
アナログ 「出逢った時が最高潮」
アナログ 令和5年(2023年)10月6日より公開。
ストーリー
手作り模型や手描きのイラストにこだわるデザイナーの悟。
携帯を持たない謎めいた女性、みゆき。
喫茶店「ピアノ」で偶然出会い、連絡先を交換せずに「毎週木曜日に、同じ場所で会う」と約束する。二人で積み重ねるかけがえのない時間。悟はみゆきの素性を何も知らぬまま、プロポーズすることを決意。
しかし当日、彼女は現れなかった。その翌週も、翌月も……。
なぜみゆきは突然姿を消したのか。彼女が隠していた過去、そして秘められた想いとは。
ふたりだけの“特別な木曜日”は、再び訪れるのか——。(アナログ公式より引用)

原作者ビートたけし×監督タカハタ秀太×主演二宮和也・・・実は。
アナログの原作者であるビートたけし、タカハタ秀太監督、二宮和也は以前テレビドラマ「赤めだか」で立川談志役をビートたけし、主人公立川談春役を二宮和也、演出をタカハタ秀太で行っている。今作で焼き鳥のシーンにて落語が好きだと意外な告白をするみゆき(波留)の小咄(こばなし)で盛り上がり悟(二宮和也)へ高木(桐谷健太)が「落語できるだろ!立川談志の芝浜」とのセリフが「赤めだか」につながる監督のにくい演出に冒頭からやられた。


「赤めだか」ストーリー
落語家・立川談春のエッセイを、二宮和也とビートたけし共演でTVドラマ化した青春落語グラフィティ。17歳の立川談春が、立川談志の元に弟子入りし、弟子仲間たちと苦楽を共にしながら成長していく様子と、落語に挑み続けた談志の破天荒な生き様を描く。
恋愛がしたくなる(⋈◍>◡<◍)。✧♡キャスト陣
水島悟(二宮和也)
CGやパースのデジタルより手書きや模型のアナログにこだわるデザイナー。恋に不器用ながらも一途に想う。母想いな息子。ファンに怒られるがカラオケの熱唱シーンで一瞬ナイツ塙に観えた。。ほんとすいません。

美春みゆき(波留)
絵に描いた美人the透明感。どこかミステリアスな雰囲気。今時、携帯電話をもたないアナログ。元々清楚で美人な女優であるが、キャリアを重ねて存在感が増した印象。

水島玲子(関根恵子)
病気を患うも口調がべらんめい。悟を苦労しながら育てた。どこか北野さき(ビートたけし母)を感じる人物像。
香津美(板谷由夏)
みゆきの姉。作品の後半である日記を悟に見せることで・・・。アウトレイジでは大友の女として出演してる。
田宮(リリーフランキー)
作品のキーとなる喫茶店「ピアノ」のマスター。物静かで客を見守る。
現在、喫茶店のマスター役をさせたら右に出るものはいないほどの存在感を感じる。
高木淳一(桐谷健太)
悟の幼なじみ。一見傍若無人なジャイアンキャラかと思えば悟のことを心配する悪友で親友の関係。アウトレイジビヨンド・首に出演する。
山下良雄(浜野謙太)
悟の幼なじみ。飄々としたキャラでその場を和やかにする。何気なくCDをみていたら重大な事実を知る。星野源と双璧なゆるキャラ風。
椎名順子(筒井真理子)
悟のデザイン担当会社オーナー。悟の上司岩本(鈴木浩介)の横文字攻撃に対して「ちょっとなにを言っているのか?」とサンドウィッチマン富澤のような一撃で悟の案で行くことになる。アキレスと亀ではマチスの母役で出演。


原作者の恋愛観とアナログ。
小説「アナログ」を書いた時のインタビューで「男女は会った瞬間が最高で、あとは妥協でしかない」。出会って「好きだ」と感じたその時から、互いを知らないまでが恋愛の最高潮の時期で、あとは知っていくにつれて最初のときめきは次第に薄れていく。みゆきの素性はなかなか明かされず、自分からもあまり話さない。その設定にすることでみゆきがよりミステリアスな雰囲気になった。
この作品のもうひとつの見所は「友」。悟と高木と山下の3人の関係性が観ていて心地がよい。特に幼なじみと会うといくら歳を重ねても子供のころに戻ってしまう。原作者はとても友人を大切にする。友情について次のように語る「かみさんや子供の悪口はまあ許せるが、友人の悪口は許さない」
北野監督は自らもアナログと自負しているところがある。有名な話(ネタ?)弟子の浅草キッドへ「インターネットを買ってこい」。パソコン操作のマウスとマイクを間違えマウスを口元に持ち「エッチな画像をお願いします。」と丁寧に言った。ネットの情報は見ないで、どこからかともなく入る情報を気にしていると話す。ラインはやっているようで秋元康がライン友らしい。
あとがき
恋愛映画は苦手でしたが物語に自然と感情移入してました。
喫茶店ピアノで出会い、互いの良いところを誉めあい、悟は自分の仕事を認めらえた事に嬉しさと同時にみゆきに一目惚れ。みゆきも母の形見を誉めてくれた悟に一目を置く・・デートを重ねながら、互いの想いが一致していく。糸電話のシーンが「アナログ」を感じます。
悟と高木と山下の幼なじみの関係性ががとても心地よい。
想う人、逢いたい人がいることに幸せを感じる作品です。
私にとっての「木曜日」はビートたけしのオールナイトニッポンでした。
アナログ公式ホームページはこちら
作品情報
上映時間:120分
監督:タカハタ秀太
原作:ビートたけし『アナログ』(集英社文庫)
脚本:港岳彦 音楽:内澤崇仁
インスパイアソング:幾田りら「With」(ソニー・ミュージックエンタテインメント) 製作:「アナログ」製作委員会 制作プロダクション:アスミック・エース AOI Pro. 配給:東宝 アスミック・エース ©︎2023「アナログ」製作委員会 ©︎T.N GON Co., Ltd.
『アナログ』本編映像~アナログなデート~【10月6日(金)全国公開!】
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投稿を表示彼女の過去、そして携帯を持たない理由。気になるなぁ。
俺もアナログおじさんなので共感できそうな作品。しかもたけしさん原作ならなおさら。
出会った瞬間のあの電流が走るようなトキメキ。あれは最高の瞬間です。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示想う人、逢いたい人がいる幸せ。そして
出逢った瞬間が最高…年を重ねて忘れがちになることですが、きっとこの映画は
その全てが詰まってるんでしょうね
記事だけでも幸せな気持ちになります
原作もチェックしたい作品です