命がけのゲームをしよう…~映画『ソウシリーズ』くわしく・ヘヴィ編~
【ソウシリーズ・ヘヴィ編】
☆☆この記事は、ソウシリーズについて、詳しくまとめたヘヴィな記事です。
その分、とても長くて重いです。
なので、サクッとソウシリーズについて知りたい方は、ライト編の記事をお読みください。
m(_ _)m☆☆☆
もうすぐ、待望の『SAWX』(ソウX)公開です!!(2024年10月18日公開)
日本では、なかなか公開して貰えなかった本作、いよいよ公開です。
その前に、このシリーズの作品を振り返っておきたいと思います。
これが、全ての始まり!!『SAW』1作目の予告編を観てみましょう。
ゾクゾクします…!!
ソウシリーズの内容と作品情報
では、1作目の内容から振り返っていきましょう。
【SAW1作目】『ソウ』
2004年10月30日公開(R15+)
監督:ジェームズ・ワン
脚本:リー・ワネル
出演:ケイリー・エルヴィス、ダニー・グローヴァー、モニカ・ポッター、リー・ワネル、
トビン・ベル
【あらすじ】
薄汚いバスルームで目覚めたアダムとゴードン。2人は、足を鎖で繋がれて、対角線上に居た。
2人の間には、拳銃で自殺したと思われる死体があった。
手がかりは、レコーダー・テープ・銃弾・タバコ2本・着信専用携帯電話、そして、2本のノコギリ。混乱する2人に、「午後6時までに目の前の男を殺すか、自分が死ぬかを選べ」というメッセージが告げられる。時計の針は午前10時30分を指していた。
その頃、タップ刑事が連続殺人事件の犯人”ジグソウ”を追っていた。
【コメント】
『インシディアス』シリーズのジェームズ・ワンが手掛けた。
低予算のため、18日間という短期間で撮影された作品。
にも関わらず、公開後の初登場週末に大ヒットを記録。そのため、すぐに次作の製作が決定した。
この作品、細かい所にヒントが隠されていて、物凄く凝ってます。
もう、瞬き禁止!!
全てに目をこらして、耳を澄まして観ていないと大事なメッセージを見逃してしまいます!
【SAW2作目】『ソウ2』
2005年10月29日公開。(R15+)
監督:ダーレン・リン・バウズマン
脚本:ダーレン・リン・バウズマン、リー・ワネル
編集:ケヴィン・グルタート
出演:トニー・ウォールバーグ、ショウニー・スミス、トビン・ベル、フランキー・G、
グレン・プラマー、ディナ・メイヤー、エマニュエル・ヴォージェ、ビヴァリー・ミッチェル、エリック・ヌードセン、リリク・ベント
【あらすじ】
刑事エリックは、”ジグソウ殺人事件”を追い続けていた。
ある時、エリックは警察が使っていた情報屋の遺体を発見する。
その現場に残されたヒントから、エリックはジグソウを捕らえる。
その頃、ある洋館に閉じ込められた8人の男女が、ジグソウのゲームに参加させられていた。
2時間の制限時間の間にゲームに勝てなければ、体に毒ガスが回り、死亡するという。
このゲームには、刑事エリックの息子ダニエルも巻き込まれていた。
【コメント】
前作よりも、ゲームの参加人数が増えて設定・装置も込み入ったものになっている。
刑事エリックとジグソウとの心理ゲームが面白い。
【SAW3作目】『ソウ3』
2006年11月18日公開(R15+)
監督:ダーレン・リン・バウズマン
脚本:リー・ワネル
原案:ジェームズ・ワン、リーワネル
出演:トビン・ベル、ショウニー・スミス、アンガス・マクファーデン、バハー・スーメク、
ディナ・メイヤー、J・ラローズ、デブラ・リン・マッケイブ、バリー・フラットマン、
エムポー・クワホー、リリク・ベント、ドニー・ウォールバーグ、フランキー・G
【あらすじ】
ジェフは、目が覚めると食肉工場の地下に居た。ジェフはそこに、鎖で繋がれた3人の男女が居るのを目撃する。
その人物たちは、ある共通点のある者たちだった。
医師のリンは、ジグソウ事件に巻き込まれて、拘束されてしまう。
秘められたジグソウの謎と、運命とは?!
