オシャレでエモい邦題はこれ!
こんにちは♪
『ポップコーン片手に🍿』かこです。
さて【11月のお題】です。
タイトルのつけ方がうまい!と思った映画、ということで、コラム執筆者なのに"エモい"は適切ではないかもしれませんが、ここは敢えてエモいと表現させて頂きます。
早速行ってみましょう。
邦題『あの頃ペニー・レインと』
原題「Almost Famous」(2000)
製作国/アメリカ、123分
監督/キャメロン・クロウ
主演/パトリック・フュジット
ビリー・クラダップ
フランシス・マクドーマン
ケイト・ハドソン
ーあらすじー
「セイ・エニシング」「ザ・エージェント」のキャメロン・クロウ監督が自身の体験を基に、ブレイク寸前のロックバンドのツアーの同行取材を任された15歳の少年の姿を描いた青春音楽ムービー。少年が恋するグルーピーの少女を演じるのはゴールディー・ホーンの娘ケイト・ハドソン。15歳の少年ウィリアムは伝説的なロック・ライターに自分の記事が気に入られ、ローリングストーン誌の仕事をもらう。さっそく取材で楽屋を訪れた彼は、グルーピーの中にいたペニー・レインに一目惚れする。
(allacinemaより引用)
本作の簡単なポイント
①ロックミュージックへの青春の憧れ
1970年代のアメリカを舞台に、若者たちのロックへの情熱が熱く描かれています。
華やかなロック界の現実も描かれており、現実と理想のギャップを考えさせられます。
②時代を彩る名曲
主な挿入歌に「サイモン&ガーファンクル」
「ザ・フー」「レッド・ツェッペリン」
「ザ・ビーチ・ボーイズ」などの名曲が多数使われています。衣装も当時の流行りを感じられます。
③切ない恋とジャーナリストとしての成長
若干15歳の少年ウィリアムが、経験を通してプロのジャーナリストへと成長していく姿が印象的です。
同時進行する、精神的に大人のペニーへの恋心が、甘くほろ苦い青春を表現しています。
なぜ邦題がエモいのか
原題は、若き音楽ジャーナリストのウィリアムが「もうすぐ有名になる」という状況にあることを示唆しています。しかし、この言葉は単なる状態を示すだけでなく、彼が恋心を抱くペニーとの関係性を象徴する重要なキーワードとして機能しているのです。
ペニーとウィリアムの会話シーンにおいて、
「普通の友達より有名人のほうがいい」というペニーの発言に対し、ウィリアムは
「I'm not famous but…」まだ有名じゃないけど、と応えます。
ここで会話が途切れてしまうのですが、butのあとに言おうとしたのが「Almost Famous」もうすぐ有名になるよ!だったと思うのです。鑑賞して、ここまで深読みすれば原題の意味も理解できます。
が、邦題の『あの頃ペニー・レインと』
なんてエモいのでしょう‼︎
誰もが心に秘める懐かしの物語で、『あの頃』という言葉は、まるでタイムカプセルを開けるように、忘れかけていた記憶を鮮やかに蘇らせます。甘酸っぱい青春の日々、そして、二度と戻らない大切な瞬間。
そこに思い出深い日々を象徴するかのような『ペニー・レイン』の名前をつけたところがエモい‼︎ 邦題を付けた方のセンスは、まさに絶妙と言えます。
邦題『アデル、ブルーは熱い色』
原題「La vie d'Adele」(2014)
製作国/フランス、179分
監督/アブデラティフ・ケシシュ
主演/アデル・エグザルコプロス
レア・セドゥ
ーあらすじー
高校生のアデルには上級生の恋人トマがいたが、満たされぬものを感じていた。そんな時、髪をブルーに染めた女性とすれ違い、心奪われる。すぐにトマに別れを告げたアデル。ある夜、偶然入ったバーであの青い髪の女性と再会する。彼女の名はエマ。年上の美大生だった。知的で洗練されたエマに急速に惹かれていくアデル。ほどなく、互いに心だけでなく肉体も激しく求め合うようになる2人だった。
(allacinemaより引用)
本作の簡単なポイント
①官能的で繊細な恋愛描写
アデルとエマの出会いを起点に、主に二人の愛が深まり、そして別れを迎えるまでの過程を、3時間にわたって丹念に描き出しています。
二人の成長と変化を、大胆かつ繊細な描写で表現しており、特に裏切りが発覚したシーンは見ものです。
②リアリティあふれる性描写
本作を語るのに外せないのが、リアリティあふれる性描写。率直に描かれており、愛の深さを表現しています。主演の二人は、この作品で一躍注目を集めました。
③人生の喜びと痛みを描き出す
人生の様々な感情が、アデルとエマの二人の女性を通して鮮やかに描かれています。性別を超えて、多くの人々の心に共鳴する、普遍的な人間の物語です。
なぜ邦題がエモいのか
原題の「La vie d'Adele」直訳すると「アデルの人生」です。確かにアデルのエマに対する熱い愛と人生が描かれています。
しかし同じくらいに、エマのアデルに対する戸惑いや人生も描かれているので、これだと一方的になってしまいます。
そこで邦題の『アデル、ブルーは熱い色』
なんてエモいのでしょう‼︎
作中、海に浮かぶアデルの髪色がブルーに変色するシーンがあります。このシーンは彼女がエマに対する想いを再認識する、重要な転換点となっています。
青は通常、知的、冷静、安らぎと鎮静効果をもたらすと言われていますが、この作品においては、アデルの心の奥底に隠されたエマへの熱い想いを象徴する、特別な色として描かれているのです。これがエモい‼︎
前述の「あの頃ペニー・レインと」と似ていますが、エマとの過去を甦らせる、アデルだけにわかる感覚、二人にしかわからない世界とも言えます。
英題も素晴らしいのですが、邦題で熱いと訳したセンスが絶妙と言えます。
いかがでしたか?
他にも様々な邦題がありますが、筆者が真っ先に浮かんだ作品がこの2本です。
原題と邦題の違いを感じながら鑑賞するのも
面白いと思います。秋の夜長にぜひ。
読んで頂きありがとうございました。
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投稿を表示『あの頃ペニー・レインと』、観るの忘れてた!観ないと。。
アデル、最初観た時なかなか衝撃を受けましたねぇ~。タイトルに”エモい”が確かにベストな言葉かも。「ブルー」と「熱い」は色味としても肌感としても逆なイメージですが、作品を観ると理解できますよね!
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投稿を表示なんてエモいのでしょう!
このキーワード、思わず言いたくなるんだけど笑
よく邦題で失敗って目につくけれど、この2つは成功例だねー✨
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投稿を表示これはー!
原題が邦題と全然違う
それがなるほどです✨エモいです…っ!😆✨
邦題をつけた方のセンス、素敵ですね
日本語特有のリズムにのって
あの切なさをしっかりタイトルに漂わせている
そんなふうに感じますね!
かこさんの着眼点がさすがです✊✨
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