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奈々瀬詩織
2024/10/10 02:20

命がけのゲームをしよう…~映画『ソウシリーズ』くわしく・ヘヴィ編~

【ソウシリーズ・ヘヴィ編】

☆☆この記事は、ソウシリーズについて、詳しくまとめたヘヴィな記事です。

その分、とても長くて重いです。

なので、サクッとソウシリーズについて知りたい方は、ライト編の記事をお読みください。

m(_ _)m☆☆☆


~映画『ソウシリーズ』時間というテーマ・ライト編~ 

 




もうすぐ、待望の『SAWX』(ソウX)公開です!!(2024年10月18日公開)


 日本では、なかなか公開して貰えなかった本作、いよいよ公開です。


その前に、このシリーズの作品を振り返っておきたいと思います。


これが、全ての始まり!!『SAW』1作目の予告編を観てみましょう。

ゾクゾクします…!!
 



ソウシリーズの内容と作品情報

 

 

では、1作目の内容から振り返っていきましょう。

 

 

 

 

【SAW1作目】『ソウ』
2004年10月30日公開(R15+)
監督:ジェームズ・ワン
脚本:リー・ワネル
出演:ケイリー・エルヴィス、ダニー・グローヴァー、モニカ・ポッター、リー・ワネル、
トビン・ベル

【あらすじ】
薄汚いバスルームで目覚めたアダムとゴードン。2人は、足を鎖で繋がれて、対角線上に居た。
2人の間には、拳銃で自殺したと思われる死体があった。
手がかりは、レコーダー・テープ・銃弾・タバコ2本・着信専用携帯電話、そして、2本のノコギリ。混乱する2人に、「午後6時までに目の前の男を殺すか、自分が死ぬかを選べ」というメッセージが告げられる。時計の針は午前10時30分を指していた。
その頃、タップ刑事が連続殺人事件の犯人”ジグソウ”を追っていた。

【コメント】
『インシディアス』シリーズのジェームズ・ワンが手掛けた。

低予算のため、18日間という短期間で撮影された作品。
にも関わらず、公開後の初登場週末に大ヒットを記録。そのため、すぐに次作の製作が決定した。

この作品、細かい所にヒントが隠されていて、物凄く凝ってます。

もう、瞬き禁止!!

全てに目をこらして、耳を澄まして観ていないと大事なメッセージを見逃してしまいます!

 

 

 



 

 

【SAW2作目】『ソウ2』
2005年10月29日公開。(R15+)
監督:ダーレン・リン・バウズマン
脚本:ダーレン・リン・バウズマン、リー・ワネル
編集:ケヴィン・グルタート
出演:トニー・ウォールバーグ、ショウニー・スミス、トビン・ベル、フランキー・G、
グレン・プラマー、ディナ・メイヤー、エマニュエル・ヴォージェ、ビヴァリー・ミッチェル、エリック・ヌードセン、リリク・ベント


【あらすじ】
刑事エリックは、”ジグソウ殺人事件”を追い続けていた。
ある時、エリックは警察が使っていた情報屋の遺体を発見する。
その現場に残されたヒントから、エリックはジグソウを捕らえる。

その頃、ある洋館に閉じ込められた8人の男女が、ジグソウのゲームに参加させられていた。
2時間の制限時間の間にゲームに勝てなければ、体に毒ガスが回り、死亡するという。
このゲームには、刑事エリックの息子ダニエルも巻き込まれていた。

【コメント】
前作よりも、ゲームの参加人数が増えて設定・装置も込み入ったものになっている。
刑事エリックとジグソウとの心理ゲームが面白い。
 



【SAW3作目】『ソウ3』
2006年11月18日公開(R15+)
監督:ダーレン・リン・バウズマン
脚本:リー・ワネル
原案:ジェームズ・ワン、リーワネル
出演:トビン・ベル、ショウニー・スミス、アンガス・マクファーデン、バハー・スーメク、
ディナ・メイヤー、J・ラローズ、デブラ・リン・マッケイブ、バリー・フラットマン、
エムポー・クワホー、リリク・ベント、ドニー・ウォールバーグ、フランキー・G


【あらすじ】
ジェフは、目が覚めると食肉工場の地下に居た。ジェフはそこに、鎖で繋がれた3人の男女が居るのを目撃する。
その人物たちは、ある共通点のある者たちだった。

医師のリンは、ジグソウ事件に巻き込まれて、拘束されてしまう。
秘められたジグソウの謎と、運命とは?!