【コメント】
前作よりも増した残酷描写のせいか、一時期サブスクで見当たらない時期があった今作。(私だけだったら、ごめんなさい。)
もちろん、グロいだけの作品ではなく、見ごたえは素晴らしい。
徐々に謎がとけていく様は、小気味良い。ラストは息を飲む。
【SAW4作目】『ソウ4』
2007年11月17日公開(R15+)
監督:ダーレン・リン・バウズマン
製作総指揮:ダン・ヘフナー
脚本:パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン
出演:トビン・ベル、スコット・パターソン、ペッツィ・ラッセル、コスタス・マンデイロア、リリク・ベント、アシーナ・カーカニス、
【あらすじ】
ジグソウと、その弟子であるアマンダ亡きあと、ゲームの行方はいかに?!
ジグソウの遺体の胃袋から発見されたカセットテープに、新たな命がけのゲームの始まりが告げられていた。
そして、SWAT隊長のリッグ刑事が新たな死のゲームに参加していた…。
ジグソウが死んだにも関わらず、ゲームが終わらないのは何故?!
今回、ラストで「ゲーム・オーバー」と告げるのは誰なのか?
【コメント】
第2、第3作に続きダーレン・リン・バウズマンが監督。
ジグソウの死後も、終わらないゲーム。
続くデス・ゲームの謎と、ジグソウの過去が紐解かれる。
【SAW5作目】『ソウ5』
2008年11月28日公開(R15+)
監督:デヴィット・ハックル
脚本:パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン
※製作総指揮にジェームズ・ワンとリー・ワネルが加わる。
出演:トビン・ベル、コスタス・マンディロア、スコット・パターソン、ベッツィ・ラッセル、マーク・ロルストン、カルロ・ロタ、ジュリー・ベンツ、グレッグ・ブリック、ミーガン・グッド、ローラ・ゴードン、リリク・ベント、
【あらすじ】
ジグソウのゲームから生還した刑事ストラムは、同様にジグソウのゲームから生き残ったホフマン刑事がジグソウの後継者ではないか?と疑念を抱いていた。
その頃ジグソウの元妻、ジル・タックはジグソウの遺品である木箱とビデオテープを受け取っていた。
一方、密室の中で首輪をはめられた5人の男女が、新たなゲームに挑み始める。
ジグソウの遺言とは何か?そして、彼の後継者とは誰なのか?
【コメント】
シリーズ2作目よりプロダクションデザインを手掛けてきたデヴィット・ハックルが、今作で監督としてデビューした。
また、ジグソウの死後、何者かが行っているデス・ゲーム。
ジグソウ亡き後もパワーが落ちることなく、読めない展開に惹き込まれる。
【SAW6作目】『ソウ6』
2009年11月6日公開(R15+)
監督:ケヴィン・グルタート
脚本:マーカス・ダンスタン、パトリック・メルトン
出演:トビン・ベル、コスタス・マンディロア、ベッツィ・ラッセル、マーク・ロルストン、ピーター・アウターブリッジ、ショウミー・スミス、アシーナ・カーカニス
【あらすじ】
警察内で、様々な状況からストラム刑事がジグソウの後継者だろう、とされる。
だが、ストラム刑事の上司エリクソンが、その状況に違和感を覚え、独自に捜査を続ける。
一方、ジグソウの元妻であるジル・タックは、ジグソウの遺品である箱を開き、彼の遺志を知る。
その頃、ある保険会社の関係者がデス・ゲームに参加させられていた。
【コメント】
混乱するジグソウ後継者の行方…。
一体、誰がゲームを続けているのか?また、ジグソウが元妻ジルに残した物とは?
