマトグラフを発明した。本作は“映画の父”リュミエール兄弟が1905年までの10年間に製作した1422本の中から、カンヌ国際映画祭総代表にしてリヨンのリュミエール研究所の所長も務めるティエリー・フレモーが108本を厳選し、発明者としてのみならず映画監督としてのリュミエール兄弟にも光を当てるべくオマージュを捧げた映像集。映像は4Kデジタルで修復され、フレモー自ら解説ナレーションを担当。
●シネマトグラフの記載がある専門書「Paris Cinema」から、画像(映像)を抜粋。
最初の映画館はカフェの中に作られ、サンマルタン大通りにリュミエール映画館があった様。この写真の下側の、1900年のパリ万博時に作られた動く歩道が興味深い。
◆最初のサンサーンスによる映画音楽
1908年に、ラフィット兄弟がパリ郊外ヌイリーに小さなスタジオを建造し、自分たちのプロダクションを「フィルム・ダール(芸術映画)」と命名し、より重厚な芸術作品を目論んだ。彼らは、コメディー・フランセーズの有名な作家、演出家、役者を迎えて映画を製作した。それが同年11月17日に上映された「ギーズ公の暗殺」だった。題材は、16世紀のユグノー戦争の最中、ブロワ城で起こった歴史的史実になる。
この映画は、カメラは動かず、18分たらずの舞台をそのまま写したものだったが、一大センセーションを巻き起こしたらしい。この作品の音楽は、サンサーンスが作曲し、最初の映画音楽とされている。
◆最後に
この今回の映画でも、ゆったりとしたサンサーンスの室内音楽が使用されていて、その映画的な世界の先駆けになったことも伺われる。