【コメント】
前作よりも増した残酷描写のせいか、一時期サブスクで見当たらない時期があった今作。(私だけだったら、ごめんなさい。)
もちろん、グロいだけの作品ではなく、見ごたえは素晴らしい。
徐々に謎がとけていく様は、小気味良い。ラストは息を飲む。

 


 

【SAW4作目】『ソウ4』
2007年11月17日公開(R15+)
監督:ダーレン・リン・バウズマン
製作総指揮:ダン・ヘフナー
脚本:パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン
出演:トビン・ベル、スコット・パターソン、ペッツィ・ラッセル、コスタス・マンデイロア、リリク・ベント、アシーナ・カーカニス、

【あらすじ】
ジグソウと、その弟子であるアマンダ亡きあと、ゲームの行方はいかに?!
ジグソウの遺体の胃袋から発見されたカセットテープに、新たな命がけのゲームの始まりが告げられていた。
そして、SWAT隊長のリッグ刑事が新たな死のゲームに参加していた…。
ジグソウが死んだにも関わらず、ゲームが終わらないのは何故?!
今回、ラストで「ゲーム・オーバー」と告げるのは誰なのか?


【コメント】
第2、第3作に続きダーレン・リン・バウズマンが監督。
ジグソウの死後も、終わらないゲーム。
続くデス・ゲームの謎と、ジグソウの過去が紐解かれる。
 




 

 

【SAW5作目】『ソウ5』
2008年11月28日公開(R15+)
監督:デヴィット・ハックル
脚本:パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン
※製作総指揮にジェームズ・ワンとリー・ワネルが加わる。
出演:トビン・ベル、コスタス・マンディロア、スコット・パターソン、ベッツィ・ラッセル、マーク・ロルストン、カルロ・ロタ、ジュリー・ベンツ、グレッグ・ブリック、ミーガン・グッド、ローラ・ゴードン、リリク・ベント、

【あらすじ】
ジグソウのゲームから生還した刑事ストラムは、同様にジグソウのゲームから生き残ったホフマン刑事がジグソウの後継者ではないか?と疑念を抱いていた。
その頃ジグソウの元妻、ジル・タックはジグソウの遺品である木箱とビデオテープを受け取っていた。
一方、密室の中で首輪をはめられた5人の男女が、新たなゲームに挑み始める。
ジグソウの遺言とは何か?そして、彼の後継者とは誰なのか?

【コメント】
シリーズ2作目よりプロダクションデザインを手掛けてきたデヴィット・ハックルが、今作で監督としてデビューした。
また、ジグソウの死後、何者かが行っているデス・ゲーム。
ジグソウ亡き後もパワーが落ちることなく、読めない展開に惹き込まれる。


 


 

 

【SAW6作目】『ソウ6』
2009年11月6日公開(R15+)
監督:ケヴィン・グルタート
脚本:マーカス・ダンスタン、パトリック・メルトン
出演:トビン・ベル、コスタス・マンディロア、ベッツィ・ラッセル、マーク・ロルストン、ピーター・アウターブリッジ、ショウミー・スミス、アシーナ・カーカニス

【あらすじ】
警察内で、様々な状況からストラム刑事がジグソウの後継者だろう、とされる。
だが、ストラム刑事の上司エリクソンが、その状況に違和感を覚え、独自に捜査を続ける。
一方、ジグソウの元妻であるジル・タックは、ジグソウの遺品である箱を開き、彼の遺志を知る。
その頃、ある保険会社の関係者がデス・ゲームに参加させられていた。

【コメント】
混乱するジグソウ後継者の行方…。
一体、誰がゲームを続けているのか?また、ジグソウが元妻ジルに残した物とは?
これまでのシリーズで、編集を担当していたケヴィン・グルタートが今作で長編監督としてデビューした。


 