これまでのシリーズで、編集を担当していたケヴィン・グルタートが今作で長編監督としてデビューした。
【SAW7作目】『ソウ・ザ・ファイナル3D』
2010年10月30日公開(R15+)
監督:ケヴィン・グルタート
脚本:パトリック・メルトン、マーカス・ダンスダン、
出演:トビン・ベル、ケイリー・エルヴィス、コスタス・マンディロア、ベッツィ・ラッセル、ショーン・パトリック・フラナリー、ジーナ・ホールデン、チャド・ドネッラ、ローレンス・アンソニー、ディーン・アームストロング、ナオミ・スニッカス、ジェームズ・ヴァン・パタン
【あらすじ】
ジグソウのゲームで生き残った者たちは、心に深い傷を負って苦しんでいた。
そんな時、ジグソウのゲームから奇跡的に生還したという男、ボビー・デイゲンが現れた。
彼は、日々マスコミで取り上げられ、魂の救いを求める者たちから頼られる。
一方、ジグソウの後継者の座を争う戦いが起こっていた。
最後に、「ゲーム・オーバー」を告げるのは誰なのか?!
そして、ジグソウの遺言とは一体何だったのか…。
【コメント】
シリーズ初の3D映像で送る7作目にして、完結編。
ジグソウのゲームから生き残った男ボビーが、自伝本を出し有名になる。
だが、徐々にボビーの過去が明らかになってゆく。
ラストでは、シリーズ作品の伏線回収もあり、爽快感を得られる。
【SAW8作目】『ジグソウ:ソウ・レガシー』
2017年11月10日公開(R15+)
監督:マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ
製作総指揮:リー・ワネル、ジェームズ・ワン
脚本:ジョシュ・ストールバーグ、ピーター・ゴールドフィンガー、
編集:ケヴィン・グルタート
出演:トビン・ベル、マット・バスモア、ローラ・ヴァンダーヴォート、カラム・キース・レニー、クレ・ベネット、ハンナ・エミリー・アンダーソン、マンデラ・ヴァン・ピープルズ、ポール・ブラウンシュタイン、ブリタニー・アレン、ジョサイア・ブラック、
【あらすじ】
ある密室で鎖に繋がれた5人の男女が居た。
そこでは、「さあ、ゲームを始めよう」というジグソウのメッセージが流れ、再び新たなゲームが始まろうとしていた。
だが、ジグソウは既に10年前に亡くなっていた。
このゲームを動かしているのは、ジグソウの後継者か?それとも模倣犯なのか…。
【コメント】
『デイブレイカー』『プリデスティネーション』で知られる、マイケル&ピーター・スピエリッグ兄弟が監督を務めた。
前作から7年経ち、ジグソウ亡き後も新たなデス・ゲームが幕を開ける。
【SAW9作目】『スパイラル・ソウ・オールリセット』
2021年9月10日公開(R15+)
監督:ダーレン・リン・バウズマン
製作総指揮:クリス・ロック
出演:クリス・ロック、マックス・ミンゲラ、マリソル・ニコルズ、サミュエル・L・ジャクソン、
【あらすじ】
ある日、地下鉄の線路上で、デス・ゲームの犠牲者の遺体が発見される。
その後も、次々とデス・ゲームの犠牲者が発見されていく。
デス・ゲームのターゲットは、すべて警察官だった。
刑事を狙う犯人とは、一体誰なのか?ジグソウとの関係性はいかに?!
【コメント】
一応、「ソウ・シリーズ」の作品なので紹介しましたが、これは観なくても差し支えないです。
当作を作ったのは、ソウ・シリーズのファンであるというクリス・ロック。
彼自身が主演し、製作総指揮を務めた。
「ソウ・シリーズ」として観ると、物足りなく感じられてしまう作品。
「ソウ」関係ないサスペンスとして観るなら、アリ。
ソウシリーズを繋ぐキーワードとメッセージ
(C)MMVII Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
ここでは、『ソウシリーズ』に関するキーワードや作品のメッセージについてまとめたいと思います。これで、シリーズに関する理解を深めていただけたら…。
【初めて観る方へ】
出典:allcinema
ジグソウの人となり、その秘められた謎と運命を知ると、このシリーズを観る目は俄然変わります!