【SAW7作目】『ソウ・ザ・ファイナル3D』

2010年10月30日公開(R15+)
監督:ケヴィン・グルタート
脚本:パトリック・メルトン、マーカス・ダンスダン、
出演:トビン・ベル、ケイリー・エルヴィス、コスタス・マンディロア、ベッツィ・ラッセル、ショーン・パトリック・フラナリー、ジーナ・ホールデン、チャド・ドネッラ、ローレンス・アンソニー、ディーン・アームストロング、ナオミ・スニッカス、ジェームズ・ヴァン・パタン

【あらすじ】
ジグソウのゲームで生き残った者たちは、心に深い傷を負って苦しんでいた。
そんな時、ジグソウのゲームから奇跡的に生還したという男、ボビー・デイゲンが現れた。
彼は、日々マスコミで取り上げられ、魂の救いを求める者たちから頼られる。
一方、ジグソウの後継者の座を争う戦いが起こっていた。
最後に、「ゲーム・オーバー」を告げるのは誰なのか?!
そして、ジグソウの遺言とは一体何だったのか…。

【コメント】
シリーズ初の3D映像で送る7作目にして、完結編。
ジグソウのゲームから生き残った男ボビーが、自伝本を出し有名になる。
だが、徐々にボビーの過去が明らかになってゆく。
ラストでは、シリーズ作品の伏線回収もあり、爽快感を得られる。

 


 

 

 

 

【SAW8作目】『ジグソウ:ソウ・レガシー』
2017年11月10日公開(R15+)
監督:マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ
製作総指揮:リー・ワネル、ジェームズ・ワン
脚本:ジョシュ・ストールバーグ、ピーター・ゴールドフィンガー、
編集:ケヴィン・グルタート

出演:トビン・ベル、マット・バスモア、ローラ・ヴァンダーヴォート、カラム・キース・レニー、クレ・ベネット、ハンナ・エミリー・アンダーソン、マンデラ・ヴァン・ピープルズ、ポール・ブラウンシュタイン、ブリタニー・アレン、ジョサイア・ブラック、

【あらすじ】
ある密室で鎖に繋がれた5人の男女が居た。
そこでは、「さあ、ゲームを始めよう」というジグソウのメッセージが流れ、再び新たなゲームが始まろうとしていた。
だが、ジグソウは既に10年前に亡くなっていた。
このゲームを動かしているのは、ジグソウの後継者か?それとも模倣犯なのか…。

【コメント】
『デイブレイカー』『プリデスティネーション』で知られる、マイケル&ピーター・スピエリッグ兄弟が監督を務めた。
前作から7年経ち、ジグソウ亡き後も新たなデス・ゲームが幕を開ける。

 

 


 

【SAW9作目】『スパイラル・ソウ・オールリセット』

2021年9月10日公開(R15+)
監督:ダーレン・リン・バウズマン
製作総指揮:クリス・ロック

出演:クリス・ロック、マックス・ミンゲラ、マリソル・ニコルズ、サミュエル・L・ジャクソン、

【あらすじ】
ある日、地下鉄の線路上で、デス・ゲームの犠牲者の遺体が発見される。
その後も、次々とデス・ゲームの犠牲者が発見されていく。
デス・ゲームのターゲットは、すべて警察官だった。
刑事を狙う犯人とは、一体誰なのか?ジグソウとの関係性はいかに?!

【コメント】
一応、「ソウ・シリーズ」の作品なので紹介しましたが、これは観なくても差し支えないです。

当作を作ったのは、ソウ・シリーズのファンであるというクリス・ロック。
彼自身が主演し、製作総指揮を務めた。
「ソウ・シリーズ」として観ると、物足りなく感じられてしまう作品。
「ソウ」関係ないサスペンスとして観るなら、アリ。


 


 

ソウシリーズを繋ぐキーワードとメッセージ
 

(C)MMVII Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.

ここでは、『ソウシリーズ』に関するキーワードや作品のメッセージについてまとめたいと思います。これで、シリーズに関する理解を深めていただけたら…。

 

【初めて観る方へ】

 

出典:allcinema


ジグソウの人となり、その秘められた謎と運命を知ると、このシリーズを観る目は俄然変わります!
なので、「ただのグロ映画」と決めつけずに、「騙されたと思って3作目まで!!観て欲しい!!」のです。そうすればあなたは、ジグソウの…ジョン・クレイマーの虜になるかもしれません。

 

 

【作品を観る順番】
 

(c)2017 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. Photo credit:Brooke Palmer


9作公開されている現在の時点では、公開された順番に鑑賞するのが良いです。
特に、それぞれの作品のラストで起こった出来事が、次回作につながっているので、
内容を忘れないうちに、サクッと次を観るのがオススメです!

 

【タイトルの意味】
 

(C)MMIX Lions Gate Films Inc. ALL Rights Reserved

「ソウ」というタイトルには、「のこぎり」「見る」の過去形、「ジグソーパズル」「一進一退」
など、様々な意味が込められています。


【ジグソウにとって大切な人】

(C)MMIX Lions Gate Films Inc. ALL Rights Reserved

元妻のジル・タックは、別離はしているものの、ジグソウにとっては、大切で重要な人物。
作品の背景になっている、”命”という事に関しては、ジルとの関係なしには語れない部分があります。また、お互いを良く理解し合っていて、強い信頼でつながっています。

 

 

【作品のテーマ】
 

(c)2017 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. Photo credit:Brooke Palmer

無秩序に殺人を犯すタイプの殺人犯と、ジグソウ(ジョン・クレイマー)は違います。
その作品ごとに、関係性のある人たちが集められて、「さあ、ゲームをしよう!」
と、命がけのゲームに否応なしに参加させられます。
ゲームに挑む人々の共通点は、”命を無駄にする愚かな人物”です。
ジグソウは、誰のものであろうと、命を無駄にする行為を許しません。
そして、ゲームを通して、「生きている意味」を感じさせる、という強い信念があります。
その為、ゲーム参加者に呼びかけるカセットテープやビデオテープの最後では
「生きるか死ぬか?それはお前次第だ」と、必ず言っています。
 

 

【ソウ・シリーズの歴史と新作】

 

(C)MMIX Lions Gate Films Inc. ALL Rights Reserved

1作目から8作目の「ジグソウ ソウ・レガシー」までは、アメリカではハロウィンの時期に大ヒットを飛ばし続けました。
「ソウ3」は、ハロウィンの公開作品として、アメリカで最高の興行収入を記録しました。

シリーズ10作目の『SAWX』(ソウX)これは、1作目と2作目の間の世界を描いたもの。
一体、その時間にジグソウ(ジョン・クレイマー)に何が起こり、その後のシリーズへどう繋がったのか?!
 

非常に楽しみですし、この作品の公開を心から喜んでおります。

※(この記事は、以前「GW一気見おすすめシリーズ」として書いたものを、加筆・修正いたしました。)
 

 

 

 

 

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5 件の返信 (新着順)
Masami
2024/11/07 20:31

4まで見たのですが、だんだん重たくなってきて見るのを止めました。
記事を見て改めて見てみようと思っています。


奈々瀬詩織
2024/11/07 20:49

Masamiさん、コメントありがとうございます!
この長い記事を読んでくださり、ありがとうございます。
4まで観られたなら、結構グロ耐性はついているかもしれないですね。
ソウシリーズは、細かな仕掛けがあり、それも観る楽しみのひとつになるので、よかったら是非!!

奈々瀬詩織
2024/10/13 18:15

五十郎さん、コメントありがとうございます!!
SAW4まで観られたのですね。

この記事、前はSAW3までの内容だけだったんですが、新作の公開を機会に全作分をまとめちゃいました。結果、ボリューム出ちゃいまして…
そうですね、私SAWとジョン・クレイマーに惚れまくってまして。
この素晴らしさを伝えたい!という気持ちで書きました。

こちらこそ、そんなに言ってくださってありがとうございますっ!!!

椿五十郎 バッジ画像
2024/10/13 17:57

SAW愛炸裂の凄いボリューミーな記事ですね!!
SAWは4までは劇場で観たのですが、そのあと挫折してしまったので、奈々瀬さんの記事拝読して、あっ、この先映画的にも面白くなるのかっ、と未見の分も観たくなりました!
ありがとうございます!

奈々瀬詩織
2024/10/10 06:42

豆くんさん、コメントありがとうございます!!
私も、初期のその頃の作品が好きです。
全部網羅した記事にしようとしたら、ボリュームが出てしまいました。
読んでくださってありがとうございます。✨️✨️

豆くん
2024/10/10 06:02

全作観ましたが、単純に1→2→3までが一番良かったです。ここまでまとめてくださってありがとうございます😊