なので、「ただのグロ映画」と決めつけずに、「騙されたと思って3作目まで!!観て欲しい!!」のです。そうすればあなたは、ジグソウの…ジョン・クレイマーの虜になるかもしれません。
【作品を観る順番】
(c)2017 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. Photo credit:Brooke Palmer
9作公開されている現在の時点では、公開された順番に鑑賞するのが良いです。
特に、それぞれの作品のラストで起こった出来事が、次回作につながっているので、
内容を忘れないうちに、サクッと次を観るのがオススメです!
【タイトルの意味】
(C)MMIX Lions Gate Films Inc. ALL Rights Reserved
「ソウ」というタイトルには、「のこぎり」「見る」の過去形、「ジグソーパズル」「一進一退」
など、様々な意味が込められています。
【ジグソウにとって大切な人】
(C)MMIX Lions Gate Films Inc. ALL Rights Reserved
元妻のジル・タックは、別離はしているものの、ジグソウにとっては、大切で重要な人物。
作品の背景になっている、”命”という事に関しては、ジルとの関係なしには語れない部分があります。また、お互いを良く理解し合っていて、強い信頼でつながっています。
【作品のテーマ】
(c)2017 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. Photo credit:Brooke Palmer
無秩序に殺人を犯すタイプの殺人犯と、ジグソウ(ジョン・クレイマー)は違います。
その作品ごとに、関係性のある人たちが集められて、「さあ、ゲームをしよう!」
と、命がけのゲームに否応なしに参加させられます。
ゲームに挑む人々の共通点は、”命を無駄にする愚かな人物”です。
ジグソウは、誰のものであろうと、命を無駄にする行為を許しません。
そして、ゲームを通して、「生きている意味」を感じさせる、という強い信念があります。
その為、ゲーム参加者に呼びかけるカセットテープやビデオテープの最後では
「生きるか死ぬか?それはお前次第だ」と、必ず言っています。
【ソウ・シリーズの歴史と新作】
(C)MMIX Lions Gate Films Inc. ALL Rights Reserved
1作目から8作目の「ジグソウ ソウ・レガシー」までは、アメリカではハロウィンの時期に大ヒットを飛ばし続けました。
「ソウ3」は、ハロウィンの公開作品として、アメリカで最高の興行収入を記録しました。
シリーズ10作目の『SAWX』(ソウX)これは、1作目と2作目の間の世界を描いたもの。
一体、その時間にジグソウ(ジョン・クレイマー)に何が起こり、その後のシリーズへどう繋がったのか?!
非常に楽しみですし、この作品の公開を心から喜んでおります。
※(この記事は、以前「GW一気見おすすめシリーズ」として書いたものを、加筆・修正いたしました。)
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示4まで見たのですが、だんだん重たくなってきて見るのを止めました。
記事を見て改めて見てみようと思っています。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示五十郎さん、コメントありがとうございます!!
SAW4まで観られたのですね。
この記事、前はSAW3までの内容だけだったんですが、新作の公開を機会に全作分をまとめちゃいました。結果、ボリューム出ちゃいまして…
そうですね、私SAWとジョン・クレイマーに惚れまくってまして。
この素晴らしさを伝えたい!という気持ちで書きました。
こちらこそ、そんなに言ってくださってありがとうございますっ!!!
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示SAW愛炸裂の凄いボリューミーな記事ですね!!
SAWは4までは劇場で観たのですが、そのあと挫折してしまったので、奈々瀬さんの記事拝読して、あっ、この先映画的にも面白くなるのかっ、と未見の分も観たくなりました!
ありがとうございます!
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示豆くんさん、コメントありがとうございます!!
私も、初期のその頃の作品が好きです。
全部網羅した記事にしようとしたら、ボリュームが出てしまいました。
読んでくださってありがとうございます。✨️✨️
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示全作観ましたが、単純に1→2→3までが一番良かったです。ここまでまとめてくださってありがとうございます